ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

米国『隣の庭』事情

2016年10月11日 | 米国○○事情
晴れたり曇ったり、寒くなったり暑くなったり、ハリケーンの尻尾が来たりと、天気が毎日のようにクルクル変わった。
だからもう、職場も学校も風邪引きだらけなんだそうだ。
発表会が一ヶ月後に迫った今、ゲホゲホ!ハックショーン!を連発しながら、生徒たちは根性でやって来る。
その気持ちがわかるので、こちらはただただ移されないように、手洗いとうがいに励む。

ここ数年、指の痛みもあって、生徒たちの発表会の最後に演奏できないでいたのだけど、
去年のちょうど今頃から取り組んだ食の改善で、テーピングをしなくても痛まずに弾けるようになったので、
今年は2年ぶりに、ジェーンにパートナーを引き受けてもらい、ラヴェルの『マ・メール・ロワ』を弾くことにした。
英語名は『マザー・グース』。
子供好きだったラヴェルが、友人の幼い子供たちに弾いてもらおうと作曲したらしい。
でも、いくらなんでも無理だったので、初演は別の人たちが演奏した。
確かに、難易度は高くないけれども、ラヴェル独特の語り口と表情を音にするには、幼い子たちにはちょいと難しいと思う。


というわけで、例年のごとく、しなければならないことだらけでバタバタしている。
会場として2年前から借りている教会が、賃貸料をグンと上げたので、まずは料金の交渉から始まった。
やっとのことで、例年より25ドル高くなるだけに抑えてもらい、ひとまずほっと一息をつく。
生徒たちが楽しみにしている、『よく頑張ったで賞』トロフィに打ち込んでもらう名前に、スペルミスが無いかどうか、プログラムに載せる曲名に間違いが無いかどうか、
ローガンメガネに助けてもらいながら、地味な事務仕事をコツコツ進める。


部屋の外では、2週間ぐらい前から、造園作業のための重機や道具の音が、ガンガン聞こえてくる。
来る生徒来る生徒が、
「これ、まうみんちのプール?」と、目をキラキラさせながら尋ねてきたほどに、
まるでうちのプールのように見えた、リビングの窓の向こうの、ポールとピンキーが暮らしてた頃のスイミングプールは、
アンとサラの弁護士カップルが引っ越してきた後すぐに取り壊され、大量の土で埋め立てられた。
その後、ニョキニョキと生えてきた雑草と、家庭菜園のためのボックスがあるのみの、シンプルな庭で、
彼女たちがレスキュー協会から引き取った3匹の大型犬が、リスを追っかけたりして遊んでいたが、
夏の真っ只中に、彼女たちはお母さんになり、家の中はもちろん、庭も一気にリノベートすることにしたのだろう。
じゃ〜ん!


あっという間に、レンガ造りのテラスや、敷石の通路ができてきて、作業を見ているだけでワクワクする。
このアメリカで、彼らのようにテキパキと、しかも丁寧でしっかりしている職人さんたちに出会える確率は、めちゃくちゃ低い。
というか、めちゃくちゃ高額な賃金を払うなら、そういう出会いもあるかもしれない。
とにかく、自分の懐を傷めずにただただ見学しているだけのわたしには、夢のような職人さんたちなのである。
それにしてもいったい、あの右側の真ん中辺りにある4つの山は、何になるんだろう…。


それに比べて我が家の原っぱ…。


アン&サラが使っていた菜園ボックスが、新たに仲間入りしたことを除けば、なんとも野生臭プンプンの庭なのである。
だからからか、野生動物や野良ちゃんたちの、憩いの場として重宝されている。
うちの海ちゃんだって、ここに出たら、リーシュで繋がれてはいるものの、ジャングル遊びに熱中する。

うちの庭は縦にビヨーンと長い。
なので、右側は4軒の家、左側は3軒の家の裏庭と、ぴったりくっついている。
自分ちの庭をブラブラ歩いているだけで、いろんな工夫と趣向が凝らされた他人さまの庭を、あれこれと楽しむことができる。
多分、その7軒の家主さんたちは、草ボーボーのまま7年も経ってしまった我が家の野原を、呆れ顏で見ているに違いない。
夢はあるんだけどな。
とてもクリアな夢がね。
いつか叶う、必ず叶う夢。
自生する野草と、今はあちこちに散らばっている大きな石やレンガが、仲良く共生できるような空間を作りたい。
そうしたらきっと、人間も動物も植物も、みんながゆったり落ち着けるような気がする。
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