ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

『過ぎ去った嵐』やて?ふふ……レベル低すぎっ!!

2013年12月07日 | 日本とわたし
『大きな音』『テロ』『過ぎ去った嵐』と揶揄された、わたしたちの心からの叫び。

目がパチンと醒めてから、何回も何回も悔しい思いをしてきたけども、

今回のんはその中でもおっきい方やったね。

けど、めっちゃええこともあった。

日本の政治家の多くが、とことん腰抜けで、自分の考えも通せん、自分の考えすら持たん、飼い馴らされた羊やったこと、

ほんで特に、中枢にいる政治家の、無知無恥無能っぷりが曝け出されたこと。

大本営はもう始まってて、NHKの半身(以上かな?)はもう死んでて、これからもしばらくは、こういう状態が続くであろうこともわかった。

あの日、12月6日に、最後の最後まで踏ん張ってくれてはった議員さんの討論を、ここに載せさせてもらう。

このことを、もっともっと、心に刻み込んどこうと思たので、文字に起こした。




私は日本共産党を代表して、この参議院においても、先週水曜日の審議入り強行以来、実質わずか7日の間に行われた、国会の自殺行為と言うべき暴走の数々に、満身の怒りをもって抗議するとともに、
特定秘密保護法案に、断固反対の討論を行います。
同僚議員のみなさん、今この瞬間も、立場を超えて国会を包囲し、国のすみずみからふき上がっている、希代の悪法、特定秘密保護法案廃案!
今国会成立などもっての他という、圧倒的な国民の声が、どう聞こえているのでしょうか。
私たちは、この世論を敵視し、テロ行為とその本質において変わらないなどと威嚇した政治家と、断じて同じ立場に立ってはなりません
これほどの重大法案の行方に、世論が集中する中で、法案への賛否さえ明らかにせずに退席をした議員諸君の態度は、私にとって、到底理解し難いものであります。

与党諸君!与党諸君!
昨日の特別委員会において、さきほど、中川委員長が報告をしたような採決など、存在しておりません
審議中に突然、自民党議員が立ち上がり、議場が騒然とする中、私は、自民党理事及び、委員諸君の席に迫って、断固抗議の声を上げましたが、
わずか2メートルほどの間近にいた私にさえ、なんの動議かさえ聞き取ることはできませんでした。
まして、中川委員長に聞こえたはずがないではありませんか。
これ自体、国会議員の質問、討論、採決の権利を奪う、重大な憲法違反であります。
なぜ与党は、ここまで暴力的に審議を打ち切り、採決を強行しようとするのか

それは、この法案を審議すればするほど、幾たびもの修正や弁明答弁を重ねても、到底おおい隠すことのできない、重大な問題点があらわになるからです。

それは、本法案の骨格それ自体が、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という、日本国憲法の基本原理を根底から覆す、極めて危険な違憲性を、本質としているからであります。


第一に、特定秘密の指定は政府に委ねられ、政府が保有する膨大な情報の中から、その恣意的判断で勝手に決められることです。
国民は、なにが秘密かも秘密とされる社会の中で、自分が近づいた情報の中身もわからないまま、処罰され得るのです。
そんな国にしてよいのか。
断じて許す訳にはいきません!

政府がいくら、特定秘密の範囲は別表で、防衛、外交などに限定されているとくり返しても、
秘密指定の要件が、我が国の安全保障にとって、著しく支障を与える恐れがあるという、広範かつ曖昧なものである以上、
際限なく指定される恐れがあることは、あまりにも明白です。

昨日、自民、公明、維新、みんなの4党が、新たな機関の設置で再び合意した、と報じられ、総理が責任を持ってチェックする仕組みを作るなどと言いますが、
一昨日の総理答弁さえ、密室協議で修正されるなど、結局、いくら名ばかりの第三者機関を作っても、法案の危険性は何も変わらないことが、いっそう明らかになっただけではありませんか。
法案の危険性は、いささかも減じられていません

そもそも、我が国の国家秘密のほとんどは、日米安保財政の根幹に関わるものです。
核密約も、沖縄返還密約も隠し続け、我が党が、米国で公表された文書そのものを、国会で示して追及しても、
目の前にあるものを、無いと、ウソの答弁をくり返してきたのが、歴代自民党政府ではありませんか。

在日米軍の特権や、基地の運用に関わる取り決めは、今なお、その全容を明らかにしておりません
原発、TPPをはじめ、国民が強く求める情報を、今でも隠し続けているのが、政府与党であります。
しかも、修正合意によって、秘密の指定期限は60年に延長されました。
60年前の旧安保条約、当時の非公開文書が特定秘密に指定されれば、120年以上に渡って、国民に明らかにされないことになります。
まさに、永久機密ではありませんか。
密約の存在さえ認めず、反省すらせず、日米軍事同盟の闇をいっそう拡大するなど、断じて認めることはできません。


第二に、本法案で、懲役十年以下の重罰と威嚇や、適正評価の名によるプライバシー侵害と、権力の監視に晒されるのは、限られた公務員の殊更な漏えい行為だけではなく、
広く、国民の普通の日常とその自由であり、知る権利に応えて、巨大な行政機関の秘密に迫ろうとする、取材と報道の自由だということです。

政府与党は、一般の国民は一切処罰の対象となりませんとか、報道機関や取材の自由は配慮される、などとくり返してきましたが、
捜査機関が罰則違反の容疑を抱き、その時点で必要と判断するなら、逮捕拘留で、身柄を拘束した密室での取り調べも、捜索差し押さえも行われる、
そのことが、刑事司法も、所管する大臣も、総理も認めた通りです。

故意や目的を明らかにするのだと言って、自白の強要や盗聴など、違法捜査が横行する危険が、いっそう強まることになります。
しかも、その逮捕や、捜索差し押さえ令状にも、起訴状や判決にも、秘密の中身は明らかにされません
刑事裁判の証拠としての秘密の開示も、極めて困難であることも、はっきりいたしました。
これは、国民の裁判を受ける権利、弁護を受ける権利、裁判の公開原則は踏みにじり、処罰は憲法違反ではないのかを国民が争うことを困難にする、暗黒裁判に他ならない
まさに、報道機関から国会議員、広範な国民に至るまで、捜査機関の一存で容易に処罰することを可能とする、弾圧立法そのものであります。
こうした重罰法規は、それだけで言論表現の自由を萎縮させ、民主主義社会をその土台から取り崩し、日本を暗黒社会とするものです。

さらに、政府が、秘密を取り扱う者に行う適正評価によって、精神疾患や飲酒の節度、借金など、国民の機微なプライバシーを根こそぎ調べ上げる、国民監視の仕組みが作られることになります。
しかも、その調査に関わる機関には、自衛隊の情報保全隊や公安警察、公安調査庁が含まれることも、明らかになりました。

情報保全隊は、自衛隊の中でも、一般市民に対しても、思想心情を含めた洗いざらいの調査を行い、
イラク戦争反対運動に対する不当な監視は、裁判でも違法と断罪をされています

公安警察は、この間流出した情報によって、違憲の、思想・心情の調査、網羅的な、不法な監視活動を行っていることが、発覚をしています。

公安は、これまでも行われてきた、情報機関の不当な捜査活動に、法的なお墨付きを与え、
公務員のみならず、国から事業を受注して、特定秘密の提供を受けた民間企業や、その下請け企業で働く労働者、派遣労働者、さらにその対象者の家族・親友・友人知人と、
限定無く、監視の対象を広げていく
のであります。


第三に、法案が特定機密と指定されれば、情報の国会への提供さえ、政府の裁量に委ねるばかりか、
秘密会に提供された秘密を、同僚議員に話すだけで重罰をかけるなど、国会の国政調査権、議員の質問権を乱暴に侵すもの
です。
この法案は、国民主権と三権分立、議会制民主主義の根幹を壊すものと言わなければなりません。

みなさん、本法案反対、廃案の声は、これまでになく広範に、そして急速に吹き上がり
山田洋次さんや宮崎駿監督など、映画関係者の反対する会、ノーベル賞受賞者の益川敏英さん、白川英樹さんなどの学者の会、全国に広がる連日のデモなど、
その広がりは、国民的というべきものになっています

数々の暴挙を重ねて、安倍政権が、この世論から逃げ切ったと考えるなら、それは大間違いであります。
追いつめられているのは、安倍政権と、暴走する与党の側であります。

たとえ多数を頼んで強行しても、法案の施行など許されない、廃止を求める国民の闘いは、いっそう燃えさかることになるでしょう。
この暴走を突破口に、憲法の明文改憲も狙い、集団的自衛権の行使容認や、国防軍創設を企てようとも、
強権と戦争国会の道を許さない国民の団結の前に、一層の反撃を浴びることになる
でしょう。

与党諸君は、その暴走の一歩一歩が、政権の基盤をますます取り崩していることを知るべきであります。
ひとりの政治家として、反対の票を投じようではありませんか。
かつて、軍機保護法、治安維持法の体制下、大本営発表で国民を欺いたあの戦争の誤りを、再びくり返してはなりません
日本共産党は、広く国民活動と手を結んで、憲法を高く掲げ、米軍とともに海外で戦争をする国に変える企てと、断固として闘う決意を申し述べ、反対討論を終ります。

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6 コメント

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【提供依頼】米国での反響情報について (ともた)
2013-12-09 00:43:32
まいど。ともたです。
眞海さん、ますます意気軒昂!私も見習いたいと思います。

さて、私もできることはないかと、無い知恵を絞ってきました。そして、この間、国会中継をまともにしないNHK様の代わりとして、ツイキャスのミラー配信を見ている人たちの呟きを「みんなの国会中継」としてまとめ、公開・発信してきました。

お蔭様で、9日前に編集したまとめ記事は、閲覧者が18,000名を超え、今も増え続けています。

思いの外、反響があったこと、そして、記事が一定数に達しましたので、この度Nagoya Togetter Journalというサイトを立ち上げました。

今回、秘密保護法の成立を受け、「特集・海外の反応(仮称)」を組みたいと思います。

つきましては、眞海さんがご存知の記事・情報等ございましたら、ご一報願えないでしょうか。
サイトの下部にある「mail」をクリックすれば、私宛のメールフォームが開きます。

ますます寒くなる季節です。でも、心は熱く、視野は広く、そして頭はクールに。ご自愛ください。
返信する
ともたさんへ (まうみ)
2013-12-09 02:24:30
ともたさん、いやもう、読むだけでも大変なものを、ようあそこまで……と。
けれども、おかげで、国会の内部がよくわかり、臨場感も相まって、心臓のバクバクが止まりませんでした。
さすがに、真夜中のものはライブでは読めなかったのですけれども。

閲覧者が2万人近く!?
そしてそれをサイト立ち上げに結びつけるともたさんの行動力には感動してます!!

で、海外の反応ですが、もちろんわたし自身も気をつけて探そうと思っていますが、
よく読ませていただいている(というか、自分で翻訳するのをサボっているから…)ブログをちょっとここに。

ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズを中心に、翻訳してくださってる方です。

http://kobajun.chips.jp/?p=15318

わたし自身が見つけたものがあったら、即mail させてもらいますね。
返信する
2年前の黒塗り手順書問題を忘れてはならない。あれも黒塗り理由はテロ防止だった。 (point_out_radiation_leak)
2013-12-09 03:07:35

http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20110917k0000m040077000c.html

そもそも1号機で非常用復水器を動かさなかったせいで、
1号機で燃料が溶けて水素ガスが発生して爆発して、
2号機、3号機にその破片が当たって冷却用電源がつなげなくなって、
という具合いに、事故がどんどん拡大して行ったのですから、
非常用復水器をなぜ動かさなかったのかが事故原因の肝であり、
そのせいで起きた被害の規模を考えたら、
非常用復水器を動かさなかった本当の理由を知る権利が
世界の70億人全員にある筈です。

本当は、地震だけで配管が破れて水が抜け出ていたから
(停めないと空炊きになるから)ではないか?
と強く疑われていたのですから、
本当に「55℃/時超えそうなら停めろ」と書いてあるのか?
そう書いてあるというのなら証拠を見せろ、
と要求する権利が、
世界の70億人全員にある筈です。
地震だけで手の施しようが無くなったのか、津波も来たせいか、では
天と地ほどの差があるのですから、真実を知る権利がある筈です。

自民党は、
「知る権利が全員にあるようなものに対して、テロ防止を理由にしない」
と言い張っているけど、
現に、2年前に、
知る権利が全員にあるようなものに対して、テロ防止を理由にした、
前科があるのです。

知る権利が全員にあるようなものに対して、テロ防止を理由にした
出来事(黒塗り手順書問題)が、
僅か2年前に実際にあったことを、
日本の国民1億人は、忘れてはならないと思います。

テロ防止とさえ言えば、どんなものにもこじ付けができるのです。

■ところで、黒塗りで提出後、
批判が強かったせいか、その後、黒塗りで無いものも出てきましたが、
それを見ると、
緊急停止時の操作に「55℃/時超えそうなら停めろ」なんて
書かれていないことがわかります。
緊急停止時の操作には、
圧力を○~○の範囲に保つようにしか書かれていないのです。
「55℃/時超えそうなら停めろ」の記述はあるにはあるのですが、
緊急停止とは関係ないときの操作です。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1374113928

手順書と実際に行われたことが合ってるかを保安院が検証した資料が
付録として付いていましたが、
その中で
「作業員は、55℃/時超える状況を見て
... 『このままでは圧力を○~○の範囲に保てなくなる』と思って停めた」
という感じのことを書いて、苦しい言い訳をしています。
55℃/時超えたらまずいというのは作業員が勝手に思っただけ
という意味になりますが...
停めたのは本当にそう思ったからなのか?
本当は「地震だけで配管が破れて水が抜け出ていたから」ではないのか?
その作業員本人に、公の場で真相を言ってもらいたい。

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一部、訂正。 (point_out_radiation_leak)
2013-12-09 03:24:39
先ほどの投稿で、
一部、勘違いで誤った説明をしてる箇所がありましたので訂正します。

[誤]
「作業員は、55℃/時超える状況を見て
... 『このままでは圧力を○~○の範囲に保てなくなる』と思って停めた」
という感じのことを書いて、苦しい言い訳をしています。

[正]
「作業員は、『原子炉圧力の低下が早く、
...温度降下率を 55℃/h 以下を遵守できいないと判断し』と思って停めた」
と、手順書に無い、作業員も見ていない、温度の話
を唐突に出して、苦しい言い訳をしています。
手順書では圧力低下率を指示してるのに作業員は温度の方を気にしてた
とでもいいのか?
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ともたさんへ (かまどがま)
2013-12-09 10:37:07
すごいです。これが今沖縄で福島で力になるはず!大切に利用させていただきます。国会に行ける人だけではなく、全国で繋がれます。
ありがとうございます。
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point_out_radiation_leakさんへ (まうみ)
2013-12-10 12:31:05
point_out_radiation_leakさんからのコメントを読み、考えたことがありましたので、それを記事に書いてみました。

きっかけをくださり、ありがとうございました。
本当にわたしたちは、長い長い間、様々なウソと無責任に気づかないまま、騙されてきたのだなと、改めて実感しました。
今後は、ひとりひとりが気づきを得て、市民マスコミとなって、自分で情報を得るという作業ができるようにならなければと、
また気持ちを新たにすることができました。
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