急性期病態「ショック」の評価と治療を考えるフォーラムとなります。
基盤講演 ショックに対する文献レビュー2017
演者:名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学分野 松田直之
東海Shock Forumは,2017年度より症例検討および特別講演に先駆けて,ショックに対する最新文献レビューを行います。心原性ショックとして,IABP-SHOCK II (Intraaortic Balloon Pump in Cardiogenic Shock) トライアルやCardShock Studyのデータを紹介し,血清乳酸値,血糖値,意識レベルを含めた急性期管理を考察します。また,2つ目のテーマとして敗血症性ショックについては,敗血症の新定義Sepsis-3により敗血症性ショックの診断が狭まり,これまでの約半数に減じられる傾向があることを検討します。VASST(PMID: 28333757),PRISM(PMID: 28320242),ARISE(PMID: 28248722),ProCess(PMID: 28109962)などの敗血症データベースの新解析を紹介し,血清乳酸値2mMをカットオフ値とした際のカテコラミン使用や血漿分画製剤についての方策を考察します。以上を,次の他施設症例検討会,そして丸藤 哲先生の特別講演につなげます。どうぞよろしくお願いします。
フォーラム構成
■ ショック文献レビュー2017 松田直之
■ 他施設共同症例検討会
■ 敗血症診断基準の変遷におけるDICの位置付け 丸藤 哲 先生
看護師さん,薬剤師さん,臨床工学技士さん,理学療法士さん,さまざまな職種の皆さま,お集まり下さい。
どうぞよろしくお願いします。
世話人代表 松田直之