まつや清の日記 マツキヨ通信

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C型肝炎救済法案と福田衣里子さんの涙

2008年01月07日 | 政策秘書
 自民党・公明党からの議員立法であるいわゆるC型肝炎救済法案、原告団・弁護団の5年間の闘いとマスコミ・世論の支持の中で、大きな成果の現われです。しかし、法案の中に対象者は「後天性症傷に投与」されたものと限定されています。

 更に、この法案によって救済される人たちは、カルテなど投与を証明できる人たちとして1000名規模とも。薬害肝炎患者は350万とも言われ、全員一律救済とは何か、成果と課題の中で、改めて首相の立法でという解決手法に疑念が湧きます。

 先天性である血友病患者の方々の多くが血液製剤によってC型肝炎に感染しており、原告と政府の和解であるならば理解できるが法律で先天性を対象からはずすことが法のもとの平等に反しないかと患者団体が衆参両議長に申し入れしました。

 具体的には法案の修正か、実質全員救済と支援が実現する国会決議をあげるべきではないのか、というものです。この患者団体と薬害肝炎原告が民主党の総合対策推進本部の会合で一緒になりました。

 原告の一人である鋭い感性を持たれている福田衣里子さんは発言をしながら涙を流されていました。彼女の胸中はいかほどばかりか、後天性と先天性というこれまで共に隊列を組んできた関係者がこの法律の前に引き裂かれる現実。

 明日から衆議院、参議院の厚生労働委員会で審議が始まります。川田龍平議員は血友病患者でありC型肝炎感染者であり、原告ではないものの同じ当事者として原告支援に全力を尽くしてきました。会期末まで全員救済に向け、再度の全力です。