And Li Po also died drunk

勝手に好きな音楽、映画、本を書き連ねる。

水の空気

2017-01-11 12:34:14 | 日記
やっと高橋アキの「サティ音楽全集」を8枚揃えた。30年くらい前に出て、それから全く再発されなかった。ボックスで出すとかあってもよかったのに。高橋アキのサティは兄の高橋悠治のサティとともに好きで両方ともコンサートにも行ったことがある。サティのボックスだとたいがい4枚くらい。4枚でもほぼ聴かないのに8枚だと揃えたという満足感だけでこれから飾っておくだけになってしまうかもしれない。高橋アキにはクセナキス、ケージ、サティなどの入った「季節はずれのヴァレンタイン」というすてきなアルバムがあるので、それ1枚で満足してしまう。それでもこれからも再発しなければ何となく気分はいい。文庫版チェーホフ全集もアマゾンで何とか全部揃えたけれど、本、CDなどこれから再版、再発などちょっと趣味的なものだと難しいかもしれない。同じ筑摩の文庫で魯迅文集出たとき単行本持っていたので買わなかったら絶版になって、今のようなネットもなかったのであきらめていたら再版になったからすぐ買ったけど、それも今では絶版。やはり外国文学は消えるのが早い。集英社は現代文学いろいろ文庫で出したが、今はほとんど絶版。「失われた時を求めて」が今、何社かで文庫出しているのが奇跡的。暗く今向きの小説ではないけれど、ノーマン・メイラーの「裸者と死者」作品としては有名なのに文庫で最後に出たのが昭和40年代。ネットで探すしかない。全集こそ今の時代出すのは無理だとわかる。ドストエフスキー、フォークナー、サルトル、ヴァレリー、アポリネールなど全集で出ていて何冊かずつかは買った。日本物は今、夏目、芥川など文庫で全集が買えるのは便利。サルトルの「嘔吐」ガルシア=マルケスの「百年の孤独」などなぜかいまだに文庫にならない。「百年の孤独」は文庫になったら読もうと昔思っていたので、いまだに読んでいない。南米文学はそんな好きではないのでいいのだけれど、外国現代文学好きで「百年の孤独」読んでいないというのは漱石好きだけど「坊ちゃん」読んでないというのと同じような気がして。本が好きでたまに立派な全集もの買ったりするのだけれど、読むのは文庫というのは昔から変わらない。学生の時の友人でドストエフスキー全集持っているけれど、読むのは文庫というのがいた。主立ったものは文庫で読めるし、書簡なんてそう通して読むことはない。するとなんで全集買うの?になる。研究者でもない限り全集隅々まで読まない。昔どの家庭にもあった百科事典のようなもので、あればいい。




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