MATILDABAY シェフのブログ 〜言葉の錬金術〜

フランス料理に限らず、色んな話のブログ内容です。

足りないものを補うには職種違いなものも必要だと思う

2012-05-31 22:25:25 | Weblog
 大型連休「ゴールデンウィーク」などの思い出深い行事があったと思われる5月も今日で終わり、明日から新たな月「6月」が始動しようとしている今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 飲食店の経営者なら営業日数の関係上、5月のように「31日」まであってくれる月の方が有り難いのですが、来月「6月」は「30日」しかありません、オ〜、マイ・ブッダ!あと3日くらい足してくれませんかね?
 昔、学校で「31日が無い月」を覚えるのに「西向くサムライ」と教えられたのが今でも頭に残っていてその月(31日が無い月)が来ると「西向くサムライ、か・・・」などと思ってしまいます。
 「31日が無い月」が「2・4・6・9・11」なので「ニ・シ・ム・ク・サムライ」なのですが、お判りの通り、子供の頃ならこの「サムライ」の部分に違和感を持ってしまうものです。
 “「11」なのに「サムライ」、なぜに?・・・”そのような質問しても先生は「漢数字の十一をくっつけると“武士”の“士”になるからサムライなのです。」を繰り返すばかりで、「武士」の「武」を置き去りにしている事には無関心でした。
 「“武士”の“士”だけ取り上げて、“武”が可哀想じゃないですか。」と、主題と全くかけ離れた「取り残された漢字」への同情を訴えてみると、先生は全く相手にしてくれませんでしたが、今考えると当然ですな。
 しかし、「11」で「サムライ」は今考えても結構無理がある覚え方ですから、もう堂々と「西向く11」とそのままストレートに行って貰っても構わないのではないか、と考えます。いや、現代風にするならば「11」で「ジュンイチ」という人名に置き換えても良いのではないでしょうか。
 「西向くジュンイチ」。全く違和感はありませんよ、とりあえずは。
 下手すると、「西を向いて、東尾理子の帰りを待つ、石田純一。」というワンシーンが出来上がってしまうではないですか、「西向くジュンイチ」であれば。
 まぁ、そんな事より、2月、4月、6月、9月、11月は、日数が31日までありません、というのを覚えればどうだっていい事なんですけどね。(話を引っ張っといてか)

 さて、話は変わりますが、昨日の記事に「注射器」が届いた旨の事を書きましたが、早速、卵を使って試作してみました。
 まず最初に、「何をしようとして注射器を仕入れたか」という疑問が皆様方の心に浮上しているのではないか、と思われますので活字にて説明いたしますと、

「半熟玉子の黄身だけを注射器で吸い取り、抜き取った黄身の部分にコンソメジュレを注入し“コンソメ入り玉子”というものを作ろうと画策した」

 という事になります。
 それには「フレーバーインジェクター(調理用注射器)」という機器が必要で、メーカーまで注文をしたのですが、不測の事態「フレーバーインジェクター(調理用注射器)不具合発生に伴う製造中止」を告げられてしまいました。
 似たような製品も探してみたのですが納得がいかず、本物の注射器をやっと取り寄せたのです。
 ここまでの道のりは意外に長く、業者さんから「インジェクター製造中止」を告げられても「何とか探してくれ!」とサーチしてもらいながら、自分でも薬局に行き、それ(注射器)を探したのです。
 しかし、皆様お思いの通り、全くドクターに見えない男が「注射器を探しているのですが・・・」と言っても怪しまれるだけです。
 「料理用に使うんですけどね・・・」と説明しても、「料理で注射器なんて聞いた事がない。」と怪しさに輪をかけるだけでした。
 そんな事がありながらの注射器入手、いや〜、手にしてみると違う事に使用したくなりますな。(おいおい)
 まぁ、それはさて置き(さて置くのか)、試作の状況を写真と共に見てみましょう。
 まず卵は「白身は完全に加熱してありながら黄身は半熟」という状態にしなければなりません。
 卵は白身と黄身のタンパク質凝固温度が違いますから沸騰したお湯で7分茹で、すぐに氷水で冷やすとその状態を作り上げる事ができます。



 その冷やした玉子(加熱した「卵」を漢字にすると「玉子」になります)の殻を剥き、注射器で黄身を吸い取ります。



 どうです?黄身を吸い取ったのがお判りになりますでしょうか。
 写真では判らないと思いますが、玉子がペコンと凹んだ状態になったりします。
 そこにコンソメジュレを注入していきます。



 抜いた黄身の分だけコンソメジュレを注入したつもりだったのですが、玉子がパンパンに膨れました。
 コンソメを注入した玉子を割ってみると、こんな風になります。横にあるのは抜いた黄身です。



 ん〜、微妙に思い描いていたものと違います。アップにした写真がコレ。



 どうですか、コンソメが入っているのがお判りでしょうか。
 しかし、これでは失敗です。真ん中の黄身を抜き取りど真ん中にコンソメが来るようにしないと、ね。

 注射器の先に取り付ける針もあるのですが、穴が小さいため吸い取れないのではないか、と危惧しております。

 でも、できない事ではない、という事が判りましたから、更に試作してみたいと思います。
 
 「卵にどれだけ力注ぐんだよ!」そのようなお言葉を頂きそうでありますが、これだけのための注射器ではありません。

 肉にワインを注射したり、ハーブエキスを注射したり、と多岐に渡る使い方ができるのではないか、というものの前段階なのであります。

 風味や要素を今以上にプラスするにはこういった機器を駆使するのも必要なのではないか、という私の考えで、ね。















 
 
 
 
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

4日遅れのランチメニューを解説する時、必ず長文になる。

2012-05-30 22:09:41 | Weblog
 天気の良い日が続き、やっと「春感」が出てきたように思う頃、1年の半分が消化されようとしている事実に戸惑いを覚えてしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 ゴールデンウィークが終わり、そして、5月も終わりを告げようとすると「今年も半年終わってしまうのか。」と感慨深くなってしまうのは、今年が「後厄」認定された私の叙情的な想いなのでしょうか。
 「春後半の6月」、「初夏の7月」、「猛暑が予想される8月」、「まだ熱さが残るであろう9月」、「なぜかメランコリックになってしまう10月」、「何かに背中を押されてしまう11月」、「眠れない12月」・・・と考えると本当に1年は早いものです・・・いや、ちょっと先走りすぎな思いでありますな。
 「先走り」繋がりで何ですが、先日、当ブログに書いた「フレーバー・インジェクター(調理用注射器)不具合発覚の為、製造中止事件」の後、「先走り」的に業者さんにお願いしておいた「注射器」が入荷しました。
 思いっきり本物すぎて「これ、買って良いのかな・・・?」と言い表しようの無い、罪悪感にも似た何かが込み上げてきましたが、料理の為だから、と必至に言い聞かせて水を吸っては噴射し、とまずは水鉄砲として遊んでみました。(遊ぶのかよ)
 その注射器がこれです。



 ねっ、本物過ぎて怖いでしょ。
 まぁ、これから試作を繰り返し、新たな卵料理に挑戦したいな、と思いますが、他にも使えるように何か考えなくてはなりませんな。

 さて、またもやアップできなかった日曜日ランチメニューでありますが、恒例になった、いや、恒例にしてしまった「写真付き事後報告ランチメニュー」を載せつつ、今度の日曜日こそはアップできるよう努力したいと思う次第です。
 それでは「写真付き事後報告日曜日ランチメニュー」行ってみましょう!


         5月27日(日)ランチメニュー

         “前菜”

・自家製スモークサーモンとオレンジとトマトのサラダ



 料理説明

・半身で仕入れたサーモンに塩、グラニュー糖でマリネし、瞬間的にスモークを掛けたスモークサーモンは、薫香が鼻をくすぐりながらも食感は生に近い感じを残しております。昔ながらの製法のスモークサーモンも美味しいのですが、現代的なアレンジでのスモークサーモンの方が塩分も押さえつつ、クリュ(生)のアプローチで食べやすい、と考えられます。オレンジは房に分けて1センチ角にカットし、トマトは5ミリ角にコンカッセ(荒い角切り)します。オレンジ、トマト、バジル、レモン、レモンの皮のみじん切り、塩、タバスコをボールで混ぜてサラダ兼ソース的な役割として皿に盛り付けます。角切りの胡瓜、胡瓜ジュースのジュレ、飾り野菜、食用花を盛り付けて完成です。因みに、「食用花」は野菜に比べてビタミンが豊富なんだそうです。


         又は


・鶏胸肉のポシェとカリフラワーのムース コンソメのジュレ添え



 料理解説

・鶏胸肉の旨みとカリフラワーのコク、それをまとめるコンソメジュレの香ばしさがポイントの料理です。この料理は意外に手間が掛かっており、コンソメの準備段階から考えると出来上がるまで4日を要します。まずはコンソメを取る為のフォンを用意します。トリガラ、牛骨、ミルポワ(香味野菜)などでフォンを取り、それを1晩冷まし、牛挽肉、ミルポワ、トマト、卵白などで澄ましながらコンソメを取ります。それを布漉ししてから煮詰めて味を凝縮し、ゼラチンを入れて冷やし、ジュレとします。鶏胸肉はフォン・ド・ヴォライユで60℃キープの1時間を目安に茹でます。火が入ったら茹で汁ごと自然に冷まして準備します。カリフラワーは洗った後、房に分けて鍋に入れ、牛乳、塩、カレー粉少々と共に軟らかくなるまで煮ます。それを冷ましてミキサーに掛けてピュレとします。茹で汁から取り出した鶏胸肉に塩をしてグリルパンで皮面を焼き、クニュクニュした皮の食感を焼き切ります。皿に、カリフラワーのピュレ、エギュイエット(繊維に沿ってスライスする事)にカットした鶏胸肉、コンソメジュレの順で盛り付け、上から細めの小葱の小口切りを散らして完成です。


         “本日のスープ”

・グリーンピースのポタージュ



 料理解説

・ハッキリ言いましょう、このスープに使っているグリーンピースは冷凍です。しかし、冷凍のグリーンピースでもメーカーによって味が全く違います。当店で使用しているグリーンピースはニュージーランド産ですが、他に比べて糖度が高いような気がします。飲んでいただけは一番判りますが、糖度が高く豆の香りがハッキリしているので濃厚な感じであります。玉葱のスライスをバター炒めてフォンを加え更に煮込み、グリーピースを加えて豆に火が通ったらガス台から降ろし、温かさが残る状態でミキサーに掛けて裏漉しします。提供時、若干量の生クリームを加えて調整します。



         “メイン”

・本日のお魚のポワレ 黒オリーブのソース アスパラガス添え



 料理解説

・先週のお魚は「アイナメ」でしたが、今週のお魚も「アイナメ」になってしまいました。勿論、先週の魚の持越しではござませんのでよろしくお願いしますよ。先週も書いたような気がしますが、「アイナメ」はニンニクと共にポワレし、微かなニンニクの香りを纏わせた方が美味しい、と私は思います。アスパラガスは細めのものをチョイスしておりますが、それは「アスペルジュ・ソバージュ(野生のアスパラガス)」を意識したものです。ソースはフュメ・ド・ポワソン(魚の出し汁)を煮詰め、ピュレにした黒オリーブを混ぜ込んだものであります。


         又は

・もち豚肩ロース肉のロースト 茄子のグリエ ポルト酒とマスタードのソース



 料理解説

・豚肉は薄くスライスしてソテーするよりも分厚く切ってローストした方が美味しいと私は思います。しかし、ランチで短時間に厚い肉をローストする事はリスクのある仕事であります、が、あえてそこにチャレンジする事も必要でしょう、美味しさを優先するならば。茄子はオリーブオイルを絡ませずにグリエします。というのは、豚肩ロース肉は肉の性質上、脂が入っていますからガルニチュール(付け合せ)の茄子まで油っこくする必要がないわけです。ポルト酒を煮詰めてフォン・ド・ヴォーを加えて更に煮詰め、マスタードとバターで繋いだソースを添えて。


         本日のデセール

・ココナッツのブランマンジェ ソース・アングレーズ

 料理解説

・見てお判りの通り、写真撮り忘れです。まぁ、名前そのままのブランマンジェであります。ブランマンジェの難しさはゼラチンの量なのですが、私は全体の量の1.2%のゼラチンを加えています。作り始めた頃よりもだいぶゼラチンの量を減らしましたが、このくらいがネットリと口の中に纏わり付く感じになるような気がします。


 と、このようなランチメニューでしたが如何でしたでしょうか。

 このランチの後、ディナー営業はお休みしてアノ料理教室「オヤジ料理スペッナズ養成機関」が行われたのですが、いや〜、回を重ねる度に実食の方に「スペッナズ」を感じずにはいられません。

 この事は後ほどご報告しますが、もはや「料理教室」という枠組みを超えているように思えます。

 今回も長文になりましたな。

 お目をお休ませください。

 ご清読ありがとうございました。













コメント (0) |  トラックバック (0) | 

未完成の映画タイトルを考える時、新しい地平線は見えないだろうか

2012-05-23 23:07:31 | Weblog
 完全なる「春らしさ」に手が届きそうでまだ届かないようなもどかしさを感じながら5月の残り日数を数えてしまう今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 日中は春らしさを感じるのですが、夜になると一転、まだ残る寒さに春の不完全さを感じずにはおれません。
 こんな寒さが残る夜中はワインを飲みながら本を読む、と洒落込みたいところですが、ワインを飲みながら映画を1本見る、というのも悪くありません。(ワインを飲みながら、が余計だ!という苦情は受け付けません)
 自宅には、ひかり回線を使って映像配信サービスをするものを繋いでおりますから好きな時に好きな映画を観る事が出来るのですが、観ようと思うとそのチョイスに腐心したりするものです。
 最新物は高めの有料(と言っても大した事はないのですが)だったりしますから論外ですが、面白そうな映画すらも「有料縛り」になっているため、「無料で」しかも「それなりに面白そうなもの」を選ばなくてはなりません。
 勿論、無料なものでも面白いのはあるのですが、ちょっとマニアックなものだったり、映画タイトルは知っているがヒットしたとは聞いていないものだったり、とどうも2軍的要素を持ち合わせているような映画に思われます。
 例えば、「ヒトラー最期の12日間」という映画。タイトル通りの内容ですが、登場人物が似過ぎていて思わず「お〜」と声を上げたくなるくらいであります。
 主人公はアドルフ・ヒトラーの秘書役の女性ですが、ヒトラーは本物そっくりで、それ以上に親衛隊隊長ヒムラーに至っては激似で、そっくりさんを募って作られた映画なのか、と一瞬、考えてしまうくらいでした。ねっ、誰も興味ないでしょ、だから2軍的要素が強いのですよ。
 先日の夜中に観た映画は「レッド・ドラゴン」という映画で、「羊たちの沈黙」「ハンニバル」の流れを汲む、いや、「羊たちの沈黙」シリーズの「エピソード1」的な位置づけでしたな。
 「レッド・ドラゴン」というタイトルでシーフードレストラン「レッドロブスター」を想起してしまい妙に海老が食べたくなってしまいましたが、映画の内容は前作同様グロイ内容となっておりましたから、実際は海老どころではありませんでした。(当たり前だよ)
 「羊たちの沈黙」シリーズの脚本の元になっている元FBI心理捜査官「ロバート・K・レスラー」氏の著書はほぼ読破しているのでこの手の映画はついつい観てしまうものですが、観終わってから思うのは「ひとリで真夜中に観る映画ではないな」という事であります、もっと早く気付け!
 映画を観ようと思って検索しているうちに気がついた事がありました。寸止め、と言いますか、中途半端に終わっているタイトルが結構、あるな、という事を。
 有名どころで言いますとジーン・ケリー主演の「雨に歌えば」。原題は「Singin'in the rain」でそのまんま、と言えばそのまんまなんですが、邦題にすると寸止め感が否めません。
 タイトルから、雨の中を歌っている姿は容易に想像できると思いますが、現在、本当にそんな人がいると変な人に認定される恐れがあります、つまり、「雨に歌えば」の続きは「通報される」となるのではないでしょうか。
 このように「寸止め映画タイトル」にその続きをつけて勝手に文を完成させる「笑点 大切りコーナー」的なものを考えると楽しいかもしれません。

・「ティファニーで朝食を」→「食べたいんだったらガッチリ買うしかないですぜ」
 
・「愛と死の間(はざま)で」→「見えるものは二股という名の裏切りですな」

・「「あの頃ペニー・レインと」→「飲み明かしてたけど、何してるかな〜、ペニー・レイン。」

・「男と女の不都合な真実」→「を知ってしまうと愕然としてしまいますよ、マジで」

・「幸せのレシピ」→「は原価が物凄いかかってそうで怖いです」

・「しゃべれども、しゃべれども」→「伝わらないのって、言い方の問題ッスかね」

・「世界の中心で愛を叫ぶ」→「事は、法律上禁止されておりますからお気をつけください」

 (Movie News 映画タイトル50音順検索参)

 
 くだらないですか?

 それくらいネタが無い、という事ですよ。

 「ネタ云々より料理の話じゃないのか!」そのようなお言葉を頂きそうですが、そうなんですよね、料理の話なんですよ、しなければならないのは。

 いや〜、でも息抜きってあるじゃないですか。

 誰の?

 あの・・・私の。というのはダメですか?










 
コメント (0) |  トラックバック (0) | 

太陽と月と地球が並んだ日にどんな事が待ち受けているのか

2012-05-22 20:32:40 | Weblog
 結局、金環日食時には寝ていたやら、東京スカイツリー開業も今日知ったやらで流行りものにはついていけてない事を実感している今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 「金環日食の時は惑星直列で金運が上がりますから、その時に合わせてくじなどを買うと当たる可能性があります。」という記事を目にしましたが、今ひとつ説得力に欠けるような気がします。
 なぜ惑星直列が金運と関係あるのか、なぜそれを断言できるのか、しかも、なぜ、ドリームジャンボ宝くじの開催期間中にそのような発言をするのか、大いなる疑問は渦巻き、そして、宝くじ協会との癒着を感じずにはいられないのでした。
 そんな中、金環日食の日である21日、当店定休日でもある月曜日に私は、約5キロのウォーキングの後、8キロの鉄アレイでの筋力トレーニング、そして、腹筋、スクワット、と体力維持のトレーニングをこなしてからシャワーを浴び、着替えて、自転車でとある店へと向いました。
 その店へ着くと並んでいる人など誰もおらず、スッと窓口に近づけたのです。窓口に近づくと店員さんが「いらっしゃいませ。」と軽く微笑んでくれましたが、私は最小限の言葉でこう言いました、「すみません、バラ10枚、ください・・・」そう告げると店員さんは「この中からお選びください。」と事務的に話を進めました。
 私は選ぶのに悩んだりするのは好きではありません。自分の直感を信じ、その中から一袋選んだのです。
 その薄いビニール袋に入れられたものを更に紙袋に入れてくれましたが、私は早々にお金を払い帰宅したのです。
 帰宅する途中、何度も「金環日食は関係ない、関係ないんだ!ただ、休みの今日、買うって決めたんだ!ドリームジャンボ宝くじ!」と心で唱え、自転車のペダルをこぎましたが、本当は、大いに関係あったりするんじゃないでしょうねぇ、金環日食とくじ運、いやいや、先の話は説得力に欠けますが、もしかすると・・・、という実験魂、と言いますか、検証主義、と言いますか・・・スミマセン!ちょっとだけ気になったんです!何とでも言ってください、この煩悩な俺を!
 「10枚だけじゃあ、当たらんだろう。」そのように厳しい意見を述べられても仕方ないのですが、スミマセン!お願いして既に西銀座チャンスセンターで30枚買ってもらったんです!今、神棚に上げてます!
 「その時だけじゃあ、ね。そういうのって買い続けないと、ねぇ。」そのように苦言を呈してくださる方もいらっしゃるかも知れませんが、スミマセン!季節ごとに買っているんです、しかも、私設西銀座チャンスセンター購買人にお願いして。
 今回のドリームジャンボ宝くじは、1等1億円が100本以上出る、というのがセールスポイントであります。
 前回の「グリーンジャンボ宝くじ」は東北大震災復興支援が含まれていたのも加味され前後賞合わせて5億円というこれまでにない1等金額となっておりました。
 「グリーンジャンボ、お前はいくら当たったんだよ。」そのようにご質問なされる方がいらっしゃるかも知れませんが、それは言えません、プライベートな事は言えないじゃないですか、絶対に、口が裂けても言えるわけ無いでしょう!3900円だったなんて。
 まぁ、それはいいとして(いいのかよ)、毎回、言い続けている事なんですが、買わなければ当たらないんです、宝くじなんていうものは。
 そして、買っている以上、当たったときの事も想定していなければならない、と私は勝手に思っているわけであります。
 例えば、1億円が当たったからといって、フェラーリを買ったり、クルーザーを買ったり、という事は避けなければなりません、その手の物には買った後の「維持費」というものが付いて回りますからね。
 フェラーリなんてデリケートな車ですからすぐに壊れるように出来ているんです。その時々で部品をイタリアから取り寄せてみなさいよ、大変な金額になりますし、その前にガレージを用意しなければならないではないですか。
 クルーザーに至っては論外です。庄内の海にクルーザーを預けて楽しいんですか、もっと穏やかな海に停泊させる事を考えたいものです。
 マンションも考えましょう。固定資産税という「維持費」が待っていますから、どうせなら人に貸すためのマンション購入で家賃収入を見込む、と割り切った方が良いかもしれません。
 
 そうなると、使い道に困るのですが、やはり、私的には「店」に投資したいものです。
 床を絨毯張りにし、適度な間接照明を設置、扉は重々しいものに買え、店内の絵画は季節ごとに変え、カウンターは天然木の一枚板に変え、トイレも全改装、最新厨房機器導入、鍋は全部銅鍋に刷新、カトラリーは銀製の物に交換、トップクロスはリネンにし・・・

 いや〜、考えると止まりませんな。これが宝くじの魅力ですよ、大金掴んだような気持ちになれるっていう。

 まだ当選番号も決まってませんけど。

 やっぱり店にかけよう。 

 当たったらですけどね。













 
コメント (2) |  トラックバック (0) | 

今日は覚悟してくださいよ、そう言いたくなる日曜日のランチメニュー説明

2012-05-20 20:32:34 | Weblog
 初夏を思わせる陽気となったこの日曜日が続けばいいのにな、でも暑くなり過ぎないでね、とちょっとだけ猛暑を懸念しながら天気の良さに感謝する今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 昼は暖かくても夜は涼しくなる、という傾向が強い最近ではありますが、昨晩、というより今朝に限りなく近い昨晩、久しぶりに日曜日のランチメニューを自宅でアップしようとしたところ、PCのバックライトの不具合によりブログ更新を断念せざるを得ないという事態に陥りました。
 PCの調子が良い時は私の調子が悪く、私の調子が良い時にはPCの調子が悪くなる、という噛み合わない状況に、「呪われた日曜日ランチメニューなのか・・・」との思いを強くしてしまった次第です。(だいぶ大げさ)
 そんな事がありましたので、ここに日曜日ランチメニュー事後報告を載せ、「PCの呪い」を供養しようと考えたのであります。(かなり大げさ)
 今日はランチ開始前から「ブログに載せる気満々」でありましたから、この際、写真付きのランチメニュー説明にしたい、と思いました。最近、ブログアップが滞っていましたからね。
 という事で、本日のランチメニュー(事後報告)行ってみましょう!


         5月20日(日)ランチメニュー


         “前菜”

・イナダの瞬間グリエ トマトとレモン風味のサラダ仕立て



・この料理の解説
 
 「イナダ」は、「ブリ」や「ハマチ」「カンパチ」の小型版、つまり、幼年期の名称であります。
 稀に「ハマチとブリの違いってなんですか?」というご質問をいただく事がありますが、名前が違うだけでそれほど違いがあるわけではありません。
 よく「ブリは天然、ハマチは養殖」という話をする人もおりますが、それが必ずしも正解とはいえないようであります。というのは、室町時代の文献に「はまち(漢字で「魚辺に反」と魚と書いて「はまち」と読んでいたそうです)」が載っていたようですから古くから食べられていた、と考えられます。
 まぁ、それはさて置き、料理説明ですが、イナダはブリやハマチほど脂臭くはありませんが、独特の生臭みがあるため、正直、それほど得意な食材ではないのですが、逆に考えれば得意な食材ではないからこそ、自分が納得できるように調理をするべき、と奮起させます。
 まず、イナダは三枚に卸し、中骨を抜いてから半身を立てに半割りし、皮を引いてから塩をして軽く1時間ほど置き脱水します。
 その身を50℃のお湯に10秒漬けてから表面を洗い、氷水に冷やします。この作業は、最近、ネット記事で知った某研究所の実験結果から考えたもので、刺身用の魚でも50℃のお湯で表面を洗うと生臭みが取れるのだそうです。食品タンパク質凝固温度が62〜4℃である、というのを考えれば火が通る温度ではありませんし、実験では生臭みが取れ、且つ旨みが増し食品の色が鮮明になる、という結果があるそうです。
 氷で冷やしたイナダの水分を拭き、イナダにヴァージンオリーブオイルを少量絡ませてから高温にしたグリルパンで皮目を瞬間的にグリエし、すぐに冷凍庫へ入れて急冷し、その後、冷蔵庫で保存します。
 グリエしたイナダをスライスして皿に並べ、トマトの角切り、バジルの千切り、レモン汁、レモンの皮のみじん切り、白ワインヴィネガー、オリーブオイルを合わせたソースをイナダの上から掛け、上にサラダを飾ります。
 サッパリとしていながらもグリル香が付いているサラダは食欲を掻き立てるでしょう。

 
         又は

・鰯とじゃがいものテリーヌ 新玉葱のソース



・この料理の説明

 新じゃがいも、新玉葱、新にんにく、と名前の上に「新」が付く物が出回っている季節ですから「テリーヌとそのソース」に生かして作ろうか、と考えて作った料理です。
 この料理の狙いは、柔らかいじゃがいも、じゃがいもと相性の良い鰯、そして、それをまとめるベーコン、の織り成す一体感を作り出すことです。
 ベーコンはスライスしてテリーヌ型に貼り付けておきます。鰯は三枚に卸し、腹骨を削ぎ軽く骨抜きをし、塩をして軽く脱水します。
 じゃがいもは皮付きで塩茹でし、熱いうちに皮を向いて縦3等分にスライスします。
 水分を拭いた鰯に白ワインを振り掛けてしばらく置き、ワインの水分を拭いて用意します。
 テリーヌ型に、じゃがいもを敷き、鰯を並べ、じゃがいも、鰯、と層になるように重ねて回りのベーコンで包んでから150℃のオーブンで1時間焼きます。
 オーブンから出したら上からプレッセ(重しかける事)をし、荒熱が取れたら冷蔵庫で冷やしてオーダーが入ったら切り出して盛り付けます。
 付け合せは胡瓜を立てにスライスしたものにアップルヴィネガーベースのヴィネグレットを絡めたものです。
 ソースは新玉葱をスライスし、バターで水分が飛ぶまで炒めて、フォン・ド・ヴォライユを加えて柔らかくなるまで煮て、冷ましてからミキサーに掛けたものです。
 ネットリしたじゃがいもを鰯とベーコンの塩気が包み込み、新玉葱のソースがそれに甘さをプラスしています。


         “本日のスープ”

・舞茸のスープ

 お判りになるように、写真を撮り忘れました。
 作り方は簡単。フォン・ド・ヴォライユを少し煮詰め、エシャロットのみじん切りと舞茸を入れて温め、最後にフォン・ド・ヴォライユを取る時に出る鶏の脂をひと垂らしして風味を高めます。
 私はそれにブラックペッパーを振るのが好きなのですが、好き嫌いがあるため止めときました。個人的に飲む時にします。



         “メイン”

・本日のお魚のポワレ アスパラガスのソテー サワークリームソース



・この料理の説明

 この写真の魚、つまり、本日の魚は「アイナメ」でありました。他に「黒ソイ」もあるのですが、私は「黒ソイ」はブレゼ(蒸し焼き)の方が調理法として合っているのではないかと思いますので「アイナメ」を選択しました。
 「アイナメ」は漢字で書くと「相並」又は「鮎並」になりますが、関西地方では「油目(あぶらめ)」と呼ばれています。
 「アイナメ」は油と相性が良く、日本料理では天ぷらの変り揚げで使われます。天ぷら以外だと鱧(はも)のように骨切りをして片栗粉を塗して湯通しして椀種(わんだね。お吸い物の具)として使われるのが有名ですね。
 「アイナメ」は何処となく「鱈」のような香りがする魚で、若干、魚臭さが目立つように私は思いますのでニンニクを一緒にポワレし、ニンニクの香りをアイナメに纏わせます。
 アスパラガスは掃除をしてそのままソテーし、塩は振らずに油を切り保温しておきます。塩を振らない理由は、アスパラ自体細いのでソースの塩気で食べて丁度良い、と判断しました。このように私は野菜などは塩しない時があります、野菜の状態を見て、というヤツですな。
 ソースは、フュメ・ド・ポワソン(魚の出し汁)を煮詰め、コーンスターチで濃度をつけてから塩コショウをしてサワークリームを混ぜ込みソースとします。


         又は


・蝦夷鹿の赤ワイン煮込み



 「こんなに暖かいのにワイン煮か!」と一言言われそうですが、ランチでちゃんと赤ワイン煮を出している店があるでしょうか?
 蝦夷鹿はロティ(ロースト)も美味しいですが、ワイン煮も美味しいものです。当然、ドカッと蝦夷鹿が入ったのでランチでお出しできるのですが、原価計算はしたくないものです。
 日曜日のみのランチで、大量入荷できたからこそ「蝦夷鹿」のような食材を原価関係なくランチでお出しして、その美味しさを味わって欲しい、と考えます。
 勿論、ディナーにアラカルトでお出しして好評だったので調子に乗って、という部分は否めません、煽て(おだて)に弱いぜ、俺!
 蝦夷鹿はポーションにカットしてから塩と小麦粉を塗して表面を焼き固めます。
 鍋に大量の赤ワインを少量のグラニュー糖を入れ沸騰させます。沸騰したらその中に蝦夷鹿を入れ赤ワインを絡めながら3分の1になるまで煮詰めます。
 ミルポワ(香味野菜。玉葱、人参、セロリ、ニンニクのような野菜の事)をじっくり炒めて鍋に加え、フォン・ド・ヴォライユ、フォン・ド・ヴォー、ジュ・ド・ヴィアンドを加え、ローリエ、ローズマリー、ブラックペッパーホールを入れて一度沸騰させてアクを引き、150℃のオーブンで2時間加熱し、オーブンを止めてそのまま一晩オーブンの中で寝かせます。
 次の日(つまり、日曜日ね)、肉を引き上げて煮汁を漉します。
 オーダーが入り次第、ポルト酒、赤ワインを煮詰め、煮込んだ蝦夷鹿と煮汁を加え蓋をして肉に火を通し、蓋を開けて更に煮詰めます。
 詰め合わせのインゲンは柔らかくなるまで茹でてからバターと絡めておきます。
 皿に蝦夷鹿とインゲンを盛りつけ、煮汁に最終的な調味、この場合、煮汁に塩味が付いていますから塩は加えず、胡椒とヴィンテージワインの澱を溜めていたものを加えて風味をつけます。


         “本日のデセール”

・チーズケーキと苺のマリネ ソース・アングレーズ



・この料理の説明

 ここまで読み進めた人はどれだけいるのでしょうか?多分途中下車した方は相当数ではないか、と推測されますが、当ブログマニアな方だったら難なくクリアでしょう、いや、そう願います。
 今回は乳製品ブランドでは有名な「よつば乳業」さんから最近出たと思われる「クリームチーズ」を入手した事から「チーズケーキ」にベクトルは向いたのです。
 私が目指したのはふんわりした軽い「ベイクドチーズケーキ」ではなく、柔らかではあるけれどドッシリとした「ガトー・フロマージュ」であります。
 作り方まで載せると今回のブログが4日分に相当する長文になりますから割愛しますが、小麦粉の量はギリギリに抑えて作ってあります。
 ご興味のある方はご賞味ください、としか言えませんが、私は中途半端な甘さと酸味のチーズケーキは余り好きではありません。
 しっかりとした甘みと酸味を加えてこそクリームチーズの良さを引き出せる、と考えます。
 付け合せの苺は縦4等分にカットしてからグランマニエ(オレンジのリキュール)と粉糖でマリネしてあります。
 ソース・アングレーズは82℃まで加熱してトロミをつけてあります。


 と、このような料理説明になってしまいましたが、写真付きでノッたからでしょうか?物凄い長文になってしまいました。

 写真付き記事の良い点は、写真に付随してネタガあるので長文でも短時間で書ける、というのですが、悪い所はその説明に終始し、かなりの長文になってしまう、という点でしょうか。
 
 最近、ブログを書く時間、いや、PCを空ける時間がなかっただけに、今回の3話分くらいに相当する記事でご勘弁ください。

 えっ?相殺にならない?

 そんな方はFACEBOOKをチェックしてください。

 ちょっとだけ写真付きのつぶやきを展開してますから、ホントにちょっとだけですけどね。








 
 
コメント (3) |  トラックバック (0) | 

根本的な所でそれはどう関っているのか、という事。

2012-05-19 22:04:59 | Weblog
 暖かさと寒さ、天気と雨が交互にやって来て人間の体温調節を狂わせるかのような気温の変化は我々へどんなメッセージを贈ろうとしているのだろうか、と深読みしたくなる今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 今週は、東京からお仕事で来県なされ、連泊されたお客様(昔からいらしてくださるお客様)が、連日ご来店くださり、色んな話を聞かせてくださるその中で「そろそろ飲めば?」とワインの促しも頂きましたので「飲みのメッセージ」と勝手に解釈し、そのようにさせていただいた次第でした。
 次の日、朝起きて若干フラついたのは「早く仕事しろ!」というメッセージだとも解釈し、急いで準備しましたがね。
 物事には「メッセージ」や「意味」が潜んでいる、と考えられたりしますが、料理にも同じように「メッセージ」「意味」「歴史」といったものが潜んでいるものです。
 例えば「ベーグル」。最近、なぜか人気を博しているパンですが、元々はユダヤ人が食べるパンでありました。
 質素なパンにキリストの肉を感じ取って食べていたのかは不明ですが、何か宗教的意味合いがあってあの形だったりするのかもしれません。
 「ユダヤ教」の人々には食事に対する戒律がいくつか存在し、牛、鹿、羊は良いが「豚」はダメ、のように一見、「豚差別?」のような戒律があったりします。
 因みに、豚ダメな理由は反芻動物(はんすうどうぶつ。一度飲み込んだ食べ物を口に戻して食べなおす動物の事)ではないから、だそうです・・・やっぱり、差別っぽい・・・ですな。
 そんなユダヤ戒律料理をアメリカナイズさせた店がマンハッタンに数軒あるらしいのですが、そのメニューを見ているとダイエットとは逆のベクトルを突っ走っているかのような料理の数々で、ローストした肉、肉、肉また肉よ〜、アメリカにはユダヤの肉があるとか〜、と口ずさみたくなる肉のオンパレードでした。
 勿論、煮込み肉もあるわけですが、ドロドロに煮崩れた肉をパンと共に食べるわけですな。
 ユダヤ教の戒律では血を食べる事は禁止されていますから「レア」に焼いたステーキは「アウト」なので、塊肉のロースト、煮込み。と調理法が限定されてくるわけです。
 では、キリスト教であるフランス料理はどうか、と言いますと、「ブーダンノワール(豚の血のソーセージ)」や「ステック・フリッツ(揚げじゃがいもが付いたステーキ。焼き方はセニャン、つまり、レアが好まれる)」に代表されるようにまったく別物であります。
 世界3大宗教に属す「ユダヤ教」「キリスト教」そして「イスラム教」の違いが食事の違い、といっても過言ではないわけですから、それぞれ料理は違うのですが、「仏教」も入れて世界4大宗教にしなさい、と言いたくは、なりますな。
 「お前のブログ、たまに宗教とか出てくるな。」、そのように思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、私は「料理」と「宗教」というのは切っても切り離せないものではないか、と思っておりますので、どうしてもその手の本(この場合、宗教関係の本ですが、それほどヘビーなものではございません)を読んでしまうのです。
 基本的に仏教思想が強い日本人が、キリスト教徒の国の料理、つまり、この場合、フランス料理ですが、それを作ろうとする時、仏教国「日本」とキリスト教国「フランス」の人種や歴史、思想の違いを痛感しなければその分厚い壁は乗り越えれないのではないか、と考えられます。
 ルセット(レシピ)通り作ればそれでOK、という考え方もあるでしょうし、フランスへ行ってエスプリを感じてきた、というのもあるでしょう。しかし、フランスの空気を吸ってエスプリを感じるだけなら誰でも出来るのです、言ってしまえば。
 その「エスプリ」の根底に流れるものは何か、と考えた時、出てくる答えは、その地に脈々と流れる宗教的思想ではないか、と私は思います。
 なぜ、あの教会は造りがシンメトリー(左右対称)なのか、などの疑問は、料理の盛り付けなどに影響を与えたりするはずです。
 私は店のバックヤードに新約聖書を常備し、時間がある時に読んだりしますが、それは少しでもフランス人の気持ちを理解したい、という考えの表れです。
 しかし、それだけではいけません。自分が日本人である事、日本に住んでいる事、というのも加味しなければなりませんから、同時に仏教にも興味を持つべきでしょう。
 「結局、どっちなんだよ!」そのような声が聞こえてきそうではありますが、根本的な考え方にそれほど違いはないんですよ、宗教は、多分。
 
 時として、そんな事を考えながら料理に向かう事もある、というものですよ、人間だもの。

 もっと勉強しよ。

 料理も・・・そして、色んな事もね。





















 
 
 
 
 
コメント (2) |  トラックバック (0) | 

誰かが決めたルールはただのルールだ、その考えがカスタマイズを推す

2012-05-12 22:19:41 | Weblog
 春の装いが増しているのではないか、と思いつつ、納得いかないこの肌寒さが恨めしい今日この頃、皆様、いかがお過ごしでしょうか。
 暖房のひとつも付けたくなる最近の肌寒さではありますが、「春真っ只中」という認識をしている私は、絶対に暖房を付けません、だからどうというわけでもないんですがね。
 この肌寒さでは「鍋物」を欲してしまうくらいの勢いはありますが、春的な「鍋物」とはどんなものでしょうか。
 例えば、「筍(たけのこ)鍋」というのを考えても「筍汁」との違いをうまく出せなそうですし、鍋に筍のアクがもたらす苦味が流出して大変な事になりそうでもあります。
 そんな事を考えていたある日、マネージャーと某海鮮系に強い居酒屋さんへ行きましたところ、「若布シャブシャブ」というメニューが目に付きました。
 今更、石立鉄夫ばりに「お前はどこの若布じゃ・・・」などという方はいらっしゃらないと思いますが、あのセリフの意味を今ひとつ理解していない方がいらっしゃるのも事実であります。(「若布(わかめ)」と「若女(わかめ)」を掛けていたんですな、若布ラーメン的に)
 話は「若布シャブシャブ」に戻しますが、昆布と水の入った鍋を沸騰させて若布を潜らせて食すと思われるそれは、私的に気になったので即、オーダーしたのです。
 しかし、それだけでは・・・若布だけを食すには片手落ちのように思った私は、ただの豆腐を別注し、若布シャブシャブ+湯豆腐、という新しい世界を切り開く事にしたのです。
 運ばれてきた鍋には水と昆布が予想通り入っておりましたから、点火と同時に豆腐を沈め、沸騰し、豆腐に火が入ったらまずは「湯豆腐」を楽しむのです。
 「削り鰹をください。」そんなルール違反な事を所望できない私は、小鉢で削り鰹が掛かってそうなお浸しを注文し、上に乗っている削り鰹だけ取り出し、引き上げた豆腐に載せ、醤油を掛けて湯豆腐を満喫したのです。(豆腐を鍋に入れる事自体ルール違反なのかもしれませんが、テーブルにオンした時点で私達のものですからOKでしょう)
 ここまで来ると、「若布シャブシャブカスタマイズ」に拍車が掛かる、というものでしょう。
 ふと目をやると、海鮮系に強い居酒屋さんですから「金目鯛の刺身」が本日のオススメにリストオンしておりました。私は迷わずオーダーし、若芽を放った鍋で金目鯛の刺身もシャブシャブします。こうなるともう独走態勢です。
 「ブリの刺身」もありましたから、それもシャブシャブに、その付け合せの「大根の妻」もシャブシャブに、と考え得るシャブシャブ可能な食材は全てシャブシャブ鍋に投入し、その間に若布を食べる、という最初の趣旨「若布のシャブシャブ」とはかけ離れた独自の鍋を展開し始めたのです。
 因みに、この場合、どう考えても「日本酒」が一番合うのですが、頑なな私は「カチ割りジョッキワイン」の「白」を選択しました。またかよ、なんて言わないでね。
 「刺身をシャブシャブにするとは何事だ!」そのようにお怒りになられる方がいらっしゃるかどうか判りませんが、刺身に出来る鮮度のものであれば表面が薄っすらと霜降るくらいの火入れで魚を食すのも悪くありません、いや、それどころか、金目鯛のように脂の乗っている、時として、脂の乗りが良過ぎる魚の場合、若干、表面の脂を落としてあげるとより美味しく食べれる、私はそう考えます。

 最近、流行っていると思われる「若布シャブシャブ」。若布だけでは寂しさは否めません。ですから、私はカスタマイズする重要性を訴え、同時に、店側のそうしたプレゼンもありなのではないか、と勝手に思っているのであります。

 「若布のシャブシャブに合わせる追加アイテム」と題して、豆腐や刺身、大根の妻などを別口で提示し、新しい販促を確立していただきたい、そう思うわけです。

 「結局、自分の料理カスタマイズを正当化しようとしているだけではないか!」そのように言われてしまうとその通りなのですが・・・

 やっぱり、食事(この場合は「飲み」)は楽しく、というのを全力で考えているだけですよ。

 というと、言いすぎですか?













コメント (0) |  トラックバック (0) | 

一度考えた事は簡単に諦めるな、その言葉は結構、好きだ

2012-05-11 23:35:06 | Weblog
 私は時間がある時、「業務用総合カタログ」を眺めているのが好きです。
 「業務用総合カタログ」とは、厨房用品、例えば、「鍋」だったり「包丁」だったりの主役級用品から、「たわし」「ポリエチレン蓋付き角型容器(タッパー社の物が有名です)」などの日用品、「ガス台」「グリル台」「オーブン」「棚」「鉄板台」「パイプ棚」などの大型厨房用品、「スチームコンベクションオーブン」「パコジェット(冷凍粉砕機)」「ガストロバッグ(減圧過熱機)」などの最新厨房機器、「グラス」や「皿」「カトラリー(ナイフやフォーク類)」などのテーブルウェア、「テーブル」「椅子」「クロス」「ナフキン」などのホール用品、大型小型を含む「ミキサー」や「小菓子用型」「ペストリーバッグ(絞り袋)」などの製菓用品、など、ありとあらゆる、厨房に、いや、飲食店に必要な物が載っているカタログで、その総ページは2000ページにも及ぶほどの莫大な厨房用品資料であります。
 私はそのカタログを業者さんから2冊借りており、冒頭の話となるのでした。
 業者さんから2冊借りている理由は2つ、「同じものでもメーカー違いで比較できる」というのと「どちらかのカタログに掘り出し物のようなアイテムが潜んでいる可能性がある」という非常にマニアックな理由であります。
 現にそれで私は「スープ濾し専用棒」や「デジタル温度計付き塩分濃度計」そして、モンサンミッシェル修道院の屋根材やパリのルーブル美術館の外壁にも使われている天然スレート材で作られた「スレートボード(黒く四角い皿)」などのスルーしそうな良品を購入しました。
 その手のものは購入すると料理の創造性にも一役買いますから「業務用総合カタログ(以下「GSK」と略)」の熟読は私にとって欠かせないものなのです。(時として、業者さんから問い合わせが来る時があります)
 先日、仕込みが終わり、しばし時間が空きましたから「GSK検索」をしておりました所、心躍るようなアイテムを発見してしまいました。
 「新製品コーナー」に載っていた「それ」は、前出の「スレートボード」を見つけた時点で満足してしまい「それ」に目が行かなかった為、発見が遅くなったのですが、かなり想像力を掻き立てられるアイテムであります。
 「フレーバー・インジェクター」。その横文字だけでどんな厨房用品、又は、調理小物か判らないものですが、簡単に言ってしまえば「調理用注射器」であります。
 「フレーバー・インジェクター」を直訳しますと「風味注射器」となりますが、使用意図は正にそのまんまです。
 例えば、ローズマリー(ハーブです)の風味を移した白ワインを鶏肉に注射して調理する事によって内部から香りを立たせる事ができる、という考えの器具です。
 鶏肉でなく牛肉ならば「ジュ・ド・トリュフ(トリュフ液)」を注射すれば、鹿肉なら「ジェニパーベリー(日名「ねずの実」スピリッツのジンの風味付けに用いられるスパイスの一種)」と「ブラックペッパー」の香りを移したベルモット酒を、それぞれ注射すれば、その香りを肉の内部から立ち上げる事ができるのです。
 しかし、私はそれを考え始めてからある事を更に画策しました。
 
「注射が出来る、という事は、逆に考えれば、注射で吸い取れる、とは考えられないだろうか・・・」と。

 そこで考えたのは、卵を沸騰したお湯で6分茹で、すぐに氷水に取って冷やし、卵白だけ凝固した状態を作ります。
 完全に冷やしてから「フレーバー・インジェクター」を使ってまだ固まっていない卵黄を吸い取り、玉子の内部を空にしてからコンソメジュレを「フレーバー・インジェクター」で注射し、冷やし固めます。
 すると、出来上がり、見た目は普通の玉子なのにスプーンですくっていくと、中からコンソメジュレが出てくる、というトリッキーな料理であります。
 それを考えたら、いても立ってもいられなくなり、すぐに業者さんに電話をし、「フレーバー・インジェクター」の説明、そして、注文をし、合わせて「エッグスタンド(よく貴族風の人が朝食でゆで卵を食べる時に玉子を立てる下の台の事)」も注文したのでした。
 「届いたら、早速試作だな・・・」そのように思っていましたところ、予期せぬ電話が私を悩ませるのです。

「藤原さん・・・言いにくいのですが・・・実は、フレーバー・インジェクター、なんですが・・・」

 業者さんからの電話でした。

「ちょっと〜、お願いしますよ。その声のトーンだと嫌な感じじゃないですか。」

「えぇ、こういう時、正解です、って言っていいものなんですかね?」

「ダメって言ったらどうすんのよ。」

「そうですよね、じゃあ、正解です。」

「おいおい、お願いしますよ、で、何なの?」

「実は、フレーバー・インジェクター・・・欠陥が見つかりまして、回収、販売中止、になったそうです・・・申し訳ありません。」

「しょうがないよね、で、代替は?」

「薬局へ行って、本物の注射器の取り寄せを聞いてきました・・・」

「で、?」

「少々お高いそうですが、どうします?」

「俺の心の火は消せないないんだよ!それ注文!」

「は、はい!・・・と、とりあえず、もう一度問い合わせしてみます!」

 という事で、棚上げになってしまった「コンソメ玉子」構想。私はまだ諦めていません。

 「コンソメ玉子」の次は、前菜に「豆乳風味のヌーベ(泡)」を添えたいな、とも思い、それに使用する食品添加物「レシチン」を探したのですが、どこでも取り扱っておりませんでした。

「どこで手に入れるか・・・」

 そのように考え耽っていた所、

「藤原さん、注射器、もうちょっと、待ってください、今問い合わせして、必ず取れるようにしますから。」

 とまた業者さんが、やって来ました。

「レシチン、入らない?」

 レシチンの説明をし、ダメもとで聞いてみたところ、

「知り合いのお菓子屋がありますから、早速聞いてみます!」

 と、有り難いお言葉を頂きました。

 スミマセンね、業者さん、分野違いの問い合わせして。

 その分、皿、買いますから、お願いしますね。












コメント (0) |  トラックバック (0) | 

愛は忍耐強く、愛は情け深い、そう聖書には載っている

2012-05-10 22:36:27 | Weblog
 店で使うちょっとした野菜や賄いの食材は、近くにある地元小型スーパーで購入するのですが、そこの有線と思われるBGMが最近、気になって仕方ありません。
 少し前までは高い年齢の客層の事も考えてか「演歌」でありましたが、最近は店長の趣味なのか「70〜80年代ヒットソング」に変わりました。
 日曜日、ランチ前の買い物に行った時は午前中から「世良まさのり&ツイスト」の「あんたのバラード」が掛かっており、何か重いものを背負った感じで店に帰って来る事となったのです。
 先日の午後3時過ぎに買い物に行った時は、「つのだ☆ひろ」の「メリージェーン」でした。
 その時の店内の客層は50代以上70代未満と思しき女性数人しかおらず、なぜか音量大で流れる「メリージェーン」を聞きながら野菜を物色している時、件のお客さんのひとりと目が合ってしまったら「チークダンス」を踊らなければならないのだろうか、と少し不安な気持ちになってしまいました。
 それから数日後、またもや買い物に行った時のBGMは「サザンオールスターズ」の「勝手にシンドバッド」で一安心したのも束の間、次に流れてきたのは「ザ・シュガー」の「ウエディングベル」でありました。
 「ウエディングベル、からかわないでよ、ウエディングベル、本気だったのよ、ウエディングベル、ウエディングベル・・・」の歌詞で始まる当時のヒット曲「ウエディングベル」は、どれだけ「ウエディングベル」を連呼するのだ、と思わずにいられませんが、今この曲を聞くと涙を流したくなる二股俳優もいるかもしれません、な。
 久々に聞いたからか、よくこの曲の歌詞を聞いてみると、このようなストーリーである事が判ります。

「曲の主人公は結婚式に呼ばれた「私」であるが、その結婚式は「元彼」の結婚式であった。「元彼」と腕を組んで祭壇に上がり結婚する夢を見ていた「私」は、突然フラれてしまい、逆に「元彼」の結婚式に呼ばれてしまう事になる。教会の後ろの席に座らされた「私」は、「元彼」と結婚する事になった女性を品定めし、ひとり、心の中で「一言、言ってもいいかな」を付け加えてサビの言葉を吐く事となる。」

 これが大筋のストーリーだと思われるのですが、それを聞いて私が疑問視してしまった点は5つ、

・本当に「私」と「元彼」は付き合っていたのだろうか?

・仮に付き合っていたとして、元彼女を結婚式に呼ぶような事を、普通するのか?

・結婚するのを夢見ていたのは「ただの夢」だったのではないか。

・「始まる、始まる♪」や「私はここよ♪」のような合いの手とも天の声とも付かぬ掛け声が「私」を夢の世界へ連れ込んだのではないか。

・このストーリー自体、「私」の夢なのではないか。

 というものでした。
 最後のサビ、「くたばっちまえ、アーメン。」は、「宗教的誹謗」という理由で一部地域では自主規制曲になったそうですが、そこまで細かい事を気にするのであれば「犬のおまわりさん」や「みなしごハッチ」などは放送禁止です。(実際、なっているかもしれません)
 
 一発屋、と呼ばれたこの曲は、私が中学の時くらいの曲だったと記憶しておりますが、今、また冷静に考えてみると「くたばっちまえ、はどの程度の“くたばっちまえ”なのか?」という事です。
 一口に「くたばっちまえ」と言っても色んな解釈が出来るものです。
 例えば、「出来れば殴りたいけど、この先、不幸があるように!」という意味での「くたばっちまえ」もあれば、単刀直入に「死んでしまえ」の「くたばっちまえ」もあるわけです。
 前者の場合、「少しだけの未練」というものが汲み取れますが、後者の場合、「怨念」を感じます、怖いですな。
 どちらも含む事もありますが、その場合、残っている「未練」がある分だけ「怨念」は強くなると考えられ、「強い嫉妬」と「積年の恨み」により「くたばっちまえ!」の言葉に込める思いが、重く苦しい雰囲気を纏い、ストレートに伸びた長い髪は少し湿り気を帯び、汚れのない白装束、そして、筋張って硬直したような手で井戸を這い上がる時、髪の間から時折見える片目が、あなた(この場合、元彼)を捉えて離しません、「く・た・ば・っち・ま・え!」、キャ〜!ホラーですな。

 そんな事を、買い物の帰りに思いながら店に戻ったのですが、この分だと、買い物に行く度に「なつかしソング」の歌詞を私的再構築して考えてしまいますから、ある意味、楽しいかもしれませんな。

 因みに、今日流れていた曲は「メモリーグラス」でした。

「水割りをください、涙の数だけ・・・アイツなんか、アイツなんか、アイツなんか・・・飲み干してやるわ。」

 う〜ん、この曲も「怨念」を感じます。

 昔って、そんなに「怨念」が流行っていたのですかね。













コメント (2) |  トラックバック (0) | 

肉の話がやって来る時、肉にまつわる話でもしようではないか

2012-05-09 23:41:51 | Weblog
 当店にはよく「肉」の話が舞い込んできます。
 肉屋さんからは

「山形牛、どうでしょう?いや〜、イチボだけ売れてランプ肉(*1)が残ったんですけど、使ってくれそうな所(*2)、マチルダさん(*3)だけですから・・・」

 と、泣き付かれてしまうと「持ちつ持たれつですからねぇ・・・」精神で取ってしまいます、泣きに弱いぜ、俺!

(*1)サーロインの後ろから腰にかけての肉を「ランイチ」と言い、イチボ肉とランプ肉の塊肉の事を指す。

(*2)山形牛の塊肉を使う店は限られていますからそういう表現をするのでしょう。

(*3)当店は業者さんから「マチルダさん」と呼ばれます。機動戦士ガンダム(劇場版機動戦士ガンダム 哀戦士編)に出てくる女性キャラの「マチルダさん」は、本名「マチルダ・アジャン」で当店とは何ら関係がありません。因みに、映画「レオン」に出ていた少女「マチルダ」役は「ナタリー・ポートマン」で、その後、映画「スターウォーズ エピソード1,2,3」や「ブラック・スワン」などに出演しています。

 先日も、とある方から電話があり、「蝦夷鹿が入ったからいらないか。」という内容でした。
 そんな話を頂けるだけで有り難い事なのですが、私が全部頂いて良いのか?という問題もあります。その辺を質問してみたところ、

「俺は要らないから、お前全部貰え。」

 と、全部引き渡し的なニュアンスでしたので、何となく遠慮がちに言ってみると、以下の流れになったのです。

「Hさん(*4)も食べるんじゃないんですか?その余り(*5)でいいですよ、ウチは。」

「俺はいいって!蝦夷鹿食べるんだったらお前さんの所行って食べるよ。(*6)」

「判りました・・・で、どれくらいの量なんですかね?」

「100キロだ・・・」

「100キロ?えぇ!?10キロじゃないんですか?(*7)」

「北海道から蝦夷鹿、100キロ届いた、って連絡が入ったんだ。(*8)」

「半分、いりません?」

「いらないよ!全部引き取れよ!」

 半ば強制的に引き取る事になったのです。

(*4)前の店からのお客様です。

(*5)余りが良いとは思ってません、言ってみただけです。

(*6)次の日予約が入りましたが定休日と重なり、まだお出ししていません。

(*7)100キロ、って・・・普通、考えてないでしょ、その単位は。

(*8)事情を聞いてみると、Hさんの知り合いの方の弟さんが北海道に住んでいて、この時期、蝦夷鹿を送ってくれるのだそうです。

 その日は引き取りに行けませんでしたから、次の日の午前中、「100キロか・・・」と思いながら指定場所まで引き取りに行ってみると、大きな発泡スチロールが用意されていました。
 中身を確認すると、色んな部位に分かれておりますが「蝦夷鹿」と確認できる肉質でした、が、重量は目測で30キロちょい、と言った所でしょうな、100キロは盛りすぎですぜ、話を。
 お礼を言いながら用意した菓子折り(*9)を手渡し、蝦夷鹿を車に積んで店に向う途中、「お裾分けを、しますかね。」的な気分になり、レストラン2店舗ほど回って蝦夷鹿のお裾分けをしたのですが、私が入っていっただけで嫌な顔をしたシェフもおりましたな、お礼も聞こえませんでしたし。(*10)

(*9)山形市にあります菓子処「戸田屋正道」の「カステラとドラ焼きの詰め合わせ」です。基本的なものが美味しい所のお菓子は、何を食べても美味しいものです。

(*10)私がそう感じただけかもしれませんが「ムッ」としてましたな。嫌いなら貰っちゃダメでしょ。

 その他にも蝦夷鹿が10キロ届きました、という連絡がありまして、当店の冷蔵庫は蝦夷鹿パラダイスであります。(*11)
 と思ったら、先日来店した同級生の親戚が「マタギ」らしく、獲れた物を売ってくれるそうなので、今年の冬のジビエの見通しは明るい、と思われます。(*12)

(*11)この勢いでランチにも蝦夷鹿のメニューをリストオンしますので乞うご期待。

(*12)鴨や雉をお願いしてみたのですが、何が獲れるか判らないそうです。ウサギの可能性も大。地鶏も飼育しているとの事なので鶏関係に注目か。

 このように、当店には「肉」に関する話が舞い込んで来るのですが、それにまつわる話も聞く事となります。

 例えば「生肉問題」。保健所の基準が厳しくなり、必要以上にトリミング(*13)をしなければなりませんし、検体を提出して安全を確認する作業(*14)など、業者さん、及び焼肉店を悩ませる問題が山積です。
 例えば「生レバー禁止問題」。この手の問題には必ず裏の抜け道が出来てくるはずです。
 もし、このようなメニューが載っていたらどうでしょう。

「特選レバー焼き」

 ここまではありそうですが、このメニューの説明に

「当店の特選レバーは生で食べれる、過去の「レバ刺し」くらい新鮮なものを使用しております。絶対に生では食べないでください。生で食べても大丈夫なくらいの新鮮なレバーですが、絶対に生食はおやめください。間違って生で食べても問題ないレバーですが、絶対に生食しないでください。ごま油とニンニク卸しを添えたのは何となくです、絶対に生で食べないでください。生で食べると甘くてプリプリしておりますが、絶対に生で食べないでください。間違って生で食べてしまった場合、絶対に他言無用でお願いします。」

 と添えてあったらどうしますか?「レバ刺し、という言葉は死んだが、新鮮な焼きレバー用のレバーを間違って生で食べてしまったら美味しいかもよ」的な抜け道が出来るのではないか、と思われます。(*15)

(*13)忘れ去られようとしている言葉ですが、菌が付着していると思われる肉の表面を削ぎ落とす作業。

(*14)有料だそうです。このしわ寄せは誰に行くのか?

(*15)こんな説明があったら間違いなく間違って生食してしまうでしょう、当然ヤル気で。

 レバーがそれで行けそうなら、「特選ハンバーグ焼肉」というメニューもアリでしょう。

「当店のハンバーグは生で食べれるくらい新鮮な肉を使用し、中央に卵黄を落としておりますが、絶対に・・・」

 こんなメニューが出てもいいんじゃないですか、楽しくて。(*16)

(*16)スミマセン!読むのが面倒で!



















コメント (0) |  トラックバック (0) |