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直感(直観)は論理的判断よりも優れているのは何故か

2011-02-21 13:36:41 | 脳科学
直感(直観)は論理的判断よりも優れているのは何故か
◎最近、「佐々木正悟」氏の「脳は直感している」by佐々木正悟from祥伝社新書)(アマゾンから)を読んでいる。
◎私は集中力とか「直感(直観)」には興味がある。それらはともに禅宗では重要な能力とされている。ということで、今日は「直感(直観)」を取り上げたい。
◎氏の本からの引用ではなく、私が今までevernote内に溜め込んだ、「直感(直観)」を含むメモから本記事を構成した。引用元を列記していないがご勘弁を願いたい。
◎まず、「ちょっかん」に対しては、「直感」と「直観」との二通りの漢字が当てられる。「直感」はどちらかと言えば「感覚」主体の判断で、「直観」は知性優位の判断だと見られている。
◎どちらの「直感(直観)」にしても、本人にも何故だかその理由が分からないがつかみとった内容に確信がある。判断(答え)を思い至ったけれども、「ただ何となく」としか答えようのない曖昧な根拠しかない。
◎つまり、直感を得た場合、根拠は明確ではないが、その判断内容の正しさが漠然と確信できる。しかも重要なことは、直感は意外と正しいことが多い。
◎直感に対する「ひらめき」の方は、思いついた後に、その理由が言える。その理由が本人に意識できる。これがひらめきの特徴である。とはいえ、ひらめきと直観はそんなに区別はしないが。
◎直観といえば、将棋や囲碁では、論理的に読んで選んだ手よりも、直感的に浮かんだ手の方がよい場合が多いと聞く。
◎棋士のいう直感とは、将棋の局面を見たときに、今まで修行から身につけた記憶や経験から浮かぶ手のことを指す。
◎1手だけのこともあるが、たいていは2・3手以上浮かぶそうである。その直観内容を精査して、正しい手を導いていくのが、読み作業である。
◎直観とその後の読みを繰り返して、先の先まで局面を頭の中で進めていく。直観と論理的読みを繰り返すので、長考になるのだろう。
◎話は変わるが、幸運の要素に4つあるという。
1)内から聞こえる直感を大事にする。
2)新しい経験をすることや、普段の習慣が壊れることに対し、心をオープンにする。
3)毎日少しの時間だけ、うまくいったことを考えるようにする。
4)重要な会議や電話などする前に、自分を幸運な人間だと心に描く。
◎要するに、直観内容を、うまく行った情報、経験で固めるということであろう。そうすれば、頼る直観内容が自分に成功をもたらす内容だけで構成されることになる。
◎直観は論理思考ではない。暗算も直観だけですすめる。暗算といえば、2年に1度の大会「暗算グランプリ」が開かれ、そこで、「暗算力日本一」が決定する。
◎そのチャンピオンたちが暗算をしている時の脳が調べられた。そうすると、頭頂葉が働いていることがわかった。
◎その脳部位は空間感覚を司る。そこは、位置感覚や、大きさや長さなどを直感的に感じ取る部分である。事実、暗算する時は、頭の中に「そろばん」の映像を思い浮かべているという。
◎また、別の脳部位であるが、眼の真上にある「前頭眼窩皮質」は、何かが間違っているという直感的な感情を生み出す。そのために、前頭眼窩皮質が損なわれると、直感を働かせる重要な装置が働かなくなる。
◎そこを損傷すると、理性では間違っていると分かっていても、間違っていると直接的には感じられない。例えれば、怪我をしても、痛いと分かっていても、直接的に痛みを感じないのと同じである。
◎直感力はいわゆる右脳の機能である。そのために、感情的なこだわりがあると、右脳の働きは抑制さてしまう。前頭眼窩皮質は感情と強いつながりを持つ。
◎左脳は、時間軸について分析的、論理的機能を行う。他方、右脳は、総合的、知覚的機能を行う。
参考資料⇒(私のブログ記事)「脳は右脳と左脳との矛盾的自己同一」
◎左脳は、合理的、言語的、連続的、デシダルである。他方、右脳は、直感的、視覚的、平行的、アナログである。
◎右脳の方が能力的に上だということには根拠がある。脳内にスピンドル細胞という大型の神経細胞があり、それは早い情報処理を行うことができる。
◎このスピンドル細胞が、右脳に多くある。だから、素早い直感的な判断を右脳が行えるというのも納得出来る話である。
◎さらに、右脳に記憶されるのは直感的な記憶である。そこには、ものごとの全体をイメージとして把握したものが記憶される。
◎また、右脳的な直感と左脳的な知識経験は相反するものではない。逆に、知識経験によって直感はより鋭利に研ぎ澄まされ、それによる決断が知識・経験をより豊かにする。
◎何度も繰り返す経験が、例えば、骨董への知識や造詣を深める。並行して、骨董をパッと見て善し悪しを見分ける直感力が養われていく。
◎直観は、動物から延々と引き継がれて積み上げられてきた本能的判断能力と、人間的な経験的知識との両方を総合させた総合的判断能力である。故に、論理的判断力よりも優っている。
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