Matthewの映画日記?

Matthewの独断と偏見に満ちたお気楽日記

そして名探偵は生まれた / 歌野晶午

2009-04-30 09:13:46 | '09 読書
そして名探偵は生まれた (祥伝社文庫)
歌野 晶午
祥伝社


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去年、題名に惹かれ読んだ「死体を買う男」の作者・歌野晶午さんの新作(?)「そして名探偵は生まれた」を読みました。
この作品も、題名に惹かれて購入。

読んでいくと、長篇ではなく、祥伝社文庫が企画したある“お題”に対して、恩田陸や近藤史恵、西沢保彦らとともに、競作した作品と、ハードカバーになった作品を集めた、短・中篇の作品集でした。

・『そして名探偵は生まれた』

あらすじは、

影浦逸水(かげうら はやみ)は、正真正銘の名探偵なのだが、自分の推理に対しての謝礼の少なさや、自分の扱った事件を題材としたフィクション推理小説を書いたのだが、それを題材とした事件の被害者・加害者の両遺族から、プライバシーの侵害だと訴えられ、賠償金を払うハメになり、生活はカツカツで、愚痴ばっかり言っている人物だった。
そんな影浦に、難事件解決のお礼にと招待された別荘で、オーナーである新興企業の社長が殺害された。
外は雪が降っており、外部からの足跡はなく、現場は“陸の孤島”となる密室だった。
この不可能犯罪を前に、影浦の取った行動とは? そして、事件は思わぬ方向へと・・・。


これは、確かに思わぬ方向へと進みました


・『生存者、一名』

あらすじは、

ある新興宗教“真の道福音教会”の信者4人が、駅のラッシュ時に爆弾テロ事件を行った。その行為は、“真の道福音教会”の教義を理解しない愚民どもの目を覚まさせるためのものだったが、以前より、公安に目をつけられていた“真の道福音教会”は、事件を起こしたのが自分たちだとバレないように、事件後、屍島と呼ばれる無人島に、事件を起こした4人を匿うことにした。そして、無人島での生活が始まるのだが・・・


これは、後味の悪い作品でした。だけど、ストーリーは「ウマいっ!!」としか、言いようの無いものでした。最後の、生存者一名も気になるところですが、それすらも謎という、本当に唸ってしまう作品でした。


・『館という名の楽園で』

あらすじは、

大学時代の“探偵小説研究会”の仲間だった冬木から、「昔からの憧れであった“館・三星館”を購入したので、招待します」の手紙をもらい、指定された日に訪問したかつての仲間たち4人は、当主・冬木の希望により、犯人役、被害者役、探偵役とわかれ“館”につきものの推理劇を演じるのだが・・・


たしかに、推理小説に出てくるような“館”は、ちょっと憧れですね。
推理劇の謎解きのために、三星館にまつわる昔話が2話、語られるのですが、その話も、とても面白かったです。

・『夏の雪、冬のサンバ』

あらすじは、

都内の風呂なし・トイレ共同のボロアパート「柏木第一荘」。そこには、不法滞在をしている外国人が、多く住んでいた。そんなアパートで、住人の一人ドラゴン(通称)と呼ばれる中国人が殺された。
死体を発見したものの、不法滞在している自分達にとっては、警察の介入は喜ばしいものではない。なんとか犯人を突き止め、警察にあらぬ疑いをかけられ、身元調査をされないようにするには・・・と考えていたところ、一人の探偵に思い当たった。そして、彼に調査を依頼したのだが・・・

この話も、面白かったです。登場人物たちにつけられた通称も、面白かったし、謎解き後の話も面白かったです。


歌野晶午さんの話は、本当に、先が読めませんね。謎は解けても、その後の話がまた、「実に、面白い」
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