日毎の糧

聖書全巻を朝ごとに1章づつ通読し、学び、黙想しそこから与えられた霊想録である。

清めの期間が完了するまで

2017-04-24 | Weblog
 レビ記12章 

 4節「産婦は出血の汚れが清まるのに必要な三十三日の間、家にとどまる。その清めの期間が完了するまでは、聖なる物に触れたり、聖所にもうでたりしてはならない」(新共同訳)

 1節「主はモーセに仰せになった」。小見出し「出産についての規定」。これは「妊婦」についての律法であるが、イスラエル共同体には遵守する事柄として記述される。妻が妊娠して男児を出産したとき、産婦は月経による汚れの日数と同じ七日間汚れている」。出産そのものは神の祝福であるが、体から漏出するものの汚れが告げられる(15章19~23節see)。何故出血が汚れなのか、宗教的意味として言えることは「血は命」という前提からである(創世記9章5節)。犠牲の動物の血を祭壇に塗るのは、命の贖いを意味する。したがって血に対する特別な関心が求められ、厳密さが規定されるのである。
 3節「八日目にはその子の包皮に割礼を施す」。創世記17章9~14節。「割礼を施す」(ムール)は「割礼する」(動詞)が直訳である。神と民の契約のしるしである。三十三日間妊婦は家に留まり、低い汚れの時を過ごす(4節)。四十日という完全数を示している。
 5節「女児を出産したとき、産婦は月経による汚れの場合に準じて、十四日間汚れている。産婦は出血の汚れが清まるのに必要な六十六日の間、家にとどまる。」。女児を出産した場合、男児の倍数で通常の月経七×二・十四日と三三×二・六六日間になるのである。女には月経と出産があるので、潜在的に男より汚れていたということか。これは性差別の問題となる事柄かも知れない。
 6節「男児もしくは女児を出産した産婦の清めの期間が完了したならば、産婦は一歳の雄羊一匹を焼き尽くす献げ物とし、家鳩または山鳩一羽を贖罪の献げ物として臨在の幕屋の入り口に携えて行き、祭司に渡す」。献げ物には区別はない。感謝を表わす燔祭のために一歳の雄羊と、出血の汚れを清める罪祭のために家鳩か山鳩一羽を献げる。もし雄羊に手が届かない場合には、二羽の家鳩か山鳩を携えて行き、一羽は燔祭、一羽は罪祭とするのである(8節)。イエスの母マリアも、この規定によって家鳩を献げた(ルカ福音書2章22~24節)。
 産婦にとって、健康を回復し日常生活に戻る迄の休養期間となる。宗教的理由であるとしても、旧約時代にこれ程の保健衛生が定められていたとは、驚きと言わねばならない。

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 自分自身を聖別して、聖なる... | トップ | 患者は清い »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。