読書の秋、到来です。みなさんは最近、どんな本を読みましたか?
毎年、この時期に高3生のみなさんは、現代文で夏目漱石の『こころ』を読みます。
そして、それを教える私も、毎年『こころ』という作品を読むことになるのです。
読む度に解釈が深まるこの作品。生徒に解釈を講義するほど自分自身の勉強にもなります。
初めてこの作品を読んだ高校2年生のときには分からなかったこと、響かなかったことが、
今になって分かったり面白く感じたり、引っかかったり響いたりするのです。
『精神的向上心のないものは馬鹿だ』と登場人物が放った言葉がありますが、
これも毎年、自分に突き付けられるものがあります。
去年これを読んだ時から今に至るまで、私は何かの点で向上しているだろうか、と考えるさせられるのです。
愛読書と言えるほど、まだまだ読み足りないかもしれません。
でも、簡単に読み捨てたり売ったり、読んだ気になって見向きもしなくなるよりは、
1冊でも良いので、定期的に繰り返し読む作品があっても良いと思います♪
本は読み始めなければ、面白いのかつまらないかが分かりません。
図書館や本屋さんで目に付いた1冊が、愛読書になる可能性もあるでしょう。
いろんな本と触れ合って、お気に入りの1冊を見つけてみてくださいね。
(ヨシタケシンスケさんの絵本が、ものすごく大好きな)マリオより。