おれは土門拳になる タイトル
 



暦のうえでは秋とはいえ、関西は猛暑日が続いている。そんな中、僕は京都を訪れた。日本を代表する書道家の一人、杭迫柏樹先生を撮影するためだ。
京都の夏は特に暑い。今日もうだるような暑さだ。京都駅で待ち合せをし、そのまま先生のご自宅に向かった。

先生との出会いは3年前。ある方の依頼で先生の代表作である「霊機」を頂きたいとお願いに伺った時だ。初対面だし、書道家の大御所というと相当気難しいのではないかと緊張していたのだが、実際は正反対であった。とても気さくで穏やかな方だ。一流と呼ばれる人は皆頭が低い。先生はその典型だ。反して、書に対する思いはとても熱い。僕はそのギャップが凄く好きだ。
実は、「神の宮」も先生に書いて頂いた。この書のためにわざわざ出雲大社にお参りしインスピレーションを得られたそうだ。個展や写真集等でも使わせて頂いている。今や先生の書なくして「神の宮」はあり得ない。それほしっくりと嵌まっている。



先生は9月7日から、ご自身の集大成とも言える大きな個展を開催される。日頃何かとご無理をお願いしているので、お詫びと感謝の気持ちで、その個展用に撮影させて頂いたのだ。下記にご案内するのでご興味のある方は是非ご覧頂きたい。

「書 杭迫柏樹の世界 展」
開催日時:平成28年9月7日(水)〜11日(日)
     11:00〜17:00(最終日は16:00迄)
開催場所:京都文化博物館 5階・6階
     http://www.bunpaku.or.jp
*入場無料


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去る5月10日 ワールド通商株式会社の齋藤洋介会長がお亡くなりになった。訃報が届いたのはその日の夜。iPhoneに写し出された哀しい文字を見ながら、溢れる思いがこみ上げて来た。

2011年から3年間、僕はフランク・ミュラーの日本輸入総代理店であるワールド通商から支援を受けていた。契約期間が過ぎてからも、齋藤会長は何かと気にかけてくださり、親しくお付き合いさせて頂いた。会長室にも度々お邪魔し、大好きな時計のことをいろいろ教えて頂いた。その一時が本当に楽しかった。
そんな会長が深刻な病と知ったのは去年のことだった。かねてより、伊勢神宮と出雲大社への参拝をお誘いしていたのだが、ご体調が優れないとのことで延ばし延ばしになっていた。元気になったら必ず一緒にお参りしましょう、と約束をし、ご回復されるのをずっと待っていたのだ。今年に入ってからは、一層症状が重くなり、誰からのお見舞いもお断りになっていた。僕は、一目でもお会いしたいと思い、スタッフの方に無理をお願いし、特別にお時間を頂いた。僕は不覚にも足を骨折し松葉杖のお世話になっていたのだが、急遽大阪から東京に飛んだ。病の床でも会長は、変わらぬ優しい笑顔で僕を迎えてくださった。
それがお会いした最後となった。



お見舞いの後、病室に飾るお花の写真を額装し、いくつか送ることにした。病室で花見が出来るようにと桜の写真も数枚送った。それが写真家としての僕が出来る精一杯のことだった。会長は、花々の写真を大層喜ばれ、中でも「ひまわりが好きだ」と言われたそうだ。
7月5日に帝国ホテルで開かれた「齋藤洋介の功績を振り返る会」では、会長のご遺影の周りはひまわりの花で埋め尽くされていた。
会長には感謝の言葉以外は思い浮かばない。お世話になるばかりで何もご恩返しが出来なかった。せめて、伊勢神宮と出雲大社をご案内したかった。それが今も心残りだ。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

僕はこれからもフランク・ミュラーを身につけ、ライカで撮影に臨む。たとえ嫌みな奴と思われても・・・

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オフィスからのお知らせです。

NHKが18カ国に向けて放送しているNHK WORLDで増浦の現代の活動やフランス時代のエピソードが紹介され、スペインのリスナーから大変感動したとのメッセージが寄せられるなど、たいへん好評だったそうです。



7月17日のフランス語放送の番組は下記のアドレスより聞く事ができます。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/fr/radio/listener/


6月30日に放送された英語バージョンはこちらから
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/radio/focus/201606240559/

フランス語や英語が分かる方は、ぜひ聞いてみて下さい。
残念な事にフランス語と英語での放送で、日本語の放送はありませんでした。

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おかげさまで、三重県立美術館で開催されていた「神の宮」写真展も好評のうちに終了した。今回は伊勢志摩サミット開催記念ということで、先の古代出雲歴史博物館での写真展と期間が少し重なり、準備が大変だった。でも、そのかいあって、どちらも素晴らしい写真展になったと自負している。来場者も出雲では2万人近く、三重でも予想を上回る人数だった。開催にご尽力頂いた全ての皆様に心より感謝申し上げる。伊勢神宮の第62回神宮式年遷宮と出雲大社の平成の大遷宮の写真展が、それぞれのお膝元で開かれたことは、意義深く感慨深いものだ。そのうえ、「平成の大遷宮」の作品60点は出雲大社に奉納させて頂いた。




「神の宮」は、出雲大社と共に何年もの時をわたり、将来世代に継承されることになる。非常にありがたいことだ。未来の人々にも遷宮の真意が伝わることを願う。(人工知能ロボットには無理かもしれないが・・・)
写真展だけでなく、先月、東京大学出版会から念願の「神の宮」写真作品集が出版された。伊勢神宮編と出雲大社編の2冊揃えの立派な写真集だ。全て同時進行であった為、尋常でない忙しさで、ブログでの報告が遅くなってしまった。
最後にもう一つ。伊勢志摩サミットの記念品の一つとして、各参加国の元首に「神の宮」の作品が贈られた。とても光栄なことだが、いずれはG7の全ての国で「神の宮」展を開催し、真の世々代々にわたる公共幸福文化として遷宮の真意を共有したいと思っている。目標は大きい。

さて、僕は休む暇もなく次のプロジェクトに向けてロケが続いている。そして僕の人生も続いて行く。だろう。


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おかげさまで、5月14日(土)三重県立美術館での「神の宮」展が無事オープニングを迎えることが出来た。また、15日(日)のギャラリートークでは、三重県知事の鈴木英敬氏をはじめ、沢山の方々にお集り頂いた。本展開催にご尽力頂いた全ての皆様、本当にありがとうございます。







今回は伊勢志摩サミット開催記念ということで、伊勢神宮の写真だけで構成している。展示も出雲とは対照的に白を基調にした。因に出雲では、日沈みの宮を意識して黒を基調にしている。自分でいうのも何だが、どちらも思った以上に素晴らしい展示が出来て感動している。スタッフや施工に携わった皆様にも感謝だ。
沢山の方々にご覧頂き、改めて遷宮という神事に込められた日本古来の精神性を感じて頂けたら嬉しい。

大きな写真展が続いたので、正直、僕はちょっとバテ気味。でも18日からは九州で宗像大社の撮影だ。沖ノ島にも渡る予定。これもご縁で頂いたお仕事。神聖な島で英気を養ってまだまだ突っ走るぞ。

追伸・・・三重県立美術館では「猫まみれ」という展覧会も開催されていて僕の愛猫ライカもちょっとだけ参加している。会場に行かれたら何処にいるか探してみてください(^ ^)


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