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湯の山温泉、オジサン二人旅…その➁

2017-10-07 11:54:02 | 旅行
湯の山温泉駅から徒歩7分の総合リゾート温泉、「アクアイグニス片岡温泉」内の施設

温泉宿の連泊は本当にのんびりする。布団上げ、掃除は断っており、8時ごろ朝食を食べ、またごろ寝だ。そして、12時過ぎに宿の送迎車で、「アクアイグニス片岡温泉」に行った。この施設は湯の山温泉駅から徒歩7、8分の位置にある「掛け流し温泉と癒しと食の総合リゾート」である。以前は、掛け流しの温泉(美人の湯)が有名な日帰り温泉施設だったが、経営者が変わり、広大な敷地に洗練された未来風の建物、有名な料理人が管理する和食、イタリアンの食のスペース、パン工房、スイーツ売り場などが軒を並べる総合リゾートに生まれ変わったのである。

以前、日帰り温泉の時に来たが、温泉は噂通りの泉質で満足して帰ったのを覚えていた。それがすごい施設になって生まれ変わったということで注目はしていたが、オープンからつい最近まで爆発的な人気。押し寄せる車の群れが広大な駐車場に入り切れず、その客が御在所岳ロープウェイに流れ、相乗効果で湯の山温泉も潤ったという話を聞いたことがある。今は一段落し、平日はゆっくり楽しめますーと宿のスタッフが言っていたが、それでもなかなかの人出だった。12時半と言う時間帯もあるが、和食、イタリアンの店は満員だった。

まず温泉に入ったが、以前と変わらず掛け流しの美人の湯が気持ちよかった。なにより湯量が豊富(1分間に780ℓ湧出)で、温泉が新鮮、広い内風呂から全面ガラスで庭の竹林を眺める設定、その間にいくつかの露天風呂もあり、癒し空間を満喫した。温泉でさっぱりした後、和食屋で生ビールを飲み、手打ち風のざるそばを食べたが、こちらは特にうまくもなく普通の味だった。「まあ、そばだからこんなものか」と、苦笑。

宿の送迎車に迎えに来てもらい(若いお兄さんは本当に愛想がいい)、スイーツ売り場で買ったティラミス風のお土産を渡したらすごく恐縮していた。あとから部屋係の仲居さんが、わざわざお礼に来たのはびっくりした。さすがおもてなし部門の口コミが高得点だけのことはある。同行の先輩は疲れたので昼寝をするーと言うことで、ひとりでホテルの周囲を散歩した。その時である、思わぬラッキーと遭遇したのは!

宿を出て数分、道横の茂みがザザザと音がしたので何気なく見ると、天然記念物の「ニホンカモシカ」がそこにいたのである。最初は普通の鹿かなと思ったが、その姿は威風堂々、おびえた様子もなく、こちらをじっと見てからまた茂みに消えた。御在所岳のシンボルだということは知っていたが、もっと高地の険しい場所にいるのかと思っていた。夕食の時に仲居さんにそれを言うと、「本当にラッキーでしたね。私はこの宿に来て3年になりますが、一度見ただけですよ」と、褒めてくれた。

「う~ん、これをきっかけに幸運の人生が待っているかも…」と調子に乗ったのが悪かった。帰りに送迎の若いお兄さんにもそれを伝え得意満面、気持ちよく送り出してもらったが、なんとケータイを宿の部屋に忘れたことが判明。駅から宿に連絡するとケータイはあったが、送迎車は全部出払っていると言う。仕方なくタクシーを使ったがその料金が往復2500円だつた。思わぬ出費にトホホである。

同行の先輩は、ニヤニヤしながら「調子に乗るからや」と嬉しそうに言う。確かに俺はこれでだいぶ失敗したなあ~と、苦笑いの「教訓の旅」となった。


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