リスタートのブログ

住宅関連の文章を載せていましたが、メーカーとの付き合いがなくなったのでオヤジのひとり言に内容を変えました。

言葉のチカラ文字のチカラ

2016-11-20 08:30:00 | オヤジの日記
渋谷行きの井の頭線に乗っていたときのことだ。

デカい声の言い争いが耳に届いた。
騒音の方を見ると、外人4人のうち2人が、顔を真っ赤にして怒鳴りあっていた。

あまりご存じないかもしれないが、アメリカのメジャーリーグでは、監督が審判に抗議するとき、腹を突き出してアピールする場面がある。
あれは、俺は腹は出しているが、手は出していないぞ。だから、これは暴力ではない、と言いたいのだと思う。

車内で怒鳴っている二人が、まさしくそれだった。
二人とも手は出さないが、腹で相手を押すようにしながら、罵り合っていた。

おそらく、ラテン語だ。

私は、残念にも、昨日まではラテン語を理解できたが、朝起きたら突然理解できなくなったので、何言ってるか、チョットわからない。

理解できないにしても、相当にうるさいのはわかる。
まわりの乗客も眉をひそめていた。
迷惑だ。

そんなとき、優先席にいた70歳過ぎのご老人が、立ち上がるのが見えた。
そして、大音量の「だまらっしゃーい!」。

車内いっぱいに響くほどの「だまらっしゃい」だった。
外人たちの怒鳴り声がやんだ。

ご老人は、そのあと、外人たちにゆっくりと近づいていった。
今度は、一転して穏やかな笑顔だった。

「あんたたち。マナーを知らんのかな。
見てごらん。日本人は皆大人しく乗っているだろ。
どこから来たのか知らないが、喧嘩なんかして、人様に迷惑をかけるより、日本を楽しむことを考えなさいよ。
神宮外苑前の紅葉でも見て、心を落ち着かせたら、どうだい」

一人一人の顔を見上げながら、ご老人は、語りかけていた。

外人さんたちには、何を言っているかわからなかったろうが、雰囲気は伝わったようだ。
4人のうちのひとりが、「ゴメンナサイ、ボス」と頭を軽く下げたのである。
他の3人もつられて、頭を下げた。

ご老人は、頷きながら優先席に帰っていった。
車内が、静かになった。


意味がわからなくとも、思いを込めれば伝わるのが言葉だ。

口から出た言霊は、邪念がなければ、相手の心に必ず届く。

それを実感した出来事だった。



ここからは、バカ親の話。

韓国留学中の娘から、手紙が来た。

内容は簡単なものだった。


父ちゃんへ。
ボクは、元気にやっているぞ。
でも、安心するなよ。
娘のことをもっともっと心配して、やせ細るくらい心配しろ。
(前から、やせ細ってたか)
12月3日から10日間の学期間休みに入る。
だから、帰国するぞ。
ハンバーグが食べたい。
カレーライス、餃子、豚しゃぶ、ほうとう、お好み焼き、もんじゃ焼き、トンカツが食べたい。

父ちゃんの作る料理を楽しみにしているなりー。


娘から「父ちゃん」と言われたことはない。
二人のときは「おまえ」、まわりに人がいるときは「パピー」だ。

手紙では「父ちゃん」のほうが伝えやすかったのかもしれない。

ほぼ毎日Skypeのビデオ電話で話をしているから、リアルタイムで近況は把握している。

しかし、文字になると、こころ沸き立つものがある。
目から脳に、直接文字の形が入ってくるからかもしれない。

特に「父ちゃん」がいい。
さらに距離が縮まった感じがする。

読みながら、文字は生きているんだな、と思った。


娘からの手紙は、同封されていた2枚の写真とともにラミネート加工をし、額にいれて飾ってある。

その「父ちゃんへ」の文字を見るたびに、毎回泣いているガイコツであった。


父ちゃんも、娘の一時帰国を楽しみにしているなりー。


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1 コメント

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ありがとう (たにむらこうせつ)
2016-11-23 09:03:45
読者登録ありがとうございます<(_ _)>
まだまだ未熟な詩や短歌ですが、
これからもよろしくお願いします!

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