経営戦略税理士のブログ

川口市在住の若手税理士が独立をめざしてけなげに頑張るブログです。

社員の翻訳となる中期経営計画作り方

2017-06-02 06:02:02 | 日記

いつもブログを読んでくださり、誠にありがとうございます。


中期経営計画作り方というと、社長や実務担当者が立てるもので、


社員とは、ほとんど無関係と思われるかたもいるかもしれません。


以前、Yahoo知恵袋で中期経営計画について調べていたところ、


経営計画の発表会というものは、


小中学校の時の学校朝礼のようなもので、校長にあたる


社長が訓示を垂れるだけの場といったとらえかたもされているようです。


しかし、そうではないんです。


中小企業にとって、本気で使える中期経営計画とは、


社員のために作られたものです。


経営者が会社の方向性を示すのはもちろんですが、


社員一人一人の目標を必ず、紙に書いてもらってください。


ハーバード大学の実験でも、


在学中に将来の目標を紙に書いていた卒業生と


そうでない卒業生の年収比率には、10倍の差が


あるそうです。


目標といっても、スケールの大きなものである


必要はありません。


会計事務所であれば、


職員が今年の税理士試験で所得税法に合格しようとか


簿記2級をとろうとかいったことです。


(これは、私自身がかつて経験したことです。)


建設業であれば、


・品質のいい現場を目指す


・朝早く起きて、現場にちゃんとくる


・ミスなくこなす


といったところです。


なかには、将来独立して年収1000万以上欲しいと


考えている社員さんもいますが、


それは、その社員さんにとっての中期経営計画です。


ひとまず、今年1年で、なんとかなりそうな


目標を立てることをおすすめします。


資格試験などは、年に1回とか定期的に行われるので、


目標設定の対象になりやすいと思います。


こうして社員の個人目標を社長に発表すると、


会社に社員の声が反映されることとなります。


それは、社員の言葉を会社の経営計画書に


翻訳するようなものです。


経営計画書に書かれている言葉は、


基本的には、社長の言葉です。


しかし、社員が目標を紙に書くことで、


社長の言葉しかない経営計画書に


社員の言葉が社長の言葉に翻訳されて掲載されます。


そうすることで、経営計画書は社員のために


作られたものとなります。


中期経営計画を作っても、失敗してしまうのは、


こうした目標の検証がなおざりになってしまうからです。


そもそも論として、計画作りの段階で、


立派な計画を作ろうとしすぎたとか、


逆に計画の作りこみがあまかったといったケースも


ありますが、一人一人の目標の進捗状況を


管理できなくなると、計画が空中分解してしまいます。


私はMAS監査という業務を通じて、


こうした目標の進捗状況を社長の代わりに


チェックしています。


・中期経営計画を作りたい方


・社員の目標進捗状況まで管理したい方


・本気で会社をよくしたい方


ご相談をお待ちしています。


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