ダムの訪問記

愛車のBMW M2とM6でダムを訪問しています。

久山田ダム(久山田貯水池堰堤)

2017-05-11 00:34:49 | 広島県
2017年5月5日 久山田ダム(久山田貯水池堰堤)

久山田ダムは広島県尾道市の栗原川にある尾道市水道局が管理する上水道用水供給を目的とする曲線重力式コンクリートダムです。
1924年(大正13年)に神戸市水道を整備した工学博士の佐藤藤次郎の監修、元神戸市水道課長の水野広之進技師の設計により竣工しました。
堤体はいわゆる曲線重力式で大きくアーチを描いているのが特徴です。本体は粗石の間にモルタルを詰め込み表面に石を張付けた『粗石モルタル積石張』でその文化的、技術的価値から国の登録有形文化財に指定されています。
 
現在の尾道市上水道はその大半を広島県沼田川水道供給事業からの供給によって賄われており、久山田ダムは尾道市上水道の唯一の自己水源となっています。
湖畔には尾道市立大学のキャンパスがあるほか、陸上競技場や野球場などが揃った『びんご運動公園』に近接しています。ダム湖を周回する遊歩道が整備されており周辺は尾道市民の憩いの場となっています。
国道2号線尾道バイパスの平原インターチェンジから門田トンネルを抜けそのまま北西に進むと久山田ダムに到着します。

堤体直下に遊歩道が続き下流から堤体を見上げることができます。
真下から見上げるアーチの堤体は実際の堤高22.5メートルよりもはるかに高く感じます。

花崗岩がきれいに布積みされています。

減勢工には副ダムがあります。
茶褐色に染まり一見レンガのようですが、これも花崗岩です。

副ダムをズームアップ。

ダムサイトに戻ります。
今度は上流から
半円形の張出が取水設備になります。

下流面。

取水設備。

減勢工
副ダムも同じ同心円のアーチになっているのが分かります。

左岸から
天端は二輪車通行可能で見学中に原チャリ利が1台通り過ぎてゆきました。
こうやってみると天端はきれいな円形ではなく、直角の組み合わせになっているのが分かります。

越流面の突起は水止めの角落としをはめ込むためのもののようです。

登録有形文化財のプレート。

湖畔に大学があるせいかなんとなくアカデミックな雰囲気が漂う久山田ダムです。
広島県東部の備後地区は昔から良質の花崗岩の産地で、江戸時代より福山藩は石組の名手として知られ江戸後期には純和風の技術によって日本最古の砂防ダムといわれる堂々川砂留群が建設されました。
今でもこの地域の農耕地の土手の大半が石垣となっており、こうした石の文化の蓄積の上に久山田ダムが花開いたといっても過言ではないかもしれません。
 
1927 久山田ダム(久山田貯水池堰堤)(0965)
登録有形文化財
広島県尾道市久山田町
栗原川水系栗原川
22.5メートル
75メートル
尾道市水道局
1924年
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