村上春樹との出会いは「羊をめぐる冒険」。
野間文芸新人賞をとったということも興味を惹いたのですが、「羊をめぐる」という「冒険」とはほど遠い緊張感のないタイトルがとても気になって読み始めました。
でも、読み始めて、すぐに後悔しました。
だって、これは初期三部作の完結編。
いきなり「ねずみ」って出てきても、これはほんとうのネズミなのか、「ねずみ」と呼ばれる人間なのか、はたまた擬人化されたネズミであるのか、皆目見当がつきませんでした。
と、書いたところで、記憶違いであったことに気づきました。
最初に読んだのは、糸井重里との共作「夢で会いましょう」でした。
予備校の友人のS君の紹介で読み始めたのですが、S君曰く「村上春樹が鋭いんだよ」。
「夢で会いまょう」は、外来語をテーマにした短編集。
外来語をタイトルにした短編を糸井重里と村上春樹がそれぞれ書いて、アイウエオ順に並べた作品集。
糸井重里と村上春樹のジャムセッションのような作品。
それぞれの短編の最後には糸井重里がかいたのか村上春樹がかいたのかが、イニシャルで表示されていました。
この本を読んだ多くのかたが、同じことしたのではないかと思いますが、一遍ずつ読んで今のは村上春樹か糸井重里か、自分の中で言い当てるということをしながら読んでいました。
いくつか読み進めて行くと、だいたい傾向が掴めてどちらが書いたのかわかるようになります。
が、時々「うーん、これは凄い。いったいどっちが書いたんだ」と考え込むものもありました。
そういうのってだいたい村上春樹だったんですけど。
そうやって読んでいるうちに、なるほど村上春樹って言うのは凄い、と思うようになって、
それで冒頭の「羊をめぐる冒険」にたどり着いた。様な気がします。
「羊」を読んだ後は、素直に「風の歌を聴け」から読み返して、新刊が出るたびに買ってきては読み進めて、「ノールウェイの森」。
発売したばかりの単行本を上下2冊、荷物になるというのに遠野まで一人旅した時にわざわざ持っていって、電車の中でも宿でも読みふけっていました。
そうやって読みあさったのも、この「ノールウェイの森」まで。
「ダンス・ダンス・ダンス」はなぜか読めませんでした。
イルカホテルが出てくるところまではどうにか読んだのですが、そこまで。
それから、長い間村上春樹に拒否反応を起こしていました。
新刊が出ると、本屋に行って「今度のは読めるかな」と手には取っていたのですが、そこまで。
ページを開いても、なかなか読むことが出来ず、購入を断念していました。
それが、不思議なことに「アフター・ダーク」で症状がでなくなりました。
出なくなった、というより、本のほうで呼びかけてきたんです。
あの・・・、スーパーとかで買い物している時、袋に入ったジャガイモとかニンジンとか、時々呼びかけてきませんか。
「あ、私です。ここにいます。連れていってください」って。
なんだか「アフター・ダーク」からも、そういう呼びかけが声が聞こえてきたんです。
そんなわけで、「アフター・ダーク」は無事読了。
それ以来、村上春樹拒絶症候群に襲われることはなくなりました。
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野間文芸新人賞をとったということも興味を惹いたのですが、「羊をめぐる」という「冒険」とはほど遠い緊張感のないタイトルがとても気になって読み始めました。
でも、読み始めて、すぐに後悔しました。
だって、これは初期三部作の完結編。
いきなり「ねずみ」って出てきても、これはほんとうのネズミなのか、「ねずみ」と呼ばれる人間なのか、はたまた擬人化されたネズミであるのか、皆目見当がつきませんでした。
と、書いたところで、記憶違いであったことに気づきました。
最初に読んだのは、糸井重里との共作「夢で会いましょう」でした。
予備校の友人のS君の紹介で読み始めたのですが、S君曰く「村上春樹が鋭いんだよ」。
「夢で会いまょう」は、外来語をテーマにした短編集。
外来語をタイトルにした短編を糸井重里と村上春樹がそれぞれ書いて、アイウエオ順に並べた作品集。
糸井重里と村上春樹のジャムセッションのような作品。
それぞれの短編の最後には糸井重里がかいたのか村上春樹がかいたのかが、イニシャルで表示されていました。
この本を読んだ多くのかたが、同じことしたのではないかと思いますが、一遍ずつ読んで今のは村上春樹か糸井重里か、自分の中で言い当てるということをしながら読んでいました。
いくつか読み進めて行くと、だいたい傾向が掴めてどちらが書いたのかわかるようになります。
が、時々「うーん、これは凄い。いったいどっちが書いたんだ」と考え込むものもありました。
そういうのってだいたい村上春樹だったんですけど。
そうやって読んでいるうちに、なるほど村上春樹って言うのは凄い、と思うようになって、
それで冒頭の「羊をめぐる冒険」にたどり着いた。様な気がします。
「羊」を読んだ後は、素直に「風の歌を聴け」から読み返して、新刊が出るたびに買ってきては読み進めて、「ノールウェイの森」。
発売したばかりの単行本を上下2冊、荷物になるというのに遠野まで一人旅した時にわざわざ持っていって、電車の中でも宿でも読みふけっていました。
そうやって読みあさったのも、この「ノールウェイの森」まで。
「ダンス・ダンス・ダンス」はなぜか読めませんでした。
イルカホテルが出てくるところまではどうにか読んだのですが、そこまで。
それから、長い間村上春樹に拒否反応を起こしていました。
新刊が出ると、本屋に行って「今度のは読めるかな」と手には取っていたのですが、そこまで。
ページを開いても、なかなか読むことが出来ず、購入を断念していました。
それが、不思議なことに「アフター・ダーク」で症状がでなくなりました。
出なくなった、というより、本のほうで呼びかけてきたんです。
あの・・・、スーパーとかで買い物している時、袋に入ったジャガイモとかニンジンとか、時々呼びかけてきませんか。
「あ、私です。ここにいます。連れていってください」って。
なんだか「アフター・ダーク」からも、そういう呼びかけが声が聞こえてきたんです。
そんなわけで、「アフター・ダーク」は無事読了。
それ以来、村上春樹拒絶症候群に襲われることはなくなりました。
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