まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

BCリーグ観戦記・滋賀対群馬@彦根・・・?

2017年05月17日 | プロ野球(独立リーグほか)
四国八十八所めぐりの話が例によって長くなったので、ようやく5月の13日まで時間を進めることができた。

この日の朝、滋賀は彦根に現れる。4月に観戦したBCリーグの滋賀ユナイテッドの試合観戦である。前回甲賀市での試合観戦の後、日程表をチェックする中で、この日の彦根での群馬ダイヤモンドペガサス戦を見つける。東西2地区制のため、東の群馬との対戦は限られている。また、群馬にはオリックス・バファローズにも二度在籍したカラバイヨがコーチ兼任選手でいるし(現在のバファローズの状態を考えると、もう一度大正ドームの打席に立たせてやりたい)、リーグ発足から長くプレーする井野口という強打者もいる。彼らのプレーも観たいということでこの日を選んだ。

・・・ただ、その前後は関西は好天、夏日になる日もあるくらいなのに、13日だけが傘マークが出ている。ただ、午後からは雨が上がる予報だし、とりあえず現地には行くことにして大阪を出発する。新快速に乗っていてもはっきりわかるくらいの雨粒が続いているが・・・。

滋賀ユナイテッドのホームページやFacebookのページには、当日は雨天が予想されるために「8時30分、10時00分の2段階で、試合を中止するか試合開始を遅らせるかの判断を行い、12時の時点で、予定通り13時開始とするか試合開始を遅らせるかの判断行う」旨が記載されていた。彦根駅に着いたのが8時40分頃で、この時点でチェックすると「協議中」であった。

さて、試合が行われるのは13時、開門は11時30分、別に早くから並ぶ必要もないのになぜそんな時間に彦根駅にいるのか?と思われる方もいるだろうが、理由は簡単である。せっかく彦根に来たのだから、国宝彦根城を見物するためである。そうした見物や町歩きを楽しみ、合わせて観戦もするというのが、私なりの独立リーグ観戦の楽しみ方の一つである。先日の高知もそう。

「彦根城を世界遺産に」というのは結構長くPRされているが、今年は福岡の沖ノ島が登録勧告されており、私の地元を含む百舌鳥・古市古墳群ともども見送りである。城としての彦根城は立派だとは思うが、世界遺産と言われるとちょっと・・・というところだろう(現在の日本の世界遺産の中にもいくつかそのようなものがあるが)。誤解しないでほしいのは、彦根城そのものに価値がないと言っているのではないこと。

今年は彦根城築城の410年祭とある。「400年」ではなく「410年」という10年区切りがよい。さまざまな特別展も行われている。今年の大河ドラマが井伊直虎というのも、このイベントに合わせてのことか。

まずは本丸に上がるとして城内を進む。途中の天秤櫓では井伊の赤備えの甲冑の復元や、彦根屏風や江戸時代の地球儀をディスプレイ上でルーペで拡大して見ようという特別展が行われていた。

そして本丸。姫路城のような巨大なものに比べると小ぶりに見えるが、スタイルとしてはいいのかなと思う。ここは中に入り、当時の姿を留めた天守閣の中を歩き、急な階段も上る。

そして最上階からの眺め。雨のため眺望は効かないが、彦根城のすぐ横にあるのが、この日の元々の目的地である彦根球場である。見るとグラウンドにシートがかけられているわけでもなく、水溜まりもできている。ああ、これでは中止かなと思う。NPBの本拠地球場なら、昼から雨が上がると予想されればシートもかけるだろうが、そこは県営球場の独立リーグである。この後スマホをチェックしたら、案の定中止のお知らせがあった。まあ、仕方がない。また代替試合もやるだろうから(別の球場だろうが)、日程が合えばまた来よう。

ここは彦根城を一回りして、城下の彦根城博物館に入る。ここは城に関する歴史博物館というよりは、井伊家所有のさまざまな文物を展示するところ。こちらには、赤備えの甲冑の実物もあるし、彦根屏風も特別公開されていた。

そして、彦根といえば、ゆるキャラの元祖といえるひこにゃん。ちょうど、博物館の縁側に登場していた。訪れた観光客も歓声をあげていた。今も根強い人気があるのをうかがえた。

この後は庭園の玄宮園も訪ねたが、11時近い時間となると雨足も弱くなり、傘なしでも歩けるくらいになった。天気予報の通りに来ている。でも
、一度中止を発表したからには試合は行われない。ここは単に「雨天中止」ではなく、「グラウンド状態不良のため中止」と、自分を納得させる。そして、中止になったらなったで別の目標に切り替えようと、リュックの中身を整理する。

その後は駅前に戻り、近江ちゃんぽんで昼食とする。近江ちゃんぽんそのものは「ちゃんぽん亭総本家」というチェーン店としてあちこちにあるが、元祖は麺類「をかべ」という店だそうだ。彦根駅前のちゃんぽん亭総本家には、そののれんを受け継ぎ「近江ちゃんぽん発祥の店」とある。しっかりした味で、途中で酢をかけるとなお味が引き立つ感じがする。

さて時刻はまだ午前中。野球は中止だしこれからどうするか。

そこでヌハハハ・・・と取り出したのは、西国三十三所の巻物型の先達納経帳と輪袈裟である。そして目指すのは、ある意味でアクセスの難所と言える、琵琶湖に浮かぶ竹生島。BCリーグが中止なら、せっかく琵琶湖まで来たのだからこの機会に2巡目をやってしまおう。

竹生島には彦根からオーミマリンの船で渡ることができるが、私は長浜まで移動することを選んだ。その理由は次の記事にするとして、ともかく北陸線直通の新快速で移動する・・・。
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