まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅・町歩き、野球等観戦、寺社巡りについて書きます。元・JR全線乗りつぶし達成者です。

第6番「宝亀院」~新西国三十三所めぐり・18(極楽橋から不動坂を歩く)

2016年09月19日 | 新西国三十三所
このところ夏の静岡紀行と四国八十八所めぐりの記事を長々と書いてきたわけだが、その裏では新西国三十三所めぐりも継続している。前の書き込みから1ヶ月以上経っているので、「前がどこで今度はどこだったか」というのをおさらいしておくと、前回は阪急宝塚線シリーズということで、豊中の萩の寺と、川西の満願寺を回っている(それと合わせて中山寺にも行っている)。そこでのくじ引きとサイコロの結果、新西国で次に行くのが第6番の宝亀院と決まった。

宝亀院という名前だけ聞くと、果たしてそれはどこやねん?ということになるが、それがあるのは高野山である。金剛峯寺の、奥の院を中心に多くの塔頭寺院が建つ高野山だが、そのうちの一つが宝亀院である。新西国は昭和の初めに京阪神の新聞の読者による人気投票と、聖徳太子の和の道をベースに選定されたというが、数ある高野山の塔頭の中でここが選ばれたのは、何か歴史的ないわれがあったはずである。和歌山県の新西国札所は第5番の道成寺と、ここ宝亀院の2ヶ所だけである。まあ、新西国の札所はおよそ半数が兵庫県に存在するという背景はあるが。

ともかく、高野山である。この夏に四国八十八所めぐりを始めているが、高野山の奥の院といえば、八十八所全てを回った人が結願の報告に訪れるところでもある。中には、第88番の大窪寺にお参りしたその足で高野山にやってくる人もいるそうだ。一方で、今回宝亀院を訪れて、そこだけではいさようならと高野山を下りるのももったいない。そこで、やはり奥の院にも行くことにする。ただその名目は「このたび四国八十八所めぐりを始めて、少しずつ回ってるんで、まあこれからもよろしくお願いしますわ」というものである。

さて、今回行ったのは今からおよそ1ヶ月前の8月26日である。まだ昼間の最高気温が35度を超えようかという残暑厳しい時である。藤井寺から高野山までとなると、河内長野まで近鉄、そこから南海に乗り継ぐのが近道である。河内長野から急行の橋本行き(といっても河内長野からは各駅に停まるのだが)に乗り、橋本に到着。

ここから極楽橋行きの各駅停車に乗る。この区間は特急「こうや」号や観光列車「天空」が知られるとして、これから乗るのは各駅停車でも3列(1列+2列)のクロスシート車である。山岳区間を担当する車両である。これはいい。実は今回、先に九度山で途中下車して、真田幸村関係のスポットを歩いた後に高野山に上ろうかとも思っていてが、そのまま極楽橋まで乗ることにする。各駅に停車していきながら、少しずつ高度を上げるのを楽しみにする。天気がいい分、また暑くなりそうだ。

極楽橋に到着。高野山へはこのままホームを歩いてケーブルカー乗り場に行く。ケーブルカーなら5分で山上の高野山駅に着き、そこからバスに乗る。今回の目的地の宝亀院は金剛峰寺の壇上伽藍の南側、宝物館の西側に位置する。

ただ、このままケーブルですんなり上がるのもどうかなと思う。そこで来る前に考えていたのが、ケーブルカーを使わずに山上に上がること。山登り・・・とまでは言わないにしても、何か歩いてみたいなという思いがあった。極楽橋駅から不動坂というルートを通り、山上の女人堂までおよそ2.5キロ、1時間のウォーキングコースがあるという。一本道なので迷うこともないそうだ。

ということで、極楽橋駅で下車する。ここまで来た人は99.99%がロープウェーとの乗り継ぎ客ではあるが、ごくたまに下車する客もいるようである。とは言え、周囲には町並みや民家があるわけでもない、いわゆる秘境駅である。そのためか、改札口は自動だがICカードには対応しておらず、出る時は窓口に言って精算処理してもらう。改札口横にはウォーキングコースの地図もあり、杖の貸し出しも行っている。今回、高野山に行く、また極楽橋から歩くという算段をしながらも、金剛杖は持参していない。ここは借りたほうがいいのかなと思い1本取り出す。山上の女人堂、高野山駅などで返却可能とある。

折り返しの列車が極楽橋を出発し、ケーブルカーも出た後で人の気配がない中、駅の外に出る。6月にクマの目撃情報があったとかで、クマに注意の立札があちこちにある。杖には一応鈴はついているが、果たしてクマ除けになるだろうか(え?お前がクマじゃないのかって?? 誰がじゃ)。

道に出ると赤い橋がある。ここが極楽橋である。橋の両側には地蔵が祀られており、ここから伸びるのが不動坂である。京・大坂から続く高野街道の最後の急坂で、昔ながらの道として残っている。他に歩く人もおらず、私一人で挑むことになる。まずはケーブルカーの線路を横に見て上る。外から見てもケーブルカーが結構な勾配を上っているのがわかる。

道は舗装されており、ところどころ滑りやすいところもあるが、歩くのはそれほど苦にはならない。勾配もそれほど極端とは思わないが、途中で休むことなく上り勾配がずっと続く感じで、途中休むポイントがみつけにくい。途中、昔ながらのつづら折れの山道を行くコースもあるが、ここはそのまま現在のウォーキングルートを歩く。

極楽橋駅から30分ほどで清不動堂に出る。お堂があり、道端には丸太で作ったイスもある。ここからもう一上りするが、今度は昔ながらの山道を歩いてみることにする。女人堂への道案内の標識がそちらを指している。こちらもところどころキツい区間があったり、倒木が横たわったりというところもあったが、思ったよりは長くなかった。

高野山駅からのバス道の合流点に出る。休憩も入れたのでここまで1時間である。高野山駅から女人堂までの道路は路線バス専用で、マイカーだけでなく歩行者も進入禁止である。だから歩いて上るには不動坂を1時間かけて上ってくることになる。もっとも、高野山駅までケーブルカーで上がってきて、その後だけ歩きたいという場合はどうするのだろうか。

かつては女人禁制だった高野山金剛峯寺にあって、女性が立ち入ることができたのは女人堂までである、以前は高野山の七つの入口の全てに女人堂があったそうだが、現在残っているのはバス停もあるこちらのみ。まずは歩いて上がってくることができたことに手を合わせ、杖はここで返す。その杖入れ、金属の網カゴで作られているためか、ゴミ箱と間違えて空き缶などが捨てられている。これもどうかと思うのだが・・・。

山上まで上がったのだからと、この先奥の院まで歩くことにする。宝亀院へは、その途中での立ち寄りということで・・・。
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