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Henry Cowへの道 / Western Cultuer

2007-03-26 01:52:18 | Henry Cow
まだ咳は出ますが、熱は下がりました。
明日から、また仕事です。
みなさん、いろいろありがとうございました。

ということで、Henry Cowへの道を進む事にします。
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Western Culture
RIOを組織し、Recommended Recordsを創立した武闘派ロックバンド、ヘンリー・カウのラストアルバムです。
前作、Concertsのあと、紆余曲折をくぐり抜け、その間に
 ベースの、ジョン・グリーブスか抜け(National Health加入)
 後がまに決まった女性ベーシスト、ジョージー・ボーンも脱退
 カトラー、フリス、クラウゼのプロジェクト、アート・ベアーズが活動開始
そして、とうとう解散が決まったヘンリー・カウが再び集って制作したのがこのアルバム。
LP時代のA面がホジキンソンの曲。History and Prospects、B面はリンゼイ・クーパーの曲。こちらにはDay by Dayというタイトルが付けられています。
レコメンデッド・レコードから再発されたこのアルバムでは、1分半ほどのブランクトラックの後に、ボーナストラックが3曲追加されています。



History and Prospects
 Industry
 Decay of Cities
 On the Raft
Day by Day
 Falling Away
 Coretels Tale
 Look Back
 1/2 the Sky

Additional Tracks
 Viva Pa Ubu
 Look Back(alt)
 Slice

Tim Hodgkinson:
 Organ,Alto Sax,Clarinet,Hawaiian Guiter
Lindsay Cooper:
 Bassoon,Oboe,Soprano Sax,Soparano Recorder
Fread Frith:
 Electric and Acoustic Guiter,Bass,BanjomSoprano Sax
Chris Cutrer:
 Drums,Electric Drums,Noise,Piano,Trumpet
with
Anne Marie:
 Trombone,Violine
Irene Schweizer:
 Piaano
Georgie Born:
 Bass

ベーシストが脱退した事により、なんとも不思議なバンド編成となっています。
室内楽で使用するような楽器編成、所謂チェンバーロックと呼ばれるジャンルが、ここに始まった事になります。

ヘンリーカウというと、前作のConcertsで聞かれたようなインプロビゼイションをイメージしがちですが、このアルバムでは、インプロは無し。全てが作曲された音とされています。
フレッド・フリスのプリペアード・ギターのような音が聞かれますが、こういう偶然性を前提とした音についても、作曲された作品の中に織り込み済み、という事でしょうか。

実は、最初に聞いたヘンリーカウはこの作品。
LP時代、そんなに聞き込んだ、という記憶は無かったのですが、今回iPodで聞いてみると、作曲されたカオスというか、音の渦巻きに取り込まれ、あっさりと嵌りきってしまいました。
LPのA面、ティム・ホジキンソンの曲は、それこそ音のラビリンス。アメリカに比べて、衰退の一途をたどるEC結成前の西ヨーロッパ。曲のタイトルを見ながら、そんな衰退していく都市型文明の行く末を思い巡らしながら聞くもよし。あるいは、純粋に、楽器編成のすごみに聞き入るも良し。ただただ、ひたすらに、圧倒されてしまう、そんな音になっています。
方やリンぜー・クーパーのB面。バスーンとオーボエというどちらかというと牧歌的な響きの楽器が中心となっているためか、ホジキンソンの曲と比べるとどことなくユーモアを感じる事ができます。
どちらかというと、リンゼイ・クーパーの曲の方が息苦しくなく、好きです。

さて、先にも書きましたが、武闘派バントのヘンリー・カウ。
研ぎ澄まされたインプロビゼーションを繰り広げているうちには、メンバー間の確執というものも少なからずある事でしょう。
このアルバムに先立って録音したアルバムがあったのですが、ホジキンソンの「これは、ヘンリー・カウらしくない」という判断によって、お蔵入り。その後アートベアーズの1stアルバムとして発表されたという有名な逸話があります。
こんな話を聞いていたので、カウも内部の圧力が高まって、空中分解した、とばかり思っていました。

しかし、今回再発モノのライナーを読むと、リマスタリングにはカウのメンバーが参加して行ったとの事。
またyouTubeで、こんな映像を見つけました。
cutler, frith & hodgkinson
カトラーとフリスとホジキンソンによる2006年のパフォーマンスです。
こういう話や映像を見ると、実は中が悪くなって解散したのではないような気がしてきます。
今でも、しっかりとヘンリー・カウというバンドの存在を、画メンバーが意識しているような気がします。
ただ、メンバーの向いている方向性が、ヘンリー・カウとは異なっているため、ただ集って「これはヘンリー・カウではない」という音楽を作らないため、ヘンリー・かウとしての音楽ができるようになるため、今はメンバーが誰もいない、そういう空白の時を過ごしているのではないか。そんな気がします。
メンバー各自が、自分たちの仕事を終えて、「どれ、またカウのメンバーとやってみようか」と思うまで、ヘンリー・カウはメンバー不在のバンドとしてあり続ける。なんだかもそんな気がします。
とりあえず、ラストアルバムなので、なにやら結論めいた事を述べてみました。


追記:
次に予定しているアルバムが、これまた嵌っていますので、次回「ヘンリーカウへの道」まで、また間が空くと思います。





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