すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【リオ五輪・総括】一発かまされてもヘコまなかった頼もしいヤツら

2016-08-16 11:20:12 | サッカー日本代表
初戦の守備の崩壊がすべてだった

 3試合を通し、「完敗だった」「とてもかなわない」と感じた試合は1試合もなかった。手倉森ジャパンが本来の持てる力さえ発揮できれば、3戦全勝していてもおかしくはなかった。

 とすれば、返す返すも初戦・ナイジェリア戦での敗戦(というより自己崩壊)が悔やまれる。

「守備から入るチーム」があれだけ失点しては勝てない。常に「追いつこう」とギャンブルすることになり、自分たちの土俵で試合ができなくなる。同点にした時点でグッと腰を落とし、コンパクトにじっくり守って相手のスキをうかがう、したたかな試合運びに持ち込めなかったのがすべてだった。中盤でプレスがかからず、あれだけラインがズルズル下がってはどうしようもない。

 もしナイジェリア戦で、相手にボールを持たせ失点せずにカウンターを狙う「自分たちのサッカー」ができていれば、おそらく3戦全勝で日本は突破していただろう。また以前からずっと機能してなかった4-1-4-1にこだわったのも大きな敗因だ。

 ただし初戦であれだけひどい自爆をしながら決してメンタルが落ちず、2戦、3戦と尻上がりに盛り返した点は大いに評価したい。これまでの日本代表なら、あの初戦の敗戦で木っ端微塵にバラバラになっていただろう。だがハデに一発かまされても、あいつらは絶対にヘコまなかった。ああいう打たれ強いメンタルの強さは、従来の日本代表にはまるでなかった。本当に頼もしいヤツらだ。

 このチームがこれで終わりになるのは、日本サッカー界にとって大きな損失だろう。だが同時にこれが蓄積となり、日本のサッカーがまたひとつ強くなったのも事実である。
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