えくぼ

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浦河奈々さんの歌集

2013-08-16 14:33:46 | 歌う

        ✿「浦河奈々さんの歌集」✿

 『サフランと釣鐘』という浦河奈々さんの歌集をいただいた。8月に短歌研究社から上梓されたばかりの歌集である。7月3日のこのブログで「あるきだす言葉たち」の浦河さんの作品をすでにご紹介したが、歩きだしたばかりの歌人ではない。歌壇で順調に成長し開花している紅バラである。2009年に「かりん賞」を受賞された「かりんの歌人」であり、第一歌集『マトリョーシカ』は現代短歌新人賞を受賞。この「紅バラの君」に私はお会いしたことがない。40代半ばの女盛りの方らしい。昨日いただいた歌集は今50頁を読んでいるが、読みながら浦河さんはスリムな方に思える。

✿まなうらにうねる紺碧 しなかつた/やつてしまつたこと押し寄せる

※目を閉じると海が広がる。紺碧は若さ。しなかった悔しさ、やってしまった後悔、(私も同じ)

✿生ハム寿司わさびが利いて旨かりき 寿司とはちがふ何かであるが

※アボガドはまぐろのトロとか。おいしいけれどトロとはちがふ何なんでしょうねえ。

✿わが腕のなかで展がり逃げたがる満一歳のかたまりは甥

※下の句が独特ですね。「かたまり」だった甥ごさんは今は「ガキ大将の甥」かしら?。

浦河奈々様   大切な一冊をお送りくださりありがとうがざいます。「あとがき」によりますとこの歌集はあなたのお母様への思いを基に構成されているようですね。これからゆっくり読みます。またブログに書かせてください。とりあえずお礼まで。 8月16日 松井多絵子 、


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