「松坂」と言っても、松坂牛のことではない。
ボストン・レッドソックスの松坂大輔氏のことである。
私は、このブログでも書いているし、知り合いにも公言しているのだが、高校野球が嫌いである。
朝日新聞、毎日新聞の広報戦略とＮＨＫの奇麗ごとの中継に嫌気がさして、もう30年以上関心をもたないでいる。
高校、大学時代、陸上部に籍を置いて、グラウンドの隅から客観的な位置で野球部の練習を見ていた私の眼で判断すると、あんなに長時間練習して、何であんなにヘタクソなんだ、というのが一番の感想。
何であんなに足が遅いんだ。肩が弱いんだ。金属バットなのに、何で球が遠くに飛ばないんだ（大学でも練習は金属バットだった）。
「カキーン！」といい音がしたと思ったら、なんでショートフライなんだ。
「なんで」だらけだった。
私は、高校野球が人気がある、というのを、どこかの世界のフィクションのように感じていたのである。
だから、誰それが活躍した、と言われてももわからない。
実際、清原と桑田が同じ高校だったということも、数年前に知ったことだった。
スポーツ新聞は読まないし、スポーツニュースもプロ野球と高校野球のコーナーになると消してしまうから、詳しい情報は目にも耳にも入ってこない。
（ただ、自分で野球をするのは、子どものときから好きで、今も年に１、２回は仲間を集めて試合をしている）
そんな私だから、マツザカ投手が、どれほど高校時代活躍したかをよく知らない。
プロで、どれほど勝ったかも知らない。
姿を見ていない。
メジャーリーグに挑戦するとき、ポスティングの金額と年俸総額が百億を超えたという記事を読んで、少し興味を持ったくらいだ。
そのとき「平成の怪物」などと表現しているメディアもあったと記憶している。
そうか。
マツザカ投手っていうのは、そんなにすごい選手なのか。
これは、期待が持てるぞ。
一流のメジャーリーグ球団が、百億の金を一人の人間に投資し、日米のメディアが大々的に騒ぐほどの投手なのだ。
メジャーリーガーをバッタバッタとなぎ倒し、三振の山、凡打の山を築く快投を見せてくれるに違いない。
なんせ「怪物」なのである。
解釈の仕方によっては、怪獣「ゴジラ」よりも、得体の知れない凄さを秘めているかもしれない。
しかし、マツザカ投手のメジャーリーグ一年目、初登板の試合ではなかったが、ＣＳ放送で彼の投球を見て、大きな声で「ハァー！？」と言ってしまった。
ストレートは、それほど早くないし、フォームにも威圧感がない。
解説者は「94マイル出ていますから、早いですね」と言っていたが、94マイルは約150キロ。
剛速球というほどではない。
フォームが綺麗だから、私には、むしろ迫力に欠けて見えた。
打者がスライダーを打ち損じて内野ゴロというケースもあったが、まったく同じコースのスライダーをレフトスタンドに軽々と運ばれる場面もあった（右打者の外角低めギリギリ。難しいコースである）。
そして、目を覆いたくなったのは、フォアボールの多さだ。
簡単にスリーボールになり、簡単にフォアボールを出した。
フォアボールが多くても、三振が取れればいいが、その試合では、５回投げて、奪った三振が２つだったと記憶している。
フォアボールで走者をためて、クリーンヒットを打たれる。
ピンチのときに三振が取れない投手が、怪物？
走者がホームに帰るたびに、憮然とした顔のマツザカ投手が画面に映る。
上気した顔。
まん丸で、アスリートの顔ではないと思った。
体が丸く見えるのは、あれは筋肉なのか、それともまさか脂肪？
まん丸い怪物かよ。
どんな怪物だよ！
マツザカ投手が投げるのを見たのは、そのときがほとんど初めてだったと言っていい。
高校時代、プロ野球時代、「怪物」と言われた男の歴史を、私は知らない。
ほとんど、真っ白な状態で見た「怪物」と言われた男の姿。
正直、落胆したが、そのときは調子が下がり目のときだったのかもしれない、と好意的に解釈した。
ただ、あの体型と、あのフォームで、メジャーはなぁ、といぶかしみ、まわりにも感想を述べた。
『怪物』って、もしかして、ウルトラマンにすぐやっつけられる『怪獣』のことを言ってんのか？
「いや、あんなもんじゃないって。彼が本気の力を出したら、メジャーのバッターは打てやしないよ。今年は一年目だから勝手がわからないんだよ。来年からは、メジャーのバッターをなぎ倒すさ。正真正銘の『怪物』なんだから」
その「正真正銘の怪物」は、５年目もまん丸の顔と体型で、メジャーのバッターに意味のないフォアボールを与え、ヒットを打たれ、ホームランを打たれている。
私は、そんな彼の姿しか見ていないような気がする。
あんなに大騒ぎをしたんだから、期待してたんだよ（勝手な言い分だが）。
だから、松坂なんか嫌いだ。
ボストン・レッドソックスの松坂大輔氏のことである。
私は、このブログでも書いているし、知り合いにも公言しているのだが、高校野球が嫌いである。
朝日新聞、毎日新聞の広報戦略とＮＨＫの奇麗ごとの中継に嫌気がさして、もう30年以上関心をもたないでいる。
高校、大学時代、陸上部に籍を置いて、グラウンドの隅から客観的な位置で野球部の練習を見ていた私の眼で判断すると、あんなに長時間練習して、何であんなにヘタクソなんだ、というのが一番の感想。
何であんなに足が遅いんだ。肩が弱いんだ。金属バットなのに、何で球が遠くに飛ばないんだ（大学でも練習は金属バットだった）。
「カキーン！」といい音がしたと思ったら、なんでショートフライなんだ。
「なんで」だらけだった。
私は、高校野球が人気がある、というのを、どこかの世界のフィクションのように感じていたのである。
だから、誰それが活躍した、と言われてももわからない。
実際、清原と桑田が同じ高校だったということも、数年前に知ったことだった。
スポーツ新聞は読まないし、スポーツニュースもプロ野球と高校野球のコーナーになると消してしまうから、詳しい情報は目にも耳にも入ってこない。
（ただ、自分で野球をするのは、子どものときから好きで、今も年に１、２回は仲間を集めて試合をしている）
そんな私だから、マツザカ投手が、どれほど高校時代活躍したかをよく知らない。
プロで、どれほど勝ったかも知らない。
姿を見ていない。
メジャーリーグに挑戦するとき、ポスティングの金額と年俸総額が百億を超えたという記事を読んで、少し興味を持ったくらいだ。
そのとき「平成の怪物」などと表現しているメディアもあったと記憶している。
そうか。
マツザカ投手っていうのは、そんなにすごい選手なのか。
これは、期待が持てるぞ。
一流のメジャーリーグ球団が、百億の金を一人の人間に投資し、日米のメディアが大々的に騒ぐほどの投手なのだ。
メジャーリーガーをバッタバッタとなぎ倒し、三振の山、凡打の山を築く快投を見せてくれるに違いない。
なんせ「怪物」なのである。
解釈の仕方によっては、怪獣「ゴジラ」よりも、得体の知れない凄さを秘めているかもしれない。
しかし、マツザカ投手のメジャーリーグ一年目、初登板の試合ではなかったが、ＣＳ放送で彼の投球を見て、大きな声で「ハァー！？」と言ってしまった。
ストレートは、それほど早くないし、フォームにも威圧感がない。
解説者は「94マイル出ていますから、早いですね」と言っていたが、94マイルは約150キロ。
剛速球というほどではない。
フォームが綺麗だから、私には、むしろ迫力に欠けて見えた。
打者がスライダーを打ち損じて内野ゴロというケースもあったが、まったく同じコースのスライダーをレフトスタンドに軽々と運ばれる場面もあった（右打者の外角低めギリギリ。難しいコースである）。
そして、目を覆いたくなったのは、フォアボールの多さだ。
簡単にスリーボールになり、簡単にフォアボールを出した。
フォアボールが多くても、三振が取れればいいが、その試合では、５回投げて、奪った三振が２つだったと記憶している。
フォアボールで走者をためて、クリーンヒットを打たれる。
ピンチのときに三振が取れない投手が、怪物？
走者がホームに帰るたびに、憮然とした顔のマツザカ投手が画面に映る。
上気した顔。
まん丸で、アスリートの顔ではないと思った。
体が丸く見えるのは、あれは筋肉なのか、それともまさか脂肪？
まん丸い怪物かよ。
どんな怪物だよ！
マツザカ投手が投げるのを見たのは、そのときがほとんど初めてだったと言っていい。
高校時代、プロ野球時代、「怪物」と言われた男の歴史を、私は知らない。
ほとんど、真っ白な状態で見た「怪物」と言われた男の姿。
正直、落胆したが、そのときは調子が下がり目のときだったのかもしれない、と好意的に解釈した。
ただ、あの体型と、あのフォームで、メジャーはなぁ、といぶかしみ、まわりにも感想を述べた。
『怪物』って、もしかして、ウルトラマンにすぐやっつけられる『怪獣』のことを言ってんのか？
「いや、あんなもんじゃないって。彼が本気の力を出したら、メジャーのバッターは打てやしないよ。今年は一年目だから勝手がわからないんだよ。来年からは、メジャーのバッターをなぎ倒すさ。正真正銘の『怪物』なんだから」
その「正真正銘の怪物」は、５年目もまん丸の顔と体型で、メジャーのバッターに意味のないフォアボールを与え、ヒットを打たれ、ホームランを打たれている。
私は、そんな彼の姿しか見ていないような気がする。
あんなに大騒ぎをしたんだから、期待してたんだよ（勝手な言い分だが）。
だから、松坂なんか嫌いだ。
