まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅・町歩き、野球等観戦、寺社巡りについて書きます。元・JR全線乗りつぶし達成者です。

第30番「宝厳寺」~西国三十三所めぐり2巡目・15(今日は今津か長浜か)

2017年05月18日 | 西国三十三ヶ所
彦根から新快速で長浜に向かう。この時点では雨も上がっていた。予報ではこの後降ることはないようで、それなら野球もできたのではないかと苦笑する。まあ、グラウンドに水溜まりがあるくらいなら仕方ないのだが残念だ。ここで気持ちを切り替えて宝厳寺に向かうことにする。

米原から北陸線に入ると、沿道でウォーキングをしている人の姿が目立つ。「びわ湖長浜ツーデーマーチ」というイベントである。こういうのを見ると四国の歩き遍路を連想してしまう。

長浜に到着して、旧長浜駅舎の横を通って琵琶湖汽船の乗り場に向かう。先ほどのウォーキングの人たちともすれ違う。長浜城がある豊公園がゴール地点のようだ。

竹生島に渡るのには彦根からでも行けるのだがわざわざ長浜まで移動したのは、琵琶湖汽船のルートである。1巡目でも使ったが、長浜ルートと今津ルートがあり、それぞれ往復だけでなく、乗り継ぎで琵琶湖を横断することができる。長浜12時45分出航の便で竹生島に時分着。ダイヤはすぐに乗り継ぎとなるが、1本ずらして宝厳寺、竹生島神社を参詣して、時分出航の便で今津に渡ることにする。それで窓口で「今津行き」と言うと、「え?今津ですか・・・少しお待ちください」と意外な答えが帰ってくる。

聞けば、長浜ルートは平常通り運航しているが、琵琶湖西岸の今津ルートは、波が高いため運航をどうするか様子見しているとのことだ。そのため改めて状況を聞くので待ってほしいと言われる。そんなことがあるのか。確かに、雨は上がったとは言え大気は不安定な状況である。比良山のほうでは現場でしかわからないことがあるのだろう。昔から、比叡山や比良山から吹き下ろす風で船が転覆する事故は結構ある。

そうするうちにこちらの出航時間が近づいたが、窓口の方が確認した結果、今から竹生島に着いた乗り継ぎ便は何とか運航するが、その後の便については中止の可能性大とのことである。仮に今津までの乗船券を買っていても長浜に戻ることはできないとも言われる。結局、今津行きはあきらめて長浜往復とする。これも琵琶湖の姿の一つである。

船には西国三十三所めぐりの特任先達に連れられた一行も乗り込む。雨も上がったので2階の甲板に上がり、琵琶湖の風に当たることにする。

まず目にするのは学習船「うみのこ」。滋賀県内の小学5年生は乗船体験学習としてこの船に乗るそうである。ふるさとの琵琶湖の自然や文化についても学ぶところだろう。またこの船も新造に向けた動きがあるそうだ。

「うみのこ」に見送られる形で少しずつ長浜港が遠くなる。確かに西のほうを見るとどんよりした雲が居座っているようにも見える。淡路島がすっぽり収まる広さの湖である。対岸で天気が変わることもあるだろう。

そんな対岸も少しずつ大きくなり、竹生島の姿も少しずつ捉えられるようになってきた。

そして竹生島に着岸。この竹生島は竹生島神社と宝厳寺のためだけにあると言っていい。基本人は住んでおらず、寺の人たちも船での通いである。どこかのページで「人は住んでいないが神が棲む島」とあったが、上手いこというものである。

宝厳寺と竹生島神社は別のものに思われるが、元々は神仏が同座するところである。聖武天皇の夢枕に天照大神が立ち、「琵琶湖の湖上に島があり、その島は弁才天の聖地であるから寺を建てよ」とのお告げがあった。そこで行基に命じて建立したのが宝厳寺の開創とされている。その後千手観音も祀られ、豊臣秀吉が唐門を寄贈するなど、弁才天を中心に多くの信仰を集めた。明治になり、例の神仏分離令で宝厳寺と竹生島神社が分かれ、宝厳寺も廃寺の危機に遭ったが、多くの人からの支援で廃寺は免かれ、元々宝厳寺の本堂だった建物を神社の本殿とすることで決着し、弁才天は現在の本堂に移された。それがこの小さな島のわずかなスペースの中で行われたため、境内で神仏がごっちゃになっている感覚が余計に強い。

私はまず階段を上がりきった本堂に向かう。一方で、特任先達に連れられたバスツアーの一行は、途中で石段の横から伸びる観音堂に向かう。まあ、西国三十三所に定められているのはそちらの千手観音であり、そこにお参りするのも無理はないか。私は今回、本堂に祀られているのが弁才天と分かった上で、やはりまずは本堂に行かなければと、いろいろ回って身についた感覚で向かう。ただ、初めての時はそれを知らず、本堂に観音がいると思ってお勤めをして、下の観音堂に下りてはじめて「こっちやったか」と知ったことがある。

本堂でのお勤めと、ミニだるまの奉納を行い、これは順番が逆だが先に納経帳に朱印をいただく。帰りの長浜行きの時間もあるから先にいただこうというものである。

来年頃まで改修工事中の唐門を抜け、観音堂に向かう。ここで改めて西国のお勤めとする。

そして竹生島神社に出る。湖畔に立つ鳥居の間を抜けると願いが叶うとされるかわらけ投げにも挑戦するが、あえなく失敗。確か前回は1枚通っているが、今回それを意識して雑念が入ったということで・・・(単に肩が衰えているだけ?)。

今回は神社の境内の奥にも行ってみる。途中に弘法大師の修業の跡地を通り、階段を下りると鳥居があってすぐ湖面である。神社の裏参道、通用口とでもいうところかな。

島の中でも立ち入ることができるエリアはわずかなもので、お参りした後は船の時間を待つばかりである。それでも、湖の上にいながらちょっとした離島気分が味わえる竹生島、訪れる価値は大きいと思う。

やって来た長浜行きに乗り込み、竹生島を後にする。やはりこの帰りの船からのほうが、竹生島の全容をはっきり見ることができる。次はいつこの景色を見ることができるかわからないが、ぜひ一度、雪景色というのを見てみたい。もっとも、積もるくらいの雪なら船が動くかどうかで、島に渡るまでが大変だろうが・・・。

長浜駅に戻る。ここまで来たのであれば黒壁スクエアなどの町並みを歩いてもいいが、それはまたのお楽しみとしてそのまま新快速に乗る。ちょうど、びわ湖長浜ツーデーマーチの初日を終えた人たちが多数乗車口に列を作っていて、車内は満席となった。米原で増結した車両に移った人も多いが、京阪神から新快速でわざわざ長浜まで歩きに来るとは、タフな方が多いなと思った。私も肩が衰えてなどと言わずに、もっとアクティブに行かなければ・・・、
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