ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

ギリシャワインはもはや常識

2018-02-19 11:08:13 | ワイン&酒
ひと昔前まではそれほど注目されていなかったギリシャワインですが、今や、ワイン業界の権威やマスターオブワインたちが絶賛するワインがあります。

それは、ギリシャの白ブドウ品種“アシルティコ”の白ワインです。

繊細でミネラル感があり、酸もしっかりあり、近年好まれるワインのテイストと一致するばかりでなく、樹齢が高いブドウをバスケット仕立てで栽培する、といった、唯一無二の個性もあります。

世界のクールな和食店、寿司店にはギリシャのアシルティコが置かれるようになっています。

ギリシャのアシルティコはサントリーニ島で栽培されていますが、そのサントリーニ島とペロポネソス半島のネメアの2カ所でワイナリーを展開するのが、「GAIA(イエア)」です。

先週、ギリシャのワイナリーGAIA(イエア)の共同オーナーであるヤニスさんが、娘さんと共に来日しました


Dr. Yanis Paraskevopoulos & his daughter

ヤニスさんは何度も来日され、その都度会っていますが、娘さんは初来日。
日本語をマンガで学び、「ちょっとだけ喋れる」という25歳。
父ヤニスさんの跡を継ぎたい、とのこと。




Gaiaのアシルティコは、ミネラル感とフレッシュさを生かした「GAIA THALASSITIS」(サラティティス)(左)と、樽を使った「GAIA ASSYRTIKO Wild Ferment」(右)があります。

ワイルドファーメントの方は、半分をステンレスタンク、半分を樽で熟成させていますが、樽は1/3がフレンチオーク、1/3がアメリカンオーク、1/3がアカシア樽(南フランス産)。
「アカシアは、樽の風味が出ず、ワインにほどよいタンニン分を複雑味を与える」とヤニスさん。




私はミネラルがキリリとしたサラティティスが大好き。
インポーターであるヴァンドリーヴのスヘイルさんによると、日本ではワイルドファーメントが人気だそうです。

上の写真の奥に見えているロゼワインは、ペロポネソス半島のアギオルギティコというブドウ品種を使った「GAIA 14-18h」
果皮を14~18時間漬け込み、色と香りを出しています。



このロゼはLOVE ROSEにもエントリーしてるワインですが、料理によく合う万能選手。
甘辛くてスパイシーなタレのアジアンテイストの肉にバッチリ合いました。





「NOTIOS」(ノティオス)はネメアで造っている白ワインで、モスホフィエロとロディテイスをブレンド。

アシルティコよりもソフトで、親しみやすいタイプ。価格もカジュアルなので、幅広い食事に合わせて楽しめると思います。ノティオスは赤ワインもあります。



ギリシャのワインは、ここ2、3年の日本でのプロモーションが成功し、品質の高いギリシャワインが紹介、輸入されるようになってきました。
特に、サントリーニ島のアシルティコ。
これを知らずして、世界のワインは語れません。

興味がある方は、ぜひ飲んでみてください

※輸入元:ヴァンドリーヴ  https://vinsdolive.com/


[参考]

■ヤニスさん2017年2月来日の際のリポート → コチラ

■ギリシャINDEX → コチラ





コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ギリシャ-INDEX | トップ | 中村梅雀さん、名取裕子さん... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ワイン&酒」カテゴリの最新記事