コージーアンティークの日記

買い付け日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

油彩作品の修理:その1

2016-10-22 16:02:49 | 修理
久しぶりの修復。

過去には、家具や照明、そして思い出深いピンボール(アーケード・ゲーム機)の修復の様子を掲載したことがありました。

まあ、古いものを扱うの当たって、クリーニングなどは全品目が対象となるわけですし、その何割かは程度の差こそあれ、修復の対象となったりするわけです。

ですので、すべての作業をブログに書くことは到底無理。




今回もブログに掲載する予定で作業していた訳ではないので、画像は少なめですので悪しからず。


大きく分けて油彩作品の額縁(フレーム)の修復と油彩の描かれたキャンバスの修復の二本立て。

まず作品の海外作家を少々調査して、同じ作家の作品を検索してみました。

作品自体の作風やモチーフ、下絵などを見つけられましたので、作品自体に間違いはなさそうです。

ただ、海外で掲載されている作品を見ると、それらの額縁(年代が明らかに若い)と今回取り扱う額縁の時代がかなり異なるということ。

ですので、3通り考えられるのですが、一つは、海外の例が正しく、作品と額縁の年代が合致している。とりもなおさず、このことは、わたしが手にしている作品の場合、作品(キャンバス)自体の年代よりずっと古い時代の額縁が合わせられている。

もう一つが、作品が制作された年代よりかなり後になって新しい額縁に合わせられたというもの。この場合、わたしの手にしている作品と額縁の時代が合っている、ということになります。

そして、最後が海外の作品と手元にある作品のどちらも正しくない(作品と額縁の時代が合っていない)ということも考えられます(笑)



さて、作業方針を確認して開始します。

基本的なスタンスとしては、味わい深いアンティークの良さをできる限り維持した上で、最低限の美観を保てるような修復(保存に近い?)を施すこと、としました。

家具の修復でも当てはまりますが、部分的な修復、特に結構な割合が修復対象であった場合、部分的に作業するより全体的にまとめて作業したほうが、結果的に効率が良い場合があります。

ただし、この場合、せっかくの味わい(古色)が全て失われてしまい、ピッカピカのフル・レストア状態となってしまいます。


ですので、今回はあくまでも、できる限りの古色を残す方向で。。。

途中72~96時間程度の乾燥工程などをはさみながら、全く別の仕事や用事をこなしつつ、といった進め方でしたので、延べ1か月弱ほどかかりました(笑)


まず、フレーム。

外側には、年代モノとすぐにわかる木目の美しいオーク材が張られていますが、この部分はほとんど痛みがないので、最終盤に木製家具用のオイルを塗布する程度で良い、という状態。

その内側にある手の込んだ、多彩なモチーフが織り込まれている額縁らしい部分が大変そう。

トンボやら花やらいろいろなモチーフが見て取れます。

そして、それらが現代の樹脂などではなく、当時の石膏?のような軟質の素材で製作されており、いたるところにひび割れ発見。

まあ、ひび割れは良いとして、部分的にあたり傷によるカケや萎縮?による空洞が。

どのような環境にて時が経過するとこのような状態になるのかは不明なのですが・・・。

この辺りを中心に作業を進めることにしました。

必要であれば新しい素材をオリジナルと同じ形に削り出していくことも考えていましたので、修復に際しては、アンティークの知識だけでなく、木工技術、クリーニング塗装の際の薬品知識などいろいろ必要になってくる、ということですね(汗)



こちらは、完成系の画像です。

つづく。。。




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