救急一直線 特別ブログ  Happy保存の法則 *当教室のHP も御覧ください*

オリジナルHP「救急一直線〜学術編〜」は,2002年5月-2007年7月で表示を中止しています。

第3回 JPIC 学術講演会 2011年2月12日 名古屋マリオットホテル

2011年02月11日 03時29分40秒 |  ひまわり日記
感染症管理を抗菌薬の観点より討議する 
Japan Professionals in Infection Control(JPIC)
2011年2月12日午後4時30分からとして企画されました。

JPICは,外科感染症の2大巨頭である竹末先生および三鴨先生の立ち上げた感染症研究会です。

僕の印象では,誠と武士道を尊重した
スピード重視の武闘派による感染症管理研究会ですが,
皆さん,明るく,楽しく,元気な良い先生たちばかりです。

また,本研究会には,武闘派とは関係のない優しい先生や,
さらに,美人の先生がいることが判明しています。


第3回 JPIC 学術講演会
日時:平成23年2月12日(土)16:30-19:10 懇親会(食べ放題の見放題)あり
場所:名古屋マリオットホテルアソシア 16F アゼリア

ROUND1 日常診療におけるTDMの標準化
司会:竹末芳生先生

17:00-17:15  基調講演「抗MRSA薬の適正使用〜ボディを狙え〜」松田直之
17:15-18:00  総合討論 司会 竹末芳生先生
名古屋大学救急・集中治療医学 松田直之
東北大学感染症学   国島浩之先生
三重大学外科学    小林美奈子先生
京都大学感染症学   高倉俊二先生
九州大学総合診療   村田昌之先生
自治医大感染症学   森沢雄司先生
愛知医大感染制御学  山岸由佳先生

ROUND2 ニューキノロン薬の活用について考える
司会:三鴨廣繁先生

18:10-18:25 基調講演「キノロン系抗菌薬の適正使用」吉田耕一郎先生 昭和大学
18:25-19:10  総合討論 司会:三鴨廣繁先生
広島大学感染症学 大毛宏喜先生
静岡県立がんセンター 大曲貴夫先生
奈良県立医大感染症学 笠原 敬先生
大分大学第2内科 時松一成先生
兵庫医大感染症学 中嶋一彦先生
大阪大学感染制御 橋本章司先生

<本研究会の後記>

本研究会は,今回158名の皆さんが参加され,
恒例の如く,熱き討論が展開されました。

次回の第4回JPIC(神戸国際会議場 2012年2月11日)は,
参加された多くの皆さんの見解を反映できますように,
各ラウンドに10分の場外乱闘討論が付加されることとなりました。

ROUND2では,以下の討論がなされました。

静注用キノロン系薬が3種類使用できるようになりました。
シプロキサシンは,皆がよく知っているので,討論から除外されていました。

ポイント
1. Antibiotic heterogeneity:三鴨先生がこの用語を6回用いていました
2. エンテロとシトロバクターに対する抗菌活性の期待
3. 組み合わせ療法:嫌気性菌に対する不安解消
4. 非定型性肺炎対策

さて,三鴨先生が連呼していた heterogeneityとは,
敢えて日本語に訳すと「不均一性」となるのでしょう。
同じ正義の身方でも,
「竹ちゃんまん」のスペシウム光線と「ミカトラ・セブン」のエルボーパンチ
日本語で説明すると一瞬の「強い視線」と「どつかれそうな雰囲気」では
微妙に効果が違うというようなことかもしれません。
しかし,こういう漫画を討論中に書いているようでは,この会を破門させられます。

基調講演 吉田耕一郎先生(昭和大学)

PZFX パズフロキサシン 1000 mg 1日2回投与 AUC24 118レベル,現在肺炎球菌に対するMIC 4 μg/mL AUC/MIC=29レベル
LVFX レボフロキサシン 500 mg 1日1回投与 AUC24 52レベル, 現在肺炎球菌に対するMIC 2 μg/mL AUC/MIC=26レベル
肺炎球菌対策にはAUC/MIC>30が必要なので,はじめから肺炎球菌がターゲットなのであれば用いない。
一方、緑膿菌ならPZFXやLVFXのターゲットとなるであろう。

大曲貴夫先生の見解(静岡県立がんセンター)
■ レジオネラ感染が否定できないときの使用
■ 非定型性肺炎での使用
肺炎球菌とマイコプラズマとクラミジアをまず考える
診断が難しいので,キノロンを併用するのでよいのではないか。
■ 非定型病原体をどのようにカバーするか
Am J Resp Crit Care Med 2007;175: 1086-1093
CAPにおいては,これらのカバーが大切!
■ β-ラクタム+キノロンよりβ-ラクタム+マクロライドの方が生存率がよい?
Martin-Loeches I, et al. Intens Care Med 36:612-20, 2010
N=100 vs N=92 Severe Sepsis & Septic Shock 25% vs 46.2%
■ Definitive therapyとして
緑膿菌,シトロバクター,エンテロバクター対策としては有用・・僕もそう思います。

時松一成先生の見解(大分大学)
■ 大分の温泉は原泉なので,レジオネラは検出されないとのことでした
■ 大分の医学生には,こんないい温泉は都会にはないので
切に大学に残り,母校を世界一に牽引することを推奨します(松田幻聴)
などなど

大毛宏喜先生の見解(広島大学)
■ 胆管空腸吻合・胆嚢系感染 
ESBL産生大腸菌のキノロン耐性化の問題
特にこれらの手術において耐性菌が20%を超えるようでは使いにくい
■ 前立腺生検の後の感染性熱:キノロン使いにくい
■ 嫌気性菌の可能性
抗嫌気性対策:
嫌気性菌&腸球菌&グラム陰性菌 ユナシンとニューキノロン
■ 緑膿菌,シトロバクター,エンテロバクター対策としては有用

橋本章司先生の見解(阪大)
■ ユナシン+シプロキサンも悪くはない
コンビネーションで使う意義はある
■ PZFX 2g/day の使用ができることに意義がある
■ LVFX 500mg 1回投与 外来静注治療に用いることができるかも知れない
この方のお笑いのセンスは,僕を感動させる強いものがあります。

**********************************

本年4月16日(土)15:00-18:00は,いよいよ,
ファイザー(株)協賛での
名古屋セプシスフォーラムが行われます。

名古屋セプシスフォーラム
敗血症管理におけるボディブロー作戦
ROUND1.敗血症管理における鎮静と鎮痛 祖父江和哉先生(名古屋市大)
ROUND2.敗血症管理における抗菌薬の適正使用 松田直之(名古屋大学)
ROUND3.敗血症管理における発熱管理 江木盛時先生(岡山大学)
ROUND4.懇親会&個別討論(原則 飲み放題&食べ放題&話し放題)(18:00-19:30)

場所は,あらよっと マリオット アソシアホテル(名古屋駅上のサラリーマン人気 日本第5位のホテル)です。
是非,予定を空けておかれて下さい。
皆さまの御来場を,楽しみにしております。

また,近いうちに,このような名古屋での企画がある際には,お知らせします。

名古屋大学大学院医学系研究科
救急・集中治療医学分野
松田直之
ジャンル:
ウェブログ
キーワード
名古屋大学 レジオネラ がんセンター ニューキノロン 医学系研究科 シプロキサン ネーション グラム陰性菌 ファイザー ボディブロー
この記事についてブログを書く
Messenger この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック シェア
« 御礼 新潟ゾシン... | トップ | 月刊松田 2011年... »

コメント

コメントはありません。

コメントを投稿

現在、コメントを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

トラックバック

現在、トラックバックを受け取らないよう設定されております。
※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む