冬はこたつでひとり言

色々と思う事、ぼやいたりします。

毒妻・害連れ子 四十四話

2016-12-12 22:23:56 | 日記

その時ようやく気が付いた、騙されたのだと。かん太は最初から約束など守る気が無かったのだ。守るつもりなどさらさら無いのだから、もっともらしく何とでも言える。

迂闊だった。かん太が今までどれだけ嘘をつき続けてきた事か、まさに息を吐くように嘘をつく。そういう人間だと充分解っていたつもりだったが、一時の情に流されて真実を見誤ってしまった。前向きに生きて行こうとしてるものだと思って、快く受け入れたというのに。正直者が馬鹿を見るとはこの事だ。

嘆いていても仕方無いので、何度も約束を守るよう言い続けた。そうしたら横からななこが口をはさんだ。

「かん太を追い出すのなら私も出ていく!

当時末娘のさくらは未だ小学三年生、こんな事を受け入れられる訳が無い。と同時にかん太が四歳の時に僕に言った言葉を思い出した。

「ママのところに行かないと車の中汚してやる!」

この親にしてこの子ありだ。すべての根元はななこにあった。先天的に受け継いだのか、それとも母親のやっていた事を見て後天的に学習して身に付けたのか。いずれにしても最悪の親子だ。我儘を通す為なら手段を選ばないなんて。

ななこがこうしてかん太を擁護するので、かん太には直接言えなくなってしまった。結果益々自由に過ごすようになり、またしても警察の世話になる事に。深夜の墓地で花火だか爆竹で騒いで、迷惑行為と深夜徘徊で補導されてしまった。もうつける薬も無い。

 

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小説
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