Fish On The Boat

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『なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?』

2016-12-20 18:50:26 | 読書。
読書。
『なぜ生物時計は、あなたの生き方まで操っているのか?』 ティル・レネベルク 渡会圭子 訳
を読んだ。

時間生物学の本。
もっとわかりやすく言うと、
体内時計にまつわる24章立ての科学エッセイ。
今日は絶好調だぜ!という時は
体内のリズムと自分の行動のリズムなど
各々が合致する時らしいです。

朝型、夜型などの生活スタイルのことを
クロノタイプというそうなのだけれど、
ある人々が同じように生活していて、
同じように明暗の影響を受けても、
持っている遺伝子によって
異なるクロノタイプになるそうだ。
朝型が立派で夜型がだらしないわけではないそうです。
(たいてい、そういうことを言うのは朝型のひとだそうで)

また、訓練して朝型にすれば、
社会時間にも適応できるからやんなさい、みたいな提案も間違いで、
訓練してどうこうというもでもないらしい。
そうはいいながら、光を浴びる時間帯、量によって、
クロノタイプが変わったりもするそうで、
そのへんよくわからなかった。

社会的時差ボケ状態がつらいんですよね。
夜型は平日にそうなりがちだし、
朝型は休日の前日などに周囲の影響で夜更かしして
休日に睡眠不足に陥りがちらしい。

学校の始業時間をもっと遅らせようと
本書では強く述べていたりもします。
本書の主要な主張のひとつです。
なんでも、ティーンエイジャーのクロノタイプは夜型で、
朝早くから勉強をさせても、
集中力も理解力も発揮できずに能率的ではないそうです。
女子は19歳まで、男子は21歳くらいまでが夜型で、
それからだんだんと朝型のほうへシフトしていくそうです。
高校生が寝坊したときだとか、だらしのないエピソードのひとつになりますが、
どうも、そこには大きなしょうがなさが根本にあるようです。

エッセイとしては、せっかちなひとには向かない部類の本かもしれない。
オフの時間をオフとして使いたい人ならば、
悠長な感じで、そのプロセスを楽しむようにできている文章でしたから、
オンから離れている時間を演出してくれるでしょう。
加えて、時間生物学の知見も得られます。
ドイツ人の本ですが、英国医療協会のベストブックにも選ばれたそうです。


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