まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅・町歩き、野球等観戦、寺社巡りについて書きます。元・JR全線乗りつぶし達成者です。

第9回四国八十八所めぐり~第35番「清滝寺」

2017年05月14日 | 四国八十八ヶ所
種間寺から歩くこと2時間ほどで、35番の清滝寺の山門に到着した。この山門の天井には竜が描かれている。江戸末期~大正時代にこの地域の画家として活躍した久保南窓の手によるものである。土佐市の有形文化財として登録されている。

この山門をくぐると最後の階段である。これを登りきると本堂が見えてくるが、その前にクルマの行き来が結構ある。本堂前の境内が駐車場になっており、警備員が次々とクルマを捌いている。本堂の前までクルマが乗りつけるというのは、ここまでの札所ではなかったのではないかと思う。バスで上がるのは厳しいところで、札所めぐりツアーの団体はどうやってここまで来るのかなと思う。

本堂の前で目に飛び込んできたのが、1985年(昭和60年)春の選抜高校野球で優勝した伊野商業の記念碑。その年の春といえば、大阪・PL学園の桑田・清原の「KKコンビ」が3年生である。そのPLを準決勝で破ったのが甲子園初出場の伊野商業で、決勝では帝京を破って初優勝した。エースは、後に西武~ダイエーでも活躍した渡辺智男。眼鏡をかけたのび太くんみたいな地方の公立高校生が清原を押さえ込んだのも面白いが、社会人を経て後にライオンズでチームメートになったのも何かのご縁だろう。清滝寺からすれば地元ということになるが、こうした記念碑が建てられたというのは、日頃からつながりがあるのだろうか。説明文によれば、記念碑の礎に甲子園の土も埋められているという。

その伊野商業の記念碑の向こうにはまず高さ15mの薬師如来像が立つ。その足元に入ることができて、ちょっとした戒壇めぐりになっている。こういうところでも結構暗くなるものである。なお、こちらは本堂と大師堂が一つの建物でつながっているように見える。昔の神社などに見られる造りかなと思ったが、中央は護摩堂である。

清滝寺は奈良時代に行基が薬師如来像を安置したのが開創とされており、その後弘法大師がこの地で修行して、満願の日に金剛杖で地面を突くと清水が湧き出たという。清滝寺という寺の名前はそこからついたとされている。ちなみにその時に湧き出たとされる滝は本堂の右手にある。

清滝寺は弘法大師が現在の形として開いたところだが、その後、平城天皇の皇子である高岳親王も弘法大師に弟子入りし、この地でも修行を行った。先ほど歩いてきたのは土佐市だが、合併前は高岡町であり、その「高岡」の地名も、「高岳」親王に由来するともされている。

本堂、大師堂でのお勤めを終えて、納経所に向かう。本坊の前からは土佐市街が一望できる。先ほど山の下から見えていたのはこの本坊かもしれない。こちらの納経所では、係の人が受付のところで納経帳を預かると、一度後ろにある事務机に下がり、そこで墨書と押印を行ってまた前に出てくる。丁寧といえば丁寧な対応である。

さてこれで午前中の2ヶ所を回り終え、また長い距離を歩いてきたので少し休憩する。次は36番、横浪半島の先にある青龍寺である。当初の計画では、青龍寺は窪川にある37番の岩本寺と組み合わせることと考えていた。今回の八十八所めぐりはこの清滝寺でおしまいにして、後は高知市街に戻って市内観光とか、あるいはひろめ市場での昼飲みとか、過ごし方はいくらでもある。

・・・ただ、時刻が11時というところで、「いくら何でも切り上げるのは早すぎるのではないか」という思いもあった。高知市街の観光は、これまでにも訪れたことがあるし(高知城の横に新しくできた歴史博物館はまだだが)、また行こうと思えば行ける。ならばそれよりも、夕方までの時間をかけてもいいから、初めて訪れる青龍寺を今回で片づけておいたほうが、今後の展開も変わるのかなという気がしてきた。

歩くならば13キロという道のりである。またバスで行く方法もあり、高岡営業所から出ている「ドラゴンバス」の立ち寄り便で「竜」というバス停からは歩きとなる。ただこのバスは1日4本しかない。高岡営業所を13時すぎに出る便に乗れば行けるが、逆に竜のバス停での折り返しが3時間ある。現在の時刻が11時を回ったところで、高岡が13時すぎというのは余裕で間に合う。逆に待ち時間をどう過ごすかである。また、バスで行けるのはありがたいが、到着した竜のバス停で3時間の待ち時間というのもちょっとしんどいかな。

・・・そこで結論を出したのは、「青龍寺まで歩く」というもの。竜バス停の最終は16時半前。いくら何でもそれには間に合うだろう。それも一つの理由ではあるが、先ほどの急な坂道を歩いて上る人の姿も見かけたし、その人たちはこの先青龍寺まで歩くのだろう。そうした人たちに刺激を受けたというところはある・・・。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 第9回四国八十八所めぐり~... | トップ | 第9回四国八十八所めぐり~... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。