えくぼ

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今年の角川短歌賞 ①

2016-11-05 09:23:47 | 歌う

                今年の角川短歌賞 ①

 第62回角川短歌賞選考結果が「短歌11月号」に掲載されている。応募総数は574篇、10代から90代まで。30代が1番多く118名。20代111名、40代108名 50代81名。編集部で予備選考の結果通過、34名の作品が予選通過した。その中から選考委員4名が投票し、選考会を経て決定した。誌上に公開されている予選通過者の作品のタイトル、氏名、生年、所属結社などを見ながら私はあらためて「結社離れ」を知った。

 予選通過者34名のうち15人が短歌の結社に所属していない。歌友たちの間で「結社離れ」が近年頻りに話題になるが「やはり」とおもう。短歌の指導を受けるのは「結社」、毎月作品を結社に送り誌上の自分の作品の反応が刺激になる。歌会に出れば自作がどのように受けとめられるか知ることができるのに。

 若い人たちに「結社離れ」が著しいといわれるが、歌誌やカルチャーセンターで学ぶ、新聞や雑誌に投稿する、投稿しながら独りで学ぶ、「ひとりよがり」に詠みがちになりかねないが、指導された作品より新鮮な作品が生まれるかもしれない。新人賞は完成度の高い作品はむしろ不利だ。表現は未熟でも発想の面白さが注目されるような気がする。

 いまや結社は60代以上の高齢者のたまり場、老人ホームなどと嘆く歌友もいる。特にこの世代の女性は自立出来なかった人が多い。交友関係も少ない。作品を作るより友達を作るために結社に入る。食事や旅行も一緒にしたがる。こいう会員からの電話やメールも頻繁になると煩わしくなり、結社から離れる人もいるかもしれない。

 短歌から俳句に転向した62歳の女もいる。「短歌は情念の世界、ネチネチしているから
イヤ」と言っていた。歌会では深読みしすぎる批評も多い、気軽に作った1首が深刻な1首にされてしまう。心理学者みたいな歌人にウンザリして俳句に転向した彼女のその後は知らない。近頃は原油の値下がりで海外旅行がかなり安くった。私の周囲は、ことに若者は海外などの話ばかりしている。お金は結社ではなく旅行社にまわっているかもしれない。

      次回は角川短歌賞の✿「魚は机を濡らす」について書きます。

                        11月5日  松井多絵子

                     

 

 

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