メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

なんていう日本文化の美しさ!

2017-08-15 03:12:02 | 食文化

遠方から海を越えて

積年の友が、そのまた彼女の積年の友と一緒に

昨日シアトルにやってきました。

 

お土産をこんなに持って。

 

メイおばさん、「何かほしい?」と聞かれて

ひとつだけお願いしたのは

日本で出版されたばかりのある本だけだったのに。

 

私たちが出会ったのは

それぞれに別の大学を卒業して就職をした東京のある会社。

新卒は大勢いたのに、たまたま私たちは同じ部に配属されて

彼女は○○グループ、メイおばさんは▽▽グループ。

扱う物は違っても、一つ屋根の下の大所帯

私的共通点もたくさんあったりして

あっという間に仲良くなりました。

 

以来、おたがいに世界のあちこちに住みながら

楽しいことも、苦しいことも人並み、時に人並み以上に通り抜けながら(笑)

共に笑い、共に泣き、、、、

結婚やら出産やら別れやら

人生のさまざまな局面に立ち会いながら

ここまで歩いてきたのです。

 

喜びと興奮の一夜が明けて

あらためてお土産の品々を眺めてみれば

どれもみな、いつものセンスある友らしいものばかり。

 

ちょっと見てくださいな。

まあまあ、なんて美しい!

メイおばさん、うっとりしながら季節の順番に並べてみましたよ。

 

ほら、日本と言う素晴らしい国には

ほかのどこの国にもない季節と

ほかのどこの国にもない感性があるのです。

 

24節気の名前が当てられて

ひとつずつ瀟洒な小袋に入った

24種類の小さなお煎餅です。

 

それぞれの袋の裏には、小雪やら白露やら処暑などという

美しい季節の名前と共に

それぞれの季節に沿った俳句が書かれています。

 

袋を開いて食べてしまうのがもったいないほどに

美しい日本のお菓子です。

 

見ているばかりでもしょうがないと

2つだけ無造作に選んで

ぴりりと袋を開いて

パリパリといただいてみましたよ。

 

その2つというのがこれでしたけれど

ふと気が付けば、これってちょっとした「本日の占い」(笑)。

 

小暑(しょうしょ)

朝顔に 釣瓶とられてもらひ水

加賀千代女

柚子ざらめ

 

立春(りっしゅん)

梅が香に

のっと日の出る山路かな

松尾芭蕉

海苔醤油

 

さすが、我が積年の友!

なんという粋な計らいでしょう。

 

読んでくださってありがとうございました。
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