世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

北タイ陶磁の源流考・#47<東南アジアの窯様式>

2017-03-30 09:34:00 | 北タイ陶磁
<続き>
 
前回まで論述してきた東南アジア各地の窯様式を一覧表にまとめた。それが下表である。窯様式の伝播やその順序の考察には、位置情報と共に年代情報も欠かせない。従って創業の年代順にソートする方法もあるが、分かり辛くなる恐れがあるため北から南・西に向かっての地域別にソートした。
注1)サンカンペーンの開窯時期については、サーヤン教授はC-14年代法による測定の結果、13世紀前期としている。これは測定結果の問題が考えられ、ここではほぼ定説化している13世紀末ー14世紀初期とした。
注2)現段階で当該ブロガーが集めきれていない情報や不明点は、表中(-)印で表示した。
 
先に記した創業の年代が伝播順や伝播ルートを判断するには重要であるが、木を見て林や森を見ない例えに嵌る可能性もあるので、ここでは2番目の判断材料にすることとし、先ず窯タイプの分布をみることにする。
 
ここで薄青と薄黄のゾーニングは地上式、半地下式、地下式であれ平面プランが長方形及び長楕円を薄青、平面プランが楕円形(卵型)を薄黄で示した。
ドン・ハイン氏は薄青を沿海域、薄黄を内陸域の窯形式と呼んだ。そして長方形の地上式窯は中国南部の沿海域から紀元2世紀に、北ベトナムに伝播したと云う。楕円形の地下式窯も先と同様に中国南部の沿海域から、紀元10世紀に伝播したと説く。これについて、故ベトナム在住考古学者・西村昌也氏は、ドゥオンサーの地下窯を9世紀としている。
内陸域の楕円形については、初期の地下式から半地下式・地上式へと辿ることができ、西方ではなく、北ベトナムを経由して北タイに伝播したと思わざるを得ない・・・とここまでは、ドン・ハイン氏の論述を追認した格好である。それでは窯様式以外の生産技術、とくに窯詰め方法と轆轤の回転方向は、上記論述を支えるであろか? ・・・ 次回検討してみたい。
 
                            <続く>


                                                                      

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 北タイ陶磁の源流考・#46... | トップ | 北タイ陶磁の源流考・#48... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL