コージーアンティークの日記

買い付け日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

明けましておめでとうございます。

2017-01-02 16:26:38 | アンティークディーラーの日常


明けましておめでとうございます!

本年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。


実は、昨日酔っ払いのつどい?のようなものがあり、我が家は、ワン、ワン、ニャン、ワン、ニャン、と"人口密度VSけもの密度" が拮抗しそうな、岩合光昭さん(←めちゃくちゃ有名な写真家)の世界感が繰り広げられておりまして・・・♫


前回に続き、新年早々からワンニャンの画像なんかをアップした場合、さぞかしアクセス数がアップするのでは???

と想像に難くないのですが、理性で止めておきます(笑)

それでは、皆さま良いお正月を!


*****12月31日~1月4日まではお休みとなります。
お問合せの返信・商品の発送につきましては、新年5日より随時対応致しますので予めご了承下さい。






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本年もありがとうございました!

2016-12-30 18:14:44 | アンティークディーラーの日常
本年のブログ最終回となりました。

今年ももう終わりか・・・と感傷に浸りながら、気分を変えて、やや照明落とし気味のタリーズでこのブログを書いています。


本年もご愛顧いただきまして本当にありがとうございました!!



今年はちょっとサボリ気味だったかなぁ・・・という自覚があるので、確認してみたところ今回含めて、今年は55回。

平均すると、かろうじて週一ペースは維持、というレベル。

商品の紹介や連載形式にしたものもあり、内容的には・・・反省しきりです。




皆さまは、一年を振り返る際に何かを基準にされるでしょう。

仕事?プライベート?旅行?


我が家では、今年の夏場のオリンピック終盤頃より長老の愛犬の体調が思わしくなく、激ヤセ。

病院への通院頻度も増え、今年いっぱいもつだろうか・・・という懸念を抱きつつの介護生活でした。


朝のジョギングは、2度目の冬を迎えており、寒いながらも愉しみ&リフレッシュの一環となっています。

最近ではコースのバリエーションを3つ持っていて、朝の気分(&起きた時間)によって使い分けています。

ただ、ペットとの生活やジョギングは、ルーティーンとして毎日が現在進行形の為、あまり変化に気づきにくい。



結果的に、古いモノの売買を通した今年の取扱商品の振り返り。

このブログにて紹介している品は、取り扱った品の一部。


不思議なもので仕入れてすぐに旅立ってしまった商売的に”優等生”的な品よりも、なかなか売れなかった”劣等生”的な品の方が記憶に残ります。

この”優等生””劣等生”と商品自体の優劣や価格はあまり関連は無く、タイミング的な要素もあるのですが、”出来の悪い子ほどかわいい”というのは本当かもしれません(笑)



そして読書本のリスト。

今年も多くの本を読みましたが、読んだ後には日付とタイトル・著者の他に、読後の感想を簡単にまとめてあります。

興味のある分野の本を短期間で固め読みするほうなので、『あぁー、この時期は〇〇に興味があったのか・・・』などと振り返るのが楽しみ。






さて、最後に、我が家の愛猫(名:にゃんこ)に登場してもらいましょう♪



今年の初頭に買ったマルチカラーの首輪がちょっと古びてきました。


彼は何事にも慎重(というか臆病)なところがある反面、新しいモノに対しては興味深々。

最近では、資料のコピーやスキャンをしている際に、そばに寄ってきては、動く赤いランプをじーっと目で追っています。

獲物を追うような気分なのかも。。。





新年も変わらぬご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます。

皆さまにおかれましては、良いお正月をお過ごしくださいませ。

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小林斗盦(こばやし・とあん)と小林松僊(こばやし・しょうせん)

2016-12-28 23:57:39 | アンティークディーラーのお勉強


先週のとある平日の良く晴れた日。

チケットを頂いていた関係もあり、会期終了間際でしたが、やっと東京国立博物館に行くことが出来ました。

生誕百年記念 小林斗盦 篆刻の軌跡 ―印の世界と中国書画コレクション―



実は、不勉強なわたしは、小林斗盦(こばやしとあん)という名前はおろか、どのような方なのかも存じておりませんでした(恥)

興味のある方は、ウィキペディアなどで検索してもらったらよいのですが、書道家・篆刻家と紹介されています。

書道家については何を今さらと叱られてしまいそうなので、いう事は無いのですが、そのあとの『篆刻家』という言葉(職業)を聞いたことのある方は、本ブログ読者の中には少ないのではないでしょうか。

篆刻家については、ウィキペディアで調べてみますと以下の様な解説が見つかります。

篆刻(てんこく)とは、印章を作成する行為である。中国を起源としており、主に篆書を印文に彫ることから篆刻というが、その他の書体や図章の場合もある。また金属(銅・金など)を鋳造して印章を作成する場合も篆刻という。その鋳型に彫刻を要するからである。書と彫刻が結合した工芸美術としての側面が強く、特に文人の余技としての行為を指す。現代でも中国・日本を中心に篆刻を趣味とする人は多い。

この中で重要な『篆書を印文に彫る』という部分。

篆書にもいくつかの種類があり、簡単にいうと通常のデジタル・デバイスに搭載されているフォントの種類のようなものです。

そして、この小林斗盦はこと篆刻における大家でした。


普通ですと(30代後半~50代前半程度の読者を想定してます)興味ないですよね・・・フフフ。

展示には過去の代表的な作品はもとより、先生自身が収集した価値ある作品や寄贈された作品、先生が生前愛用していたもろもろの品などが展示されており、中でも著名人の為に依頼を受けて製作した作品の展示もありました。

その中には経済界の超大物や歴代総理経験者などの印もありました。


実は、この篆刻というものを目にする機会は非常に多くて、日本画や書、陶磁器などを含めた工芸一般などではほぼ例外なくこの篆刻を目にします。

日本人、というアイデンティティを持っているという自負はありつつも、読めない日本語が多すぎる・・・という忸怩たる思いを常々抱いているわたし。

外国人のお客様と接する機会は多いので、説明を求められた際も不明な点は仕方がなく『わからない・・・』と返答。

『えーっ、だって日本人でしょ???』との返しに、その場は笑ってなんとか収まるものの、後に残るもどかしさ。


最近は、なんとなーく、霧が晴れてきたというか、アウトラインが掴めてきたような感じ。

さて、来年は少しは成長するのでしょうか。



余談ですが、今回の展覧会の入場者の年齢層。

過去にいったどの展覧会よりも年齢層が高かったような気がします。

もう50歳に手が届いているとはいえ、年配の方々との話題には事欠かない気がする今日この頃です(笑)


さて、『小林』つながり、という訳ではないのですが、お正月にも最適の掛軸をご紹介。



小林松僊の富士山を題材にした日本画です。

小林 松僊(こばやし・しょうせん)

明治10年愛知県熱田に生れる。
始めは服部石仙(奥村石蘭 岸竹堂の門下)に四條派の画法を学ぶが、後に東京に出て川合玉堂に師事し、また京都の竹内栖鳳にも学んで、雀の絵に長じて名手と称された。また晩年は減筆法を用いて軽妙な画風を顕わして好評を博した。戦時中は岐阜県に疎開し昭和21年中津川で没した。享年 70才。




興味のある方は、お気軽にお問合せくださいませ。



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今さら聞けない国宝のこと

2016-12-17 16:03:19 | 修理
昨日も寒かった。。。

肌を刺すような寒さ。

寒さには弱いのだが、師走のこの何とも言えない空気感は好き(笑)




さて、先月末まで東京国立博物館で「禅~心をかたちに」と銘された特別展が開催されていました。

行かれた方もいらっしゃるのではないかと思うのですが、すごい人出でしたねぇ・・・人気の程が伺えます。


三禅宗である臨済宗・曹洞宗・黄檗宗(おうばく)やその周辺の文化関連の作品が多数展示されていました。

掛けモノ、彫刻、焼き物などなど。

展覧会では、通常準備されている出品目録という一覧表を見ながら展示を巡りますが、その一覧の作品ごとに【指定】という欄があります。

そこには、ちょいちょい耳にする国宝だとか重要文化財などという区分けが記載されている訳です。






本日は、そのあたりの堅めのお話。。。


まず、指定(もしくは認定)の根拠となる法律関係を時系列に並べます。

<関連する法律>
1950年以前:旧法(古社寺保存法、国宝保存法)において、国が「国宝」(旧国宝)を指定。
         旧法(重要美術品等ノ保存ニ関スル法律)。日本国外への古美術品の流出防止を主目的とした認定制度。
***文化財保護法施行以前の旧法では「国宝」と「重要文化財」の区別はなく、国指定の有形文化財(美術工芸品および建造物)はすべて「国宝」。

1950年:新法(文化財保護法)施行。旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」は廃止。
     国が指定した有形文化財を「重要文化財」。
***旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」によって認定された物件については、文化財保護法施行後も、
同法附則の規定に基づき、当分の間その認定効力を保つこととされている。
***重要美術品の認定が取消される要件
(1)重要美術品等認定物件が重要文化財に「格上げ」指定された場合
(2)重要美術品等認定物件の海外輸出が許可された場合
***旧法(古社寺保存法、国宝保存法)における「国宝」(旧国宝)と新法(文化財保護法)における「重要文化財」は国が指定した有形文化財という点で同等のもの。

1996年:文化財保護法改正。文化財登録制度が設立。主に建造物が対象。
2004年:文化財保護法改正。建造物以外の有形文化財も登録対象となり美術品が登録される。
2008年現在、旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」による認定の効力を有する物件は、6千数百件と推定。



ここから耳にすることの多い指定の中身の話。

大きく有形と無形に分けられますが、有形に絞って話を進めましょう。

①国宝(文部科学省):文化財保護法によって国が指定した有形文化財(重要文化財)のうち、世界文化の見地から価値の高いもので
たぐいない国民の宝たるものであると国(文部科学大臣)が指定したもの

建造物 223件(282棟)(2016年2月9日指定分まで)
美術工芸品 878件(2016年8月17日指定分まで)
(以下内訳)
絵画 160件
彫刻 131件
工芸品 253件
書跡・典籍 225件
古文書 60件
考古資料 46件
歴史資料 3件


こちらは大変有名な油滴天目茶碗(中国南宋時代12-13世紀 大阪市立一律東洋陶磁美術館所蔵)です。年明け2017年4月11日から開催される特別展『茶の湯』@東京国立博物館 平成館でも展示予定。


②重要(有形)文化財(文部科学省):通称、重文。日本に所在する建造物、美術工芸品、考古資料、歴史資料等の有形文化財のうち、歴史上・芸術上の
価値の高いもの、または学術的に価値の高いものとして文化財保護法に基づき、国(文部科学大臣)が指定した文化財。

③登録(有形)文化財(文部科学省):1996年の文化財保護法改正により創設された文化財登録制度に基づき、
文化財登録原簿に登録された有形文化財のことである。
登録対象は当初は建造物に限られていたが、2004年の文化財保護法改正により建造物以外の有形文化財も登録対象となっている。

④登録美術品(文化庁):登録美術品制度とは,重要文化財や国宝,その他,世界的に優れた美術品を国が登録し,登録した美術品を美術館において公開するものです。
また,登録美術品は,相続が発生した場合,他の美術品とは異なり,国債や不動産などと同じ順位で物納することが可能となります。個人などが申請可能。

⑤重要美術品:通称、重美。重要美術品(じゅうようびじゅつひん)は、文化財保護法施行以前、旧「重要美術品等ノ保存ニ関スル法律」に基づき
法律に基づいて認定され、官報に告示された物件を「重要美術品等認定物件」または「重要美術品」と称し、略して「重美」と称している。

その他にも、民族文化に関連したものもあります。

⑥重要(有形)民俗文化財(文部科学省)
⑦登録(有形)民俗文化財(文部科学省)



はじめに、大きく有形と無形に分けられます・・・と書きましたが、無形(作品としての形が無い)の文化財。

たとえば、正式には重要無形文化財と呼ばれる区分け、これがいわゆる「人間国宝」という事になります。

これはご存知の方は多いでしょうね。

ある作家個人が「人間国宝」に指定されますと、必然的に過去に当該作家が製作した作品類は一気に評価が高まるかも・・・フフフ。

至極当然ですが、人間国宝の作品=国宝・重文、ではありませんのであしからず。。。


さて、実際に決められる手順(手続き)としては、文化庁にて設置される文化審議会(現・宮田亮平 会長)により開催される同審議会文化財分科会の審議・議決により、文部科学大臣に答申されて決定されます。

ちなみに本年3月に答申された内容もプレスリリースされていますので、いつでも閲覧可能です。
(結果:4件の美術工芸品を国宝に、46件の美術工芸品を重要文化財に指定)
http://www.bunka.go.jp/koho_hodo_oshirase/hodohappyo/pdf/2016031101.pdf

文化審議会を構成する委員(任期1年)の名簿も公開されています。えっ、あの人も???
という発見もあるかも!
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkashingikai/about/meibo.html



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油彩作品の修理:その5

2016-12-14 14:00:32 | 修理
さて修復作業も大詰め。









だいぶ綺麗になりました。

当初、夕暮れの景色か・・・と思われた油彩でしたが、どちらかというと空気の澄んだ秋口から初冬の昼下がりの景色、といったところでしょうか。


ところで、この絵画の修復という作業を本職にしている方々がいらっしゃいます。

日本のみならず海外でも。

美術館や博物館に勤務して修復作業にいそしんでいる方も。

美術館に所蔵される絵画ですから桁違いに貴重な作品も多いでしょうし、責任重大。

また、モネが好んで取り組んだ一連の『睡蓮』シリーズのように巨大なサイズの作品もあります。

大変そうですがやりがいがありそうですね~。

それでは。。。


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照明器具いろいろ

2016-12-11 23:54:02 | 販売
延長された国会では、IR法案(通称カジノ法案)がなにやら騒がしいことになってますね~

もう何年も前から話題になっては立ち消えの繰り返し。。。

大概にしろーって思います。


個人的には賛成ですよーカジノ大好きだし。

雰囲気が良い!

台場あたりに出来ても嬉しいけど、沖縄とか地方の活性化につなげた方がいいかな。

闇カジノ?地下カジノ?やらも綺麗になるかもしれない。


なにより雇用は増えますよ、ほぼ間違いなく・・・サービス業の塊ですもんね。


そして周辺は質屋さんが出店しまくり?

貴金属・ダイヤ買取とか。

中古車買い取り業者も増えるな・・・きっと。

アメリカでも例外なくそんな感じ(笑)



アメリカ次期大統領がトランプさんになってから、安倍さんとの間で何やら密談でもあったのではとの憶測。

ちなみに、トランプさんの強力なサポーターの一人がシェルドン・アデルソンさん。

彼は有名なラスベガス・サンズの会長兼CEO。

ちなみに、サンズ(SANDS)は、各地でいろいろ経営してます。

ベネチアン(ラスベガス)
Sands Expo and Convention Center(ラスベガス)
ザ・パラッゾ(ラスベガス)
サンズ・カジノ・リゾート・ベスレヘム(ベスレヘム)
サンズ・マカオ(中華人民共和国、マカオ)
ザ・ベネチアン・マカオ(中華人民共和国、マカオ)
マリーナベイ・サンズ(シンガポール)

いよいよ日本上陸がターゲットでしょうか。





さて、照明ランプなどをまとめていろいろご紹介しちゃいましょう!!



こちらはアメリカ製のほぼデッドストックのガラス製ランプシェードです。

ブランケットなどで天井から吊るタイプ。



こちらも同年代(多分1960-70年代頃?)のアメリカ製のランプシェードで、こちらもほぼデッドストックです。

年末も近いので、倉庫を整理していたら出てきた、むかーし買い付けたモノです(笑)



こちらもヴィンテージのガラス製シェード。国籍不明ですが、状態良いです!



こちらは日本製のランプですが、良いでしょ???



なんかアーツクラフツ系を感じる照明。



この照明もなかなかいい感じでは?


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油彩作品の修理:その4

2016-11-24 20:18:49 | 修理
11月下旬とは、まさかの雪模様の東京。。。

このような気象は半世紀以上ぶりだそうです。

気象のみならずですが、今年はいろいろと想定外のことが起こりますなぁ・・・。


雨や曇りに比べ雪は大好きなので、基本的には歓迎したいところ。

あとは、こころとからだの準備だけ!




さて、修理へ戻りましょう。

前回までの額縁(フレーム)部分から油彩本体へ移ります。

この油彩のコンディションをどのように説明したら良いのか迷いますが、率直に申して「手で触れたくないほど汚らしい」といった外観上の問題。



お洒落で落ち着いた雰囲気のあるパリの近郊の風景画でしょうか。

川の流れ、停泊された船、川沿いを散歩する人々。



茶色系の色彩が目に飛び込み、一見、夕暮れ間際、ゆったりとした時の流れを感じる黄昏の風景か?



いやいや、これは汚れ・・・?

劣化?

額縁からキャンバスを外すと、周りの額縁に覆われていた部分と外部と接していた部分との境界線の差が一目瞭然。







汚れかもしれませんし、ヤケかもしれないけれど、通常作品の最後の仕上げ段階で表面に塗布するマット・バーニッシュ(艶消し保護ニス)のようなものが経年劣化した状態かもしれない。

きっと上記の3つが複合的に絡んでいるのかもしれないし、きっと濃厚な線ですなぁ。。。



一体、どのような環境で年月を過ごすとこのようになるのだろうか・・・といったことは、この際気にしてもあまり意味はないのだが。。。

あくまでも対処療法で措置することに。



ここからは、じっくり手間暇かけての地味~な作業に入ります。

まあ、基本的にはPH7.0の中性に近い(刺激の少ない)あたりの材料から段々強めの材料を使用するクリーニング。

わたしの好きなベテランのアンティーク・ディーラーの著作(といっても1940年代の著作で、今現在生きていたらものすごいご長寿さん・・・)を参考にしつつ、作業開始。




つづく。。。
(実際のこのあたりの作業は、パラリンピックあたりに行っていたのだ。)



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<民藝>土人形・練人形・泥人形・張り子人形

2016-11-15 16:11:52 | 販売
先週は、アメリカの次期大統領選挙でもちきりの一週間でしたねー。

わたしは、開票が伝わってきた当日は一日中外出していたのですが、予想外の結果にビックリ。

来年からは、アメリカの空港に到着し、入国審査を受けるまでの通路でwelcomeのバナーは、件のトランプさんになるのかと思うと、ちょっと不思議な感覚。



<民藝>
日常的に使われる工芸品のこと。
元は民衆的工芸の略。

古い物を取り扱っていると民芸の変遷を目にすることになります。

変遷・・・つまり移り変わりとなるので、永続的に製作されたり人気(需要)が保たれたり、ということが困難な現実を目の当たりにある訳です。

北海道の木彫りの熊の置物(特に大きいサイズのモノ)などは各地の名士にとっては、ステータス・シンボルだったかもしれませんし、
いわゆるブームもあってか各地の特色を取り込んだこけしなどは、多くの家庭にあったと思います。もちろん、我が家も例外ではありませんでした。

しかーし、流行りというものはあるのでしょうか、いつの間にか多くの家庭から消えてしまいました。

一方、人形という切り口で見てみると、民芸とは対極にある人形群もあります。

江戸時代においては、当時宮廷や公家、門跡寺院といった高貴な人々の間で愛されたところから明治時代になって「御所人形」という名称で
呼ばれるようになった人形群。

その流れにある五月人形や雛人形などは、今では広く家庭に広まっていて、これらが将来的に廃れる、ということは考えにくいと思われます。
(というか、これが廃れるようでは、日本はまずい。。。)

ですから、民藝に属するものの方が(前の世代から次の世代に対して伝世する)生き残るのが難しいと思われます。

さて、熊の人形やこけしよりさらに古くに作られた民芸の人形があります。

土人形や練り人形・泥人形・張り子人形などと呼ばれ、素材や製法が異なるのですが、
日本の各地域で、江戸時代から明治・大正あたりまで多くがつくられました。

飯岡人形:(千葉県海上郡飯岡町)明治30年頃~
犬山人形:(愛知県犬山市)1804(文化年間)-
今戸人形:江戸中期~明治大正に衰退
久米人形:(岡山県久米郡)
鴻巣人形:(埼玉県鴻巣市)1772-
相良人形:(山形県米沢市)1772-
芝原人形:(千葉県長生郡芝原)明治~
下小菅人形:(山形県米沢)
立ケ花人形:(長野県)
棚尾人形:(愛知県碧南市)
帖佐人形:(鹿児島県姶良町)
堤人形:(宮城県仙台市堤町)1668-
鶴岡人形:(山形県鶴岡市)1830-
長浜人形:(島根県浜田市長浜町)
伏見人形:土人形
松江人形:(島根県松江市)泥人形
水原人形:(新潟県水原町)幕末~土人形

ざっと調べてみても、まだまだありそうです。(上記間違いがあるかもしれませんがご了承下さい)





しかし、その人形の素材などの特性や扱われ方(日常に密着した子供による遊ばれ方)などにより、多くが消えることとなり、たとえ残っていても
コンディション的に難ありのものが多いのです。

個人的には、素朴な造形など結構見るべきものが多いと思います・・・最近でいうと、秋葉原などで人気のフィギュアなどに通じる、人形の流れなのでしょうか・・・。

こうしてみると、ある程度の数が集まると壮観ですなぁ・・・地域も時代もバラバラなのですが(笑)







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油彩作品の修理:その3

2016-10-29 16:41:42 | 修理
この季節になるとスポーツのオンとオフが入れ替わる時期ですね。

アメリカの大リーグでもワールドシリーズで現在クリーブランドとシカゴが争っていて、バスケもいよいよスタート。

わたしの応援しているチームは既に負けてしまったのですが、まあ、インディアンズでもカブスでも地域的に近いので・・・どちらもガンバレ!!

ちなみに、シカゴ近辺に行く際にはいつもほぼ決まって訪れる街があり、イリノイ州やインディアナ州、オハイオ州、ケンタッキー州を巡りるのですが、なぜか、オハイオ州でもクリーブランドへは行ったことがない。。。

なので、一応カブスを応援しています♪


こうした中継を聞きながらも、現在進行中のサービスをスタートするプロジェクトの為、プログラミングに没頭。

phpのロジックあたりのバグ取はほぼ終わって、現在は、SQLのチューニングやらUIの改善やらといったところです。

年内間に合うか???




さて、修理へ戻りましょう。

下塗り→乾燥→下塗り→乾燥を繰り返して、ゴールド系(銅やブロンズ色、シルバー系など)を何種類か調合して色合わせ&塗り重ねてゆきます。

もちろん、何度か乾燥をはさんで厚塗りしてゆきますので時間がかかる。















一応、こんな感じになりました。

ちらほら見えるクラックは、敢えてそのままにすることにしました。



つづく。。。




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油彩作品の修理:その2

2016-10-28 22:12:35 | 修理
額縁の部分に目立つ小さい洞穴のような隙間。

どうしてこのようになるのか・・・まあコンクリートだって四半世紀もすれば劣化するでしょうし、煉瓦積みの壁も崩れることもあるでしょう。

まあ、原因を追求するのもなんですので、対処療法を施すことに。

まず、直径数ミリ程度から20ミリ弱ほど、深さもそれなりの隙間については、埋めることにします。

使用するのは、下地材。

しろーいバリウムをもうちょっと粘らせたような・・・通常、用意したばかりのピッカピカの新品キャンバスに対峙して、いざ絵を描こう!という前に施す下地作りに用いるもので、画材屋さんで入手可能。

さて、これをどのようにして埋めていくか。

隙間の大きさからして、ナイフやパテといった画材ではなく、ちょうど手元にあったテルモのシリンジを使用することに。

シリンジは、要は、注射器の様な形状のもので、我が家の老犬に薬剤(水薬)などを直接経口投与する際に使用するため、動物病院から支給されたものを二次利用することに。

余談ですが、我が家の老犬・・・元気を取り戻しつつあります。

というか現状維持ですが。。。


このシリンジは、多方面でおおいに有効活用できそうな優れもの。

流石に医療用具だけあって、クオリティーが違いますね。。。

実際の作業はというと、容量の異なるシリンジを駆使して、下地材をチューっと吸い込み、隙間に流し込んでゆきます。

地味な作業ですが、奥の方からしっかり詰めてゆきます。

そして、乾燥の為放置すること3日程度。

完全に乾燥したことを確認したのち、その上から下塗り様にゴールドを塗ってゆきます。



ここでは、下塗りを2度繰り返す前提で、ゴールドを修復個所にのみ一律に塗ってゆきます。



そして、また乾燥の為、1日放置。

これを繰り返す。

うーん、地味だけど楽しいひととき(笑)

つづく。。。




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油彩作品の修理:その1

2016-10-22 16:02:49 | 修理
久しぶりの修復。

過去には、家具や照明、そして思い出深いピンボール(アーケード・ゲーム機)の修復の様子を掲載したことがありました。

まあ、古いものを扱うの当たって、クリーニングなどは全品目が対象となるわけですし、その何割かは程度の差こそあれ、修復の対象となったりするわけです。

ですので、すべての作業をブログに書くことは到底無理。




今回もブログに掲載する予定で作業していた訳ではないので、画像は少なめですので悪しからず。


大きく分けて油彩作品の額縁(フレーム)の修復と油彩の描かれたキャンバスの修復の二本立て。

まず作品の海外作家を少々調査して、同じ作家の作品を検索してみました。

作品自体の作風やモチーフ、下絵などを見つけられましたので、作品自体に間違いはなさそうです。

ただ、海外で掲載されている作品を見ると、それらの額縁(年代が明らかに若い)と今回取り扱う額縁の時代がかなり異なるということ。

ですので、3通り考えられるのですが、一つは、海外の例が正しく、作品と額縁の年代が合致している。とりもなおさず、このことは、わたしが手にしている作品の場合、作品(キャンバス)自体の年代よりずっと古い時代の額縁が合わせられている。

もう一つが、作品が制作された年代よりかなり後になって新しい額縁に合わせられたというもの。この場合、わたしの手にしている作品と額縁の時代が合っている、ということになります。

そして、最後が海外の作品と手元にある作品のどちらも正しくない(作品と額縁の時代が合っていない)ということも考えられます(笑)



さて、作業方針を確認して開始します。

基本的なスタンスとしては、味わい深いアンティークの良さをできる限り維持した上で、最低限の美観を保てるような修復(保存に近い?)を施すこと、としました。

家具の修復でも当てはまりますが、部分的な修復、特に結構な割合が修復対象であった場合、部分的に作業するより全体的にまとめて作業したほうが、結果的に効率が良い場合があります。

ただし、この場合、せっかくの味わい(古色)が全て失われてしまい、ピッカピカのフル・レストア状態となってしまいます。


ですので、今回はあくまでも、できる限りの古色を残す方向で。。。

途中72~96時間程度の乾燥工程などをはさみながら、全く別の仕事や用事をこなしつつ、といった進め方でしたので、延べ1か月弱ほどかかりました(笑)


まず、フレーム。

外側には、年代モノとすぐにわかる木目の美しいオーク材が張られていますが、この部分はほとんど痛みがないので、最終盤に木製家具用のオイルを塗布する程度で良い、という状態。

その内側にある手の込んだ、多彩なモチーフが織り込まれている額縁らしい部分が大変そう。

トンボやら花やらいろいろなモチーフが見て取れます。

そして、それらが現代の樹脂などではなく、当時の石膏?のような軟質の素材で製作されており、いたるところにひび割れ発見。

まあ、ひび割れは良いとして、部分的にあたり傷によるカケや萎縮?による空洞が。

どのような環境にて時が経過するとこのような状態になるのかは不明なのですが・・・。

この辺りを中心に作業を進めることにしました。

必要であれば新しい素材をオリジナルと同じ形に削り出していくことも考えていましたので、修復に際しては、アンティークの知識だけでなく、木工技術、クリーニング塗装の際の薬品知識などいろいろ必要になってくる、ということですね(汗)



こちらは、完成系の画像です。

つづく。。。




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八世尾形乾山、山本如仙(じょせん)の作品

2016-10-17 22:23:08 | 日本陶磁器ガラス
このブログの読者の中にはデザインがお好きな方もいっらしゃるかと思うのですが、日本のデザイン、特に日本におけるグラフィックの分野を切り開いたといってもよい「琳派」。

今でこそ装飾美術(デコラティブ・アート)という言葉は、世界中で用いられていますが、そんな装飾美術=デザインの開拓者である、ミスター琳派こと尾形光琳。

名前のみならず作品にも、どこかで見たことがあるのではないかと思います。

尾形光琳は、後代に「琳派」と呼ばれる装飾的大画面を得意とした画派を生み出した始祖であり、江戸時代中期を代表する画家のひとりで、かれの実弟の尾形乾山(こちらもビッグネーム)の作った陶器に光琳が絵付けをするなど、その制作活動は多岐にわたっています。


本日は、この尾形乾山の流れを汲む、八世尾形乾山、山本如仙(じょせん)の作品。





八世乾山 山本如仙(じょせん) 角皿 尾形乾山写し 色絵十二ヵ月歌絵皿 12月 在銘 共箱
21.2cm(W) X 21.0cm(D) X 3.7cm(H)

***ちなみに、こちらは既に売却済ですのであしからず。

この山本如仙は、初代尾形乾山の流れの中でもかなりの実力者で、初代の作品の写しも忠実に制作しています。

歴代の乾山の流れの中にはいろいろな方がいて、ブログの読者の中には比較的なじみがあると思われる6代目尾形乾山ことバーナード・リーチ(1887-1979:1909年に来日)などは技術力はさておき、かなり作風は異なり、どちらかというと民芸寄りに傾倒していました。


さて、上記の色絵十二ヵ月歌絵皿の初代作のオリジナルは、1月~12月までの異なる図柄による12枚組。

上記とはサイズも異なります。(こちらはMOA美術館で所蔵中)





1970年に出版された古めの資料からですが、ほぼひとまわり小さい16.8cm X 16.8cmとありますね。

そして、裏には掻き名あり。

元禄15年製だそうです。


山本如仙(1916(大正5年)生まれ):本名「山本喜市」。浅野紫仙の師。愛知県犬山市出身。八世尾形乾山と称す。



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諸行無常

2016-10-03 12:04:10 | アンティークディーラーの日常


8月中旬の猛暑の残る頃より、16歳♂の愛犬の様子が一変。

もはや散歩どころではなく、食事や水飲みに際して、自らの体重を支えることにも支障が。

そして白内障の悪化による角膜の損傷。

飽くなき食への欲求だけは取柄だったのが、最近では完食したり残したり。


通常3か月おきの経過観察的通院のスケジュールを前倒しで、急遽、予約し受診。

体重も前回7月下旬に比べ約9%減。



東大動物病院へ向かう構内の足元をふと見てみる。

歴史ある銀杏並木の根本付近には新たな息吹。


諸行無常を感じるこの季節。。。






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9月もおわり・・・

2016-09-30 16:48:15 | アンティークディーラーの日常


9月も今日でおわり。。。

毎年思うことですが、この時期は物悲しい。

理由は、とりわけ夏が大好きだからにほかなりませんが・・・



そういったちょっとおセンチな気分を忘れさせてくれるようにいろいろな出来事があるわけです。

上記は、9月の第1週の週末に有楽町の東京国際フォーラムで開かれたTokyo Jazzという毎年開催されているジャズフェス。

銀座にもほど近い都心のど真ん中・・・といった雰囲気ではないですねぇ。屋外ステージでの北欧?あたりのピアノトリオの風景。

もちろん、わたしのお目当てはPat MethenyのベースとのDuoで大満喫してきました!!



パラリンピックも終わり、慌ただしい月でしたが、個人的に気になった両さんの最終回。


家族にも公開していない秘蔵の「死ぬまでにやりたいこと」リストの中には、しっかりと「こち亀全巻読破」が含まれております(笑)


「こち亀」こと「こちら葛飾区亀有公園前派出所」はながーい間、週刊少年ジャンプに連載されてきました。

そしてジャンプと小学生の時分は密接にリンクしていて、当時を思い返すと、理由はわからないのですが、なぜかジャンプにのみ熱中。

他のサンデーやチャンピオン、マガジンといった連載にはあまり興味を示さなかった記憶があります。

不思議。


そして、普段は決して開けることのない、記憶の引き出しの奥深くから湧きだしてくるようなほろ苦い想い出。

ブログでは決して書けませんのであしからず。



1970年代の週刊少年ジャンプの表紙を画像検索してみたら、当時の記憶の蘇ってきました!!

包丁人味平、東大一直線、サーキットの狼、ドーベルマン刑事・・・すごい。。。

みなさまも是非トライしてみては?





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ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館

2016-09-18 08:37:18 | アンティークディーラーのお勉強
ユネスコ第40回世界遺産委員会は7月17日、フランス政府が日本を含む7か国と共同で推薦していた「ル・コルビュジエの建築作品」につき、世界文化遺産への登録を決定。

構成資産は、国立西洋美術館を含む7か国17作品で、正式名称は「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」。

国境をまたいだ世界遺産(トランス・バウンダリー・サイト)としては日本では初登録、大陸をまたいだ世界遺産(トランス・コンチネンタル・サイト)としては世界で初登録となった。

国立西洋美術館は、ル・コルビュジエが設計した国内唯一の建造物ということで、価値が世界で認められているわけですね。


ということで、あちらこちらに世界遺産関連の垂れ幕のかかる上野へ。


目的は、そう。

以前から行きたかったポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館。



フランスを代表する近現代美術のコレクションを誇るポンピドゥー・センター。
今回は、その膨大なコレクションの中から、1906年から1977年までのタイムラインを、1年に1作品ずつ展示するという企画。

単一のアーティストの作品にフォーカスした、過去何度となく開かれている一般的な展覧会プログラムとは、かなり異なる趣です。

その作品の中には、ビッグネームのマルク・シャガール、ピカソ、アンリ・マティスをはじめ、日本では特に人気の高いマリー・ローランサンなどが含まれる一方、
個人的興味の高い作品も多数ありました。

前衛芸術マルセル・デュシャン。

巨匠コンスタンティン・ブランクーシ、アルベルト・ジャコメッティなどの彫刻・オブジェ

カディンスキーの抽象油彩
クリストのオブジェ
ジャン・プルーヴェのリクライニング・チェア
アレキサンダーカルダーの大作のモビール
ル・コルビュビエの初期の油彩

また、年代によっては、ビデオ作品やミクストメディア(コラージュ)などもあり、技法もさまざま。

個人的には、日本ではまだまだ知られていない作家の作品に興味深いものをいくつも見つけることができました!




芸術というと「非日常」の最たるものですが、その本物の中に身を委ねていると、不思議な時間感覚を覚えます。

こうした展覧会ではよく事前に展示作品がピックアップされて紹介されているのですが、正直実際の作品に対峙した際の驚きは生半可ではありません。

平面的な2次元画像からは想像もつかない圧倒的に大きなサイズの作品(特に油彩など)に、筆圧さえ感じさせられるような厚塗り技法だったりリズムやエネルギー。

図録やポストカードなどでは、その作品が本来持つ価値の1%も伝わってこないのではと思いますね。

CDとライブ以上の違いがあるかと思うほど・・・。

会期も残り僅かですので、是非、この機会にいかがでしょうか。

ポンピドゥー・センター傑作展@東京都美術館
9月22日まで

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