すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【サッカー日本代表】本田の偽9番はおもしろい

2017-02-22 09:48:14 | サッカー日本代表
中盤に下がる動きでゾーンにギャップを作る

 考えれば考えるほど、本田は偽9番にぴったりだ。なぜなら彼は展開力と得点力を同時に兼ね備える代表でも珍しいタイプの選手だからである。

 本田はいつのまにか「右サイドの選手だ」ということになっている。だが適性からいえばどう考えてもセンターの選手だ。

 現状、彼は右サイドから真ん中に入り込み、CFやトップ下とポジショニングが被って交通渋滞を起こしがちだ。その意味で本田の偽9番は、彼の起用法における最適解になるかもしれない。すなわち最初っから、彼を真ん中に置いておけば問題ないわけだ。

 状況に応じ偽9番の彼が中盤に下がってゲームメイクし、マーカーの敵CBを前におびき出せば、相手最終ラインにゾーンのギャップができる。そこに後ろの選手が飛び込んでフィニッシュに行ける。また本田の中盤へ下がる動きに敵がライン全体を押し上げれば、スピードのある武藤嘉紀や小林悠、浅野らがライン裏のスペースを狙える。

 逆に敵CBが本田の下がる動きについてこなければ、本田は中盤でフリーになれる。そして彼はゾーンとゾーンの「間」のわずかなスペースさえあれば決定的な仕事ができる選手である。

 彼は決定機にもパニックにならない強いメンタルと、強靭で正確なシュート能力をもっている。もし今後、本田のコンディションが上向くことがあったなら、彼の偽9番は大いにありうる選択肢だろう。(もっとも、ミランで飼い殺しにされている現状では望むべくもないが)

 いずれにしろミランにいるまま試合に出られない状況では、本田は厳しい。プロは試合に出てナンボ。このままではフィジカル・コンディションとゲーム体力がどんどん衰えていく。

 だが彼は老け込むにはまだ早い。別にミランでなくたっていいじゃないか。「ミラン」ブランドなんて関係ない。ほかのクラブで躍動する彼の姿がぜひ見たい。とっととミランに三行半を叩きつけ、新天地でまた牙を磨いてほしい。
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