まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

虹色ほたる ~永遠の夏休み~(試写会)

2012-05-18 22:29:49 | 日本映画(あ~な行)

昭和を感じさせる昔ながらの情景にリアリティがありました。

ユウタは昆虫採集にやってきた山中で雷雨にあい、水に流されてしまう。浮遊する意識の中で、仙人らしき不思議な老人から「元に戻るまで時間がかかるから、その間はここにいなさい」と言われた場所は、ダムができる前の蛍が岡。タイムスリップしてきたユウタは、ここで従妹だというサエと出会い、近所のケンゾーとも親友となり、昭和52年夏の村での生活を楽しみ始める。

しかし、この村はダムの建設によりダム湖の湖底となるため、住人は次々と引越して村から去っていく。村の神社で行う最後の夏祭りを盛大に飾ろうと、村の子供たちで祭り用の灯篭を作り始めるが、実はサエにも秘密があった。。

上映前には、この映画の応援団長尾木ママと石原良純、そしてユウタとサエ、ケンゾーそれぞれの声を担当した武井証、木村彩由実、新田海統、それに監督の宇田鋼之介が挨拶にでてきて、見どころなどを話してくれました。懐かしさというか、肌触り感を大事にするために一切CGを使ってないとか、音楽は松任谷正隆なんだけど、打ち込みを使わずに生演奏で録っているとか、監督がこの映画にかけたこだわりを聞くことができました。

声優の3人も、ティーチインでは普通の子供だったのに、スクリーンの中のユウタやサエの雰囲気は、声優の子たちの見た感じ、挨拶の感じと違います。映画の中の声の方がはるかに大人っぽいのは、仕事モードだったからでしょうか。

アニメーション、特に風景のクオリティは、山の緑にしても本当にたくさんの色が使われていてまるで写真か風景画のようでした。村の様子や山や森の風景から婆ちゃんの家の中の壁や箪笥の質感まで、都市化していない田舎の昭和のかおりが色濃く漂っています。子供たちもテレビゲームで遊ぶなんてことはなく、虫取りをしたり川遊びをしたり、昔懐かしい感じ過ごし方でノスタルジーを感じます。ユウタとケンゾー、サエコの3人で夜中に蛍を見にいくシーンでは、乱舞する蛍がまるで満天の星が自由に飛んでいるかのような、幻想的な感じでした。

人物は監督の演出上の意図らしく一昔前のような描かれ方になっていて、味わいがあるといえばあるのですが、ちょっと平板で背景の精密な描写と合っていなかったような気がします。時々顔がゆらゆらと揺れたようにちらつくのも気になりました。

音楽はティーチインで松任谷正隆が監督した生演奏だと聞いていたからか、オーケストラの響き渡る音色は聴き惚れるほどです。エンディングと挿入歌は松任谷由美が作詞作曲ですが、挿入歌の声がユーミンと違ってたので気になって調べてみました。井上水晶というシンガーで、きれいな声をしています。

途中でサエちゃんもユウタと同じく、生と死の間にあって一時的にこの時代に来ていることがわかり、ユウタとサエコの関係がどうなるのかも気になります。エピローグで大人になったユウタがサエコと再会することは予想できましたが、その後のファンタジックな展開、蛍の光が集まり虹の渦となって舞い上がり、2人を包み込むのは少しやりすぎのような気がしました。蛍の光って、もう少しはかないものだと思っていたけれどあんなに力強いものなのかな。

ラストだけちょっと惜しい、という感じですが、日本アニメのレベルの高さを再認識した作品でした。

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