まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

八日目の蝉(試写会)

2011-04-17 22:29:15 | 日本映画(は~わ行)

角田光代のベストセラーの映画化、といっても原作は未読で、ドラマも未見だけど。

不倫相手の子供を堕ろした希和子(永作博美)は、不倫相手の夫婦の間に生まれた4ヶ月の赤ちゃん恵理菜を咄嗟に誘拐してしまう。妊娠した子供につける予定だった薫という名前を誘拐した赤ちゃんにつけて、希和子は親友の家やラブホテルなど慣れない逃避行を経て、女性だけで俗世間から離れて集団生活をしているエンジェルホームに身を隠す。

エンジェルホームでの生活はそれなりに安全だったが、薫(渡邉このみ)が3歳のときに希和子は薫を連れてホームを脱走する。向かった先は、ホームで同世代で仲良しだった久美の実家である小豆島、そこで希和子は富田京子という偽名を名乗り、薫と本当の親子のように平和な生活を送っていたが、お祭りの写真が全国紙に掲載されて。。。

学生になった恵理菜(井上真央)は、親子関係がぎくしゃくしたまま一人暮らしでバイトに明け暮れる日々を送っていた。そこにフリーライターの千草(小池栄子)が誘拐事件の取材をしたいと近づいてくる。ずうずうしい態度の千草と次第に仲良くなっていたとき、恵理菜は不倫相手の岸田(劇団ひとり)の子供を妊娠した。恵理菜は千草の取材旅行に同行し、エンジェルホーム跡や小豆島など幼い頃に過ごした場所を巡りながら、自ら封印していた過去を思い出す。。。

原作がベストセラーなだけに、ストーリーは面白いのひとこと、また、現在の井上真央のパートと過去の永作博美のパートを交互に見せる脚本の構成は、映画ならではの見せ方ではないでしょうか。永作博美のシーンを恵理菜が思い出した記憶のように見せることで、現在と過去をうまく繋いでいました。千草がエンジェルホームで薫と仲良しだったという設定は、やられたという感じですが、千草はあくまで道化回しで、恵理菜を導く道案内といった具合です。

小豆島での希和子と薫の暮らしは幸せそのもので、島の日常や自然がきれいに描かれていましたね。また恵理菜の実家の前の坂が、希和子が誘拐したときから小さい恵理菜が家出するとき、そして大人の恵理菜が妊娠したことを報告しにいくときなど同じアングルで撮られていて、効果的だと思いました。

千草を演じる小池栄子は、舞台ふうのメリハリのきいた演技で、自然派的な永作博美や井上真央と比べると、少し違和感がありました。これは映画の種類や監督の演出なんかで左右されるものなのか、小池栄子の演技のクセなのか。でも演技といえば、薫を演じた渡邉このみが一番です。

小さな子供に「お星さまの歌」と言われて「見上げてごらん夜の星を」はなかなか出ないでしょう。今はサントリーのCMでがんがんかかっているから、時の歌ですね。

公式サイトはこちら

4/15 東商ホール

八日目の蝉 (中公文庫)


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