深く突き刺さった凶器に、絶え間なく鈍痛と違和感で責め続けられ、
かれこれ7時間になる。
犯人も、刺された原因もすべてわかっているのだが、
今となっては取り返す術もない。
辛いが、命にかかわるほどではなく、事件の経緯からして警察や救急に
連絡するわけにもいかないのだ。自分で応急処置をしなくてはならない。
・・・悪いことに患部は自分では見えにくい場所だった。
指先が凶器に触れることはできるが、しっかり摑んで力を入れることができず、
どうしても抜き去ることができない。
何度も抜こうと試み、凶器を揺さぶってみるが、
患部からの出血と痛みが増すばかりで抜ける気配は微塵もない。
しかし諦めはしない。
痛みと出血が収まるのを待ち、幾度となく凶器と対峙した。
・・・・・ことごとくの敗北。傷口周辺の皮膚が悲鳴をあげ始め、痛みが拡大していく。
「プロに依頼するしかないのか・・・・・」という弱気が頭をもたげ始めた。
これくらいのことが自力で解決できないのか、その程度の男だったのかという
自らを鼓舞する気持ちと、弱い気持ちの果てしない攻防、葛藤。
迷い、不安、そして膨れ上がっていく焦燥感が混濁し、自暴自棄になりかけた
その時!
わずかだが、揺らし続けていた凶器が持ち上がって来た。
千載一遇のチャンス。弱くなりかけた心が一気に勢いを盛り返す。
抜けかけている分、出血は激しくなった。
いままでは傷口周辺に滲み出すくらいだったが、今は明らかに流れ出している。
ぬるりとした流血の感触が、湧きあがった闘志を消し去ろうとする。
しかし手は止めない。
ここでひるんだらもうチャンスは巡ってこないかも知れないのだ。
・・・・・・・・ぐらり、と凶器が今までにない角度に傾いた!
長い時間苦しんだけれど、勝利は我が手に。
大量の出血と痛み。尊い犠牲は払ったが、凶器は取り除かれた。
↑ 凶器はこれでした~
お昼にカサゴの干物食べたんすよ。
骨もあぶったらとても旨い骨せんべいになるのですが、
ちょっと炙り方が甘かった。
カサゴの祟りですね
上の奥歯と奥歯の間、ものすごく指の入りにくい歯ぐきにしっかり骨が
写真の骨がほとんど9割がた刺さってた
舌先でずっと小骨の先さわってたから、ベロの皮薄くなってひりひりするし、
マジで明日、歯医者行って抜いてもらおうかと思いました。
ノドに小骨刺さったことは何度もあるけど、これだけグサッと歯ぐきに刺さったのは初めてです。
骨せんべいはうんまいですが、不用意に食べてはいけない。
世間に旨いものはたくさんありますが、「食し方」をわきまえないと
ろくなことにならない。
・・・うぅーむ・・・深い・・・。
人生の教訓がまた一つ増えました。
仕事で炎上したかと思ったけど、Masaさんがそんなことでこんなん書くわけは・・・と思ったら、やっぱりね
口内炎に発展しませんように。
カニ野郎との対決も待ってることやし。
抜けてすぐに血も止まり、痛みもすぐなくなりました
しかし結構ツラかったっす
なにせ鏡使っても全く見えないところだし、
「明日朝イチで歯医者行こう(ちょっとこっぱずかしいけど)」と本気で思ってました。
カニとは総力戦で戦いますゆえ、体調管理ヨロシク
カサゴの骨が怖くなった。
しかし、著者はここをなんと書いたのか不明だ?
「しっかり署ルんで力を入れることができず」
教えて!!
え~、筆者Masaは「つかんで」と書いております。旧字体で変換してしまったのかも