メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

厚底?薄底?厚蓋?薄蓋?@スパナコピタ

2016-08-24 10:11:00 | ギリシャ
つい先日は麺棒で延ばしたこんな生地を
四角い容器に入れて、はみ出した部分を挟みでチョキチョキ切りました。


そして中身を詰めて
上から蓋をしてオーブンで焼きました。


できあがりはこんなでした。
やたら土手の厚い、もさっとした四角いパイです


今回はこんな冷凍生地を見つけました。
これぞまさしくあるべき姿のための生地「fillo dough」!


「フィロ」とはギリシャ料理に使われる薄い薄いパイシート。
どのくらい薄いかと言えばこのくらい。
ちょっとした隙間風にだってはかなげに揺れてしまいます(笑)。


箱の中にはロールが二つ。


だいぶ前にワシントンDCで買った冷凍フィロが
箱を開けてそっとパラフィン紙から外してみたら
ものの見事にパリパリポロポロと崩れてしまった時以来
フィロを使うことはあきらめて
普通の冷凍パイシートを使ってきましたが

過去のトラウマを乗り越えなければと
再び買ってこわごわ取り出したフィロシート
崩れもせずに美しく
メイおばさん、がぜんやる気に燃えてしまったのでした。

一巻きが20枚、二巻き入って40枚。
スパナコピタを作るのに使ったのは
底に4枚、蓋に4枚でしたから
まだまだあと4回は作れる勘定!

とにかくとてもとても薄くてもろいので
溶かしバターを表面に塗って重ねました。
はみ出した部分は最後に折り込んで縁を作りました。


触感はサクサク、パリパリ
久しぶりにギリシャらしい「スパナコピタ」になりました。



太巻き? 薄巻き?
四角? 丸?

中身は同じですけれど
やっぱり今回のように
フィロを重ねた丸いスパナコピタがいいかなあ、、、、、


日本にいる時は冷凍のパイシートを延ばして作ります。
まず失敗なくできますし、たとえパイシートでも
とても美味しく仕上がります。

それに、とにかく簡単ですから
目先の変わったパーティーメニューや
ゲストメニューにお勧めです!

メイおばさんが日本で作る時のレシピを書いておきますね。

*ほうれん草 一束
*冷凍パイシート 2枚
*フェタチーズ 1個(通常スーパーで売られているこんなもの。200グラムだったかしら?)

*小口ネギ 5~6本
*卵 3個
*パセリ 半房
*ディル、胡椒少々
*オリーブオイル 1カップ

1. ほうれん草を洗って細かく切り、大匙1杯の塩を振りかけ手で揉み、1時間ほどおきます。
2. ほうれん草の水気をよく絞り、オリーブオイル、砕いたフェタチーズ、小口ネギのみじん切り、卵、パセリ、ディル、胡椒を加えます。

3. 耐熱容器に油を塗って延ばした冷凍のパイシートを底から側面へと敷き詰めます。
4. 底にフォークで何か所か穴を空けておきます。
5. 2を流し込みます。
6. 表面をもう一枚のパイシートを延ばしたもので蓋をします。卵黄を塗ると綺麗に仕上がります。
7. 十字に切り込みを入れ、170度のオーブンで45分焼きます。

ちょっと癖のあるフェタチーズですが
トマトとキュウリと緑パプリカ(ピーマン)と玉ねぎを適当に切って
黒オリーブとフェタをのせれば
シンプルなギリシャの田舎サラダになります。


オリーブオイルとワインビネガーと塩、胡椒だけで食べる
我が家の定番サラダです。

それでも残ったフェタチーズはオムレツに使ったりします。
加熱するときれいに溶けてくれます。

ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。
いつもありがとうございます!
どうぞ良い一日を!
       ↓


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。