『ライバル会社と真っ向勝負!!』
内容
“陸王”の走り心地に満足した茂木(竹内涼真)が、履いてくれることに。
宮沢(役所広司)は、茂木、村野(市川右團次)の提案を受けて、
“陸王”の改良に取りかかりはじめる。
だが、新たな素材が必要と分かるも、ツテがなかった。
銀行の担当者から紹介してもらいたかったが、
先日のことがあって、どうしても話をすることが出来ず。
それどころか、銀行からは、シューズの開発費が本業を圧迫していると指摘され、
早期の商品化。。。実績が必要と分かり、宮沢は頭を抱え込む。
そんなとき、宮沢は、シルクレイを利用した地下足袋づくりを思いつき、
社員達に提案。富島(志賀廣太郎)の了承を得て、開発が開始されるのだった。
1ヶ月後、新しい地下足袋“足軽大将”が発売されると。
評判は口コミで広がり、売り切れが続出。“こはぜ屋”は、忙しくなっていく。
それを基にして、銀行の担当者・大橋(馬場徹)に追加融資を申し込む宮沢。
先日までは、渋っていた大橋も、家長(桂雀々)支店長に、
融資可能であるという稟議書を提出するしかなかった。
そんななか、飯山(寺尾聰)が、何者かに襲われる事件が発生する。
飯山がいなければ、シルクレイの製造が中断することを意味した。
妻・素子(キムラ緑子)の話では、金融屋の仕業だろうという。
折しも、ベテランの西井冨久子(正司照枝)が、仕事が滞りはじめていた。
代わりに仲下美咲(吉谷彩子)が任されていたが、まだまだだった。
宮沢は、再び頭を悩ませはじめるが、息子・大地(山崎賢人)が。。。。
そのころ、茂木の走りをみたアトランティスの小原(ピエール瀧)は、
新しいシューズを茂木のために準備していた。
敬称略
演出は、福澤克雄さん
相変わらず、色々なコトを描いている今作だが。
今回は、いろいろ描いているにもかかわらず、
話の流れがシッカリと、丁寧に描かれているだけで無く。
キャラの行動。。特に主人公のブレが少なくなったことで、
いろいろ描いていても、“物語”が見えてきましたね。
なんていうか。。。
群像劇として、カタチになってきた。
そんな感じである。
群像劇って、その登場人物の動きなどがブレてしまうと、
どうしても、何を描いているのかが、分からなくなってしまうのだ。
基本的に、サクセスモノの今作。
どんな紆余曲折があったとしても、成功という結果は目に見えているのである。
だからこそ、“芯”のブレは、話のブレや、面白味に直結するため、
出来る限り、無くすようにしなければならないのだ。
じゃないと、
物語が伝わらず、ただ単に引っ張っているだけにしか見えなくなってしまいます。
今回。明らかに“カタチ”が完成して、
ハッキリと物語を見せ始めた今作。
これならば、今後。。。大ヒットになるかどうかは、微妙だけど。
“今”の数字が下限で、最終回まで行くでしょう。
ってことで、
時間延長の引き延ばし感も、ほとんど感じず。
個人的には、大幅に評価を上げた今回の話でした。