わたしのすきな、あの子のはなし

― こころはいつも伝えてる 声をもたない言葉たち ―

Re;minisce

2017年05月19日 03時40分29秒 | ことば




それは 確かに わたしの記憶で

そこには 確かに あの頃の 匂いや感触があって

それなのに どうして 他人事みたい





それは きっと わたしが

わたしの中から 切り離したからなんだろう

そして 切り離し切れなかったんだろう…





絶対に忘れたくないと誓ったことは 忘れてしまって

忘れてしまいたいと嘆いた記憶だけが 鮮明に残っている





あなたと笑ったこと

あなたが笑っていたこと

何十年先だろうと その声を覚えている





いつか失う予感があったことも…

それとも 手放す予感だったのかもしれない

離れてしまうという 恐怖心だったかもしれない





愛することが たいせつにしたいと想う感情なら

あの頃溢れていた 好きという感情は 破壊したいという欲求だった





だけど 壊れたのは自分で 壊したのも自分だった

優しさより痛みの方が強く残るから どうせ失うなら傷付けたかった





思い出してしまうことを 意識的に回避すれば

記憶というのは その間に消えていってくれるものなのだろうか

忘れたいことは 思い出さなくても 忘れられないのに





一緒に過ごした時間 約束した季節

「またね」って別れても いつまでも続くとは限らない

永遠に叶うことのない期待だけが 残った





終わったのかどうかさえ わからない別れは

これで終わったのだと 諦めるチャンスすら与えてはくれない

こうしていつまでもいつまでも 期待する





“いつか”を想像したって 先のことはわからない

この時間の延長線上に あなたが存在しているのかは わからない

いて欲しいと 願うことしかできない





もっとたいせつに できたのかもしれない…

もっと曖昧にしておけば 繋がっていられたのかもしれない

そう思うのは すべて 失ってしまった後だから





取り戻せないものを 求めて願うより

諦めて 別の何かを得ることの方が 賢明なのだろう

あなたに代わる何かがあるなんて 少しも思えないのに…





遠くへ来てしまった すれ違うこともなく

今日会ったあの人は きっとあの人に間違いないのだろう

終わらせておくべきだった… もっと ちゃんと





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