『靴下をはかせる男』
『靴下を履かせる男』
内容
ある夜のこと、患者の高木直明の容体が急変。
担当の糸山恵太(福士誠治)が処置に当たったのだが、
看護師・桜井加代が家族を呼びに行き、戻ってくると、
人工呼吸器が外され、高木は死亡。そしてなぜか、糸山は靴下を履かせていた。
空白の9分。糸山は、殺人の容疑で逮捕されたが、犯行を否認。
靴下に関しても、記憶がないと証言。
梶山(田中哲司)管理官は、医療に詳しい、小石川(小日向文世)をメインに、
中田(大杉漣)とともに、取り調べを行わせることに。
取り調べが始まると、
糸山をキントリに移送してきた留置監理課の宮沢俊哉(村田雄浩)がやってくる。
小石川、中田が、聴取を終えた直後、銃を手にした宮沢が、
中田と糸山を、取調室に監禁してしまう。
まさかの事態に、磐城(大倉孝二)刑事部長は、SITの出動を考えるが。
梶山は30分の猶予をもらい、
元交渉人の真壁有希子(天海祐希)に交渉を命じる。
敬称略
予告で分かっていたこととは言え。
取り調べをするだけでも、十二分の面白いのに。
その現場で、事件を発生させてくるとは!!
それぞれのキャラも描かれていて、面白味を感じているが。
正直、かなり大きな大風呂敷を広げた状態なので、
事件を発生させすぎて、回収できるのか?という不安しかなかった。
そのあたりの、探偵モノや、刑事モノならば、
ここまで広げてしまうと、1時間で回収できないからだ。
が。。。今作の特徴である“録画映像”を上手く利用し、
それぞれの洞察力も、魅せてきた。
特に、小石川と、真壁有希子の違いを見せたのは、良いトコロ。
こういう部分は、連ドラ。。とくにシリーズ物では、大切ですから。
実際、小石川だけで無く、中田も、菱本も、そして梶山も表現しているのだ。
それも、ちょっとしたところで。。。かなり抜け目なく。
最終的に、不安を一気に。。。。。
サスガとしか言いようが無いです。
俳優VS俳優も今作の魅力ではあるが。
そこだけじゃなく、事件自体を捻ってみせるのも、魅力のひとつですからね。
今回も、ほぼ両立。
やはり、良く出来ている。
ってことで。
今回は、小日向文世さんの回。。。ってことかな。