先日保護し市役所に連絡して保護を継続しているヤマネだが、久しぶりに体重を計ると22gと当初の12gからほぼ倍増し丸々と太っていた。
冬眠には足りるだけの体重となったが、あいにく夜間の外気温はヤマネが活動するには低くなりすぎて放獣は来春の雪解け後に持ち越しとなった。
ブナの実が大好物なのだが、食べ残した無傷の実を調べるとシイナや悪い実が多い。どうやって見分けているのだろうと思うが、持ってみて軽いのは囓らないと言うことか?
深夜ロバの寝ている間に起き出して食事をしているので、たまの体重測定の時ぐらいしか姿を見られないのはちょっと寂しい気がする。でも余計な接触を避けるのが保護の趣旨であろう。
この間は野生動物獣医師の方がヤマネにクルミとサルナシの実を差し入れに持ってきてくれた。感謝!
保護期間の巣材もかんなくずではなく、園芸用のミズゴケを適度に湿らせ30mmくらいの巣穴を開けた小箱に入れておくとヤマネが好むかもしれません。
お試しいただけたら幸いです。
日本ヤマネが越冬中に死んでしまいます(Yahoo!知恵袋)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1487350839
ヤマネの巣材
https://www.youtube.com/user/yamaneseisokubunpuik/videos
ハイゴケの仲を剥いできてケージに入れたのをヤマネが巣箱に持ち込んでいましたが、乾燥してしまったので霧を吹いておこうと思います。
ヤマネの飼育実績があります「やまがたヤマネ研究会」で保護飼育されるとのことで、安心ですね。
西川町大井沢自然博物館研究誌 第3号
http://oohaku.town.nishikawa.yamagata.jp/activity/kenkyushi_3.html
ロバ様や野生動物獣医師の方のこれまでのヤマネの保護状況も、安易な人の食べ物(フルーツ・ナッツ類)やヒマワリの種などをヤマネに与えず、ブナ・サルナシなどの自然のヤマネの食べ物を与えられたことや、「余計な接触を避けるのが保護の趣旨」との研究者顔負けの記述に感服しておりました。
このままロバ様の保護飼育でヤマネは無事に翌春に放獣されることができたと思われますが、市役所のご判断ですので少し残念ですね。
またヤマネとの出会いができるといいですね。
この度はヤマネの情報発信をありがとうございました。