ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

納税者のみなさんの税金で、こんな『思いやり』をさせられてること、知ってますか?→映画『ザ・思いやり』

2016年10月16日 | 日本とわたし
このビデオは、日本の納税者が払っている「思いやり予算」の、法外な金額と使途のバカバカしさを映像にまとめた映画『ザ・思いやり』のバクレー監督が、映画を製作しようと決心するきっかけとなったものです。
このビデオの一部分が、『ザ・思いやり』の中でも流されました。
ジャーナリストが携帯していたカメラを「武器だ」と言い張り、だから「撃たせてくれ」とせっつく兵士。
銃撃されて倒れた市民を、戦車で轢き潰し、「まあもう死んでいるんだから」と言う兵士。
子どもが車内にいることを知っていながら、そのワゴンを蜂の巣にし、「こんな所に子どもを連れてくることが間違っている」と言う兵士。
監督は数日間、ろくに眠れなかったと言います。
わたしも昨夜はほとんど眠れませんでした。




さて、映画の話に戻ります。



監督のバクレー氏は、テキサス州出身。
高校一年生の時に初めて来日し、ホームステイを経験しました。
その後、高校社会科の教員資格を取得し、日本の大学院で、文部省の大学院研究員として日本文学を専攻し、
1995年には、天野文子氏の広島原爆日記を英訳し、原爆投下50年に、天野氏と数人で、アメリカ各地を訪問。
テレビ、ラジオ番組などで、原爆禁止をアピールしました。
日本人女性と結婚し、二人のお子さんを育てながら、地産地消、食料やエネルギー自足に興味を持って活動しています。
現在は、神奈川県に在住し、英会話スクールの経営、青山学院大学では英語教師として活躍。

日本に20年以上住み、家庭を持ち、日々の仕事や自治会、美化清掃、餅つきもこなし、
「納得できないことも多々あるが、あまり深く考えても始まらない。
私には、この朝の、コーヒーを飲みながら朝刊を読む時間が、一番幸せなのだ」と言う、ごく普通の中年男性の一人でした。

そして彼はまた、米軍の退役軍人やその家族が、兵役を終えた後に直面する貧困や、病や傷との闘いに苦しむ姿に涙し、寄付を送る一人の米国人でもありました。

ところがある日、この、鬼畜以上とも言える残虐で冷酷な、まるでゲーム遊びを楽しんででもいるような、米軍兵士による殺戮の様子を記録したビデオに出会います。
彼はこのビデオを観てからの数日間、眠れない夜を過ごしました。
そして、考えました。
この殺戮は、いったいどこから始まっているのか。
もしかして、すぐ近所にある米軍基地にも、つながっているのだろうか。
そんなことをツラツラ考えていた時、ある奇妙な記事が目に止まったのだそうです。

それがこれ。(『ザ・思いやり』ブックレットより)


日本の納税者(もちろん監督もその中の一人です)が負担している、『思いやり予算』を含む米軍駐留経費は、
年間8911億円!?



*年間8911億円とは
1日にしたら  24.4億円
1時間にしたら 1.01億円
1分にしたら  169万円
1秒にしたら  2万8257円


その莫大なお金(納税者からの税金も含む)を、いったいどんな所に使われているのかというと…。

基地内の住宅や学校、プールやボーリング場、ゴルフ場やマクドナルド、そしてペットの世話と、多岐にわたっていて、
さらに、米兵による暴行事件の賠償金や、原子力空母の停泊場、辺野古の新航空基地、そしてグアム移転の費用にも使われている。

そのグアム移転に関しては、米国連邦議会は移転予算を凍結しているにもかかわらず、日本政府はいまだに税金をグアムに送り続けており、
その金額だけでも、90億ドル(1兆800億円)にのぼっていて、そのお金がいったいどこに保管されているのかは不明


中には、こんなものも。


マイ改札口!?
日本人には使えない、京急神武寺駅(神奈川県逗子市)の米軍関係者専用の改札で、米軍家族の利便性のために作られた。
通常のゲートを通ると遠回りになってしまうから、なのだそうだ。
これは、日本政府と私鉄の共同計画で、1億2千万円かかっている

******* ******* ******* *******

もうメチャクチャ。
呆れて椅子からずり落ちそうになりました。
米軍家族の住宅の、電気料金も無料なのだそうです。
だから、旅行に出かけている間もずっと、エアコンをつけっ放しにしている人もいると聞いて、開いた口が塞がらなかったのですが、
映画の試写会の後で、みんなで一緒に食べに行った先で、友人わかこちゃんが、こんな思い出話をしてくれました。
「学生だった時、横須賀の米軍基地内の家に行って、英会話を習っていた。
暑い夏なんかは、エアコンを一日中つけっ放しで、外出する時だって消さないって言うから、なんで?って聞いたら、
だって、タダなんだものって言われて、二度びっくりした」と…。

マジでほんとなんだ…。

日本国民のみなさん、こんなのを払わされていて、腹立ちませんか?

日本には、4万4千人の米国軍人が駐屯しています。
そして、その米国軍人一人につき、約1千500万円というお金が、『思いやり予算』としてかかっているのです。
ヨット港のスタッフ、バーテンダーの制服、ペットケア、高層分譲マンションなどなど、あまりにたくさんの物事に散らばっていて、目が回りそうです。


米軍専用のゴルフ場なんて、世界中に234箇所もあって、その維持費だけでも年間140億円。
アメリカの人口は、世界の4%。
なのに、軍事費は世界の50%。
これは大問題になっていて、あちこちの市議会で、軍事費を教育費や福祉に回せ!と、市民からの非難の声が上がっています。
その米軍、
▪️6つの原子力空母艦隊
▪️現役軍人140万人・予備兵110万人
▪️アメリカ国外基地700箇所以上
▪️核兵器7000発以上
▪️飛行機1万3000機以上
▪️民間従業員71万人
▪️アメリカ軍事費・年間108兆円
▪️楽隊140、専属楽隊員4000人(外交官の数より多い)・年間500億円以上
▪️234箇所のゴルフ場の維持費・年間140億円
▪️F35の維持費・年間240億円
▪️募兵活動、残留特別手当・年間8400億円


の、巨大組織です。
ご立派にもほどがあるではないですか。
なんでこんな超巨大殺人集団を、日本の国民のみなさんが自腹を切って、思いやらなければならないのですか?

思いやらなければならない人は、国内に大勢おられるのではないのですか?



政府と企業が、無責任に増設してきた原子力施設の、維持や廃炉や事故処理や、使用済み核燃料の処理にかかる費用を、電気料金として騙し取られている上に、
リニアやオリンピックなど、それで儲かるゼネコン大手と癒着している、今だけ、金だけ、自分だけの破廉恥な政治家に振り回される納税者のみなさん、

声を上げないと!

この、バクレー監督製作のインタビューボード、とても分かりやすくていいと思いました。


彼は、海外に行って、海外の方々の意見を聞いて回ったのですが、
このボードの内容を知り、自分がこれまでどれだけぶん取られてきたか、その使い道がどれほどバカバカしいものかを、しっかりと認識するべきなのは、
日本の納税者、そう、あなた方です!
もしあなたが、わたしと同じように腹が立ったなら、どうかこの実情を、周りのお知り合いやご家族に伝えてください。
そして、この映画『ザ・思いやり』の試写会を立ち上げたり、試写会に出かけてってください。
もっと踏み込んで、バクレー監督風のインタビューボードを自作して、あちこちの町の通りで尋ねて回る人が出没するような社会になったら…妄想中…。

でももう、せめて、知らなかった…というのは無しにしましょう。

******* ******* ******* *******

今回、海外での上映としては一番乗りになったニューヨーク試写会。
今年の夏、高江に出向いて行ったあきこちゃんが、向こうで試写会をやってもらえないかと頼まれて、大奮闘してくれたものです。


映画を見ながら笑う(呆れて)人、頭を何度も振る人、涙を拭う人、怒りのため息をつく人、知るべきことを知ることができた、貴重な1時間半でした。



(わかこちゃんのフェイスブックより勝手に拝借)

上映後、レイチェルから、沖縄の米軍基地によって、どれだけの自然が破壊され、被害を受けているかの説明がありました。

(わかこちゃんのフェイスブックより勝手に拝借)

******* ******* ******* *******

さて次は、ジャン・ユンカーマン監督の映画『うりずんの雨』の上映会です。



この日は、ユンカーマン監督が会場に来てくださり、今の沖縄の状態や日本国憲法などについて、直接話ができるのだそうです。

日時:
11月5日土曜日
午後1時半〜5時半

場所:
Japanese American United Church (255 7th Ave, New York, NY 10001) at sanctuary

監督の言葉
沖縄の人たちは、ずっと弱者の立場でしたが、それでも不屈の精神で、反戦・反基地の運動を闘ってきました。
いまの辺野古の反対運動も、昨日今日に始まったのではなく、50年代から続く運動の延長線上にある。
平和への祈りが、世代をつないで、脈々と引き継がれているのです。
辺野古の座り込みは、たしかに対立の現場なんだけど、とても明るいんですよ。
踊ったり歌ったりしながら、身をもって「命(ぬち)どぅ宝」、何よりも命が大事というメッセージを、発信し続けている。
本当にすごいことだと思います。

沖縄の人たちは、決してあきらめないで、今後も闘いを続けるでしょう。
ただ、沖縄を、「戦利品」としての運命から、解放する責任を負っているのは、沖縄の人たちではありません。
アメリカの市民であり、日本の市民です。
沖縄の基地をどうするべきか、問われているのは私たちなのです。
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