ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

暑い暑い6月のオーディション顛末記

2017年06月19日 | ひとりごと
暑いっ。
といっても、日本の夏の暑さと比べると屁でもないかもしれないけれど、30℃でこの湿気は、疲労した身にはかなりきつい。
気温の上がり下がりが極端な、6月のほぼ3分の2が過ぎてしまった。
湯たんぽを出したり、冷え冷えシートを出したり、長袖に薄いコートを羽織ったり、タンクトップすら身に付けるのが鬱陶しかったり…。

だから、オーディションに向けて、体調を崩さないようにするために、かなり気を使った。

夫がこの季節になると作ってくれる、自生ミント茶。


葉がわさわさついたのを根っこから引っこ抜いてきて、沸かした湯の中に千切った葉っぱを入れ、そこにちょいとだけ蜂蜜を加えたもの。
温かなのも良し、室温のも良し。
体を冷やすので、本当は冷蔵庫に入れて冷やしたくはないのだけれど、この時期はすぐに腐ってしまうので、仕方がない。

水曜日は、海の最後の来院だった。


2週間かかったけれど、ここまできれいに治るとは思っていなかったと、獣医さんから感嘆してもらえる治りっぷりで、やっとホッチキスを取り除いてもらえた。

そして翌日の木曜日、ずっと一緒にピラテスをやってきたカーニーが、ニューヨーク州に引っ越すことになったので、お別れ会をした。

みんなで持ち寄ったご馳走。




カーニーは多分、わたしよりうんと年上なのだろうけれど、ピラテスのクラスでは常に、初心者の人たちのお手本モデルとして、いろんな運動のやり方を見せてきた。
彼女はこのYMCAに、子どもの頃から通っていて、今も走ったり泳いだり、ピラテスのクラス以外にも、いろんな種類の運動をやっているツワモノだ。
クラスの最中に、特にキツイ運動をやっている時なんかに、彼女はよく冗談を言って、わたしたちを笑わせてくれた。

カードを開いた途端に、泣きそうになっているカーニー。


カーニーによく似合うひまわりのブーケ。


インストラクターのメリッサが、この企画を立ててくれた。


ゲリーが持ってきてくれた特別ケーキ。


やっと笑顔が戻った!


正直言うと、参加するかしないか、とても迷っていた。
料理だって作らなければならないし、そしたらもっと練習をする時間が減ってしまう…。
でも、ずっと一緒にやってきたカーニーと、ちゃんとお別れをする機会を作ってくれたんだから。
そう思って参加することにした。
そして、参加してほんとに良かった。
練習時間と比較したりした自分が、とても恥ずかしかった。
みんなが、オーディションでの健闘を祈ってるよと、口々に励ましてくれた。
カーニーがいなくなると、いよいよ最年長グループトップ3に入る可能性が高くなってきたけれど、カーニーをお手本にして頑張ろうと思う。


月曜日と木曜日の夜、そして本番前の土曜日の午後早くに、エリオットとの合わせ練習をした。
いろんなことを話した。
曲のこと、音楽全般のこと、そして我々自身のこと。
弾くごとに、体の芯から湧き出てくるような高揚を感じ、それに励まされるようにして、弾けない部分と格闘してきた。
弾くことによって励まされるというような曲に、出会わせてもらったことに、とても感謝している。

やるだけのことはやった。
あとは自分を失わず、ただただ信じて、エリオットと一緒に音楽しよう!

出発の朝。


折しもその土曜日は、核廃絶を訴えるパレードが、マンハッタンで行われていた。
同じ時刻を、わたしはエリオットのアパートメントに向かっていたのだけれど、いやはやものすごい大雨で、彼の部屋にたどり着いた頃には、すっかりずぶ濡れになっていた。



最後の合わせをして、気持ちを整え、オーディション会場に向かった。
雨はすっかり止んでいたけど、二人とも気持ちが落ち着かず、ほとんど何も話さずに歩いた。

オーディションに挑戦した歌手は8人。ヴァイオリニストは5人。そしてピアノソロは16人。
今回のコンサートでは、新たに結成されたオーケストラの演奏が加わるので、本日のオーディションから選ばれる演奏曲は6曲です、と聞かされてびっくり!
29曲の中からたったの6曲って…。
なんちゅう難関だ…。
いやでも、もう決まっているのだから仕方がない、ベストを尽くそう。
気持ちを切り替えて、自分の順番を待った。
ところが、今年に限ってハズレが無いのだ。
ハズレというと失礼だけど、とにかく、ああこの人は、ああこの曲はと、ライバルの数から除外できる演奏が一つも無いまま、わたしたちの番が来た。

よし、と思って楽譜にもう一度目を通そうとしたら、いきなり「あれ、こんな音だったっけ?弾けたっけ?」などと心配になった。
もう独りパニックだ。
何やってんだと自分で自分を叱るのだけど、どうしようどうしようと、マゴマゴしている自分を止めることができない。
エリオットは、客席に向かってわたしたちの名前と曲名を言い、ピアノの方に振り返って、チューニングのためのラの音を弾いてと、わたしに声をかけた。
こんなままではいけない。なんとかしないと。
椅子の高さを調整するふりをして(実際に低くしなければならなかったので)、1分ぐらい自分に話しかけていた。
弾けるよ、弾こうよ、弾いて、みんなにもあの高揚を感じてもらおうよ、そして勇気をあげようよ。

10日間の頑張りを、無駄にせずに済んだと思う。
なかなかの出来だったけれど、粒ぞろいの29演奏の中で、トップ6に入れるかどうかは自信が無い。


翌日の日曜日は、さすがにバテて、夫と二人でダラダラと過ごした。

野いちごがあちらこちらに出現中。


海が傷を負った原因であろうと、わたしたちが勝手に推測している古いフェンスを、夫が取り外し始めた。


ハニーサックルの花が満開。






むせ返るほどの、ハニーサックルの茂み。


名前知らず。


疲れていても、バーベキューはする。
次男くんからの、父の日の贈り物のスパイスセットが、早くも重宝されるようだ。


オーガニックスイカを潰し、ミントの葉っぱを入れて、カンパリ!
アルコール断ちをしているわたしだけど、昨日までのガンバリにカンパリでカンパイ!



ちなみに、今朝、協会のプレジデントからメールが送られてきた。
今回のオーディションでの参加者の演奏の質が高いので、カーネギーにもう一回、別の日にコンサートを開けるかどうか尋ねているとのこと。
もし可能なら、2回に分けてコンサートを開くので、オーディション通過の演奏は12曲になると。
29曲中の12曲か…。
結果の発表は7月1日か2日。
その時は、夫とわたしは、友人を見舞いにカナダに行っている。
朗報になるといいなあ…。
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3 コメント

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Unknown (ひまわり♪)
2017-06-20 07:21:59
朗報を祈っています。(*^o^*)
Unknown (花てぼ)
2017-06-20 15:31:37
わ-!朗報、ありますように!
ひまわりさん、花てぼさんへ (まうみ)
2017-06-22 02:30:43
朗報をお伝えできたらいいなあ〜と、わたしも心から願っています。

結果発表まであと10日あまり。ドキドキです。

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