まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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監視者たち

2014-10-09 23:57:21 | 韓国映画(あ~な行)

香港の杜[王其]峰ジョニー・トー組の游乃海ヤウ・ナイホイ初監督作品『天使の眼、野獣の街』の韓国版リメイク。なんだけど、日本の公式サイトにもチラシにもパンフレットにも、一切リメイクの文字は無し。オリジナルが日本で有名ではないとはいえ、映画のラストでは任達華サイモン・ヤムを出演させるくらい韓国の製作陣はオリジナルに敬意を表しているのだから、日本での広告宣伝でも配慮して最低限の礼節を守ってもらいたかったと思います。

冒頭のシークエンスや動物のコードネーム、犯人グループの太っちょ、橋の上から公園を見下ろして電話している「影」を探すシーン、対面に座られてすっとぼけるシーンなど、オリジナルと重なる名場面はたくさんありますが、オリジナルの90分から118分へと28分長くなっていて、大型トラックにパトカーが突っ込むド迫力アクションや「影」の裏の顔の描写が追加されています。

犯罪グループがオリジナルでは宝飾店をメインに襲撃していた記憶があるけれど、こちらは韓国のお国柄なのか債券やら不正の資料やら、直接お金にならなさそうなものを盗み出すのが、違いが見えて面白いところでした。

オリジナルでは任達華がくだらない話をして皆の気持ちをリラックスさせて、梁家輝レオン・カーファイ演じる「影」は全く歯が立たないくらい強くて最後も事故で何とか死ぬんだけど、こちらは班長のくだらない話はタイトルだけ言って中身が続かなかったり、チョン・ウソン演じる「影」が班長と正面から対決してやられたり、ちょっともったいないところが幾つかあります。

オリジナルの方が時間が短い分、本筋から外れたものが削ぎ落とされてテンポが良かったと思いますが、リメイクでもここまで緊迫感があって面白いのは、韓国製作陣の実力もさることながら、やはりオリジナルの完成度が高いからですね。

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