歯科に関する新しい研究成果が報告されました。平成23年2月23日時事通信の記事を引用させて頂きます。
静岡県立大や京都大などの研究チームは、虫歯の原因となる酵素の立体構造を分子レベルで解明した。構造情報を基に、酵素の働きを抑える虫歯予防物質の開発が期待できるという。研究成果は、米科学誌の電子版に近く掲載される。
研究チームによると、虫歯は日本人の約9割がかかる身近な生活習慣病の一つで、長期間放置すると敗血症から死亡する例もある。口腔(こうくう)内の細菌が作る酵素「グルカンスクラーゼ」が、口に入った砂糖からグルカンという糖を作り、この糖が他の細菌を巻き込んで虫歯の原因の歯垢(プラーク)を作り出している。
この酵素の働きを抑えれば虫歯の発症リスクが減り、緑茶に含まれるカテキンなどに抑制効果があるとされてきたが、より効果的に抑制するには酵素の分子レベルでの解明が不可欠だった。
研究チームは、この酵素を結晶化し、規則的に並べた上でX線を当てて結晶内部の配列を特定、立体構造を解明した。またグルカンが合成される際に、酵素が分子レベルでどう働くかも分かったという。
平成23年2月23日時事通信より引用
虫歯は減ってきていますが、約9割の罹患率である生活習慣病です。この研究成果が、早期に臨床応用され虫歯の減少に貢献することを望んでいます。
これからも地域歯科医療の貢献の為に努力していきたいと思います。
グリーンパークグループ
まつざき歯科クリニック 院長 松崎 哲 http://www.green-pk.jp/
2011 広島県呉港で撮影
先日、学校歯科医をさせて頂いている、北本市立石戸小学校へ講演(説明程度ですが・・・笑)に行ってきました。先生方、保護者の皆さんがとても真剣に聞いているのが印象的でした。乳歯の虫歯は永久歯へも影響を与えます。毎日のブラッシングおよび定期的な口腔管理はとても重要です。