経済(学)あれこれ

経済現象および政策に関する意見・断想・批判。

抗日戦戦勝70年記念なるものに関して

2015-08-29 19:12:50 | Weblog
抗日戦戦勝70年記念なるものに関して
9月初旬にシナで抗日戦戦勝70周年記念行事が催される話というだ。この事に関して一筆啓上しておく。まず第一に主張したいことは日本と共産シナ軍(当時八路軍といった)との戦争は存在しないということだ。戦争というほどの規模での戦闘はなかった。日本軍の対戦相手は国民党軍(蒋介石の軍)であった。通常日中12年戦争といい、日本がアメリカに降伏した1945年に集結しているが、この日中戦争なるものにおいて実質的戦闘は初めの1年で終わり、シナ大陸の2/3は日本軍に支持された汪兆銘を首班とする現地政府が支配し、蒋介石は四川省に逃げ込みほとんど戦闘はなく、共産党は陝西省延安という僻地に閉じこもりもっぱら散発的なゲリラ戦のみ行っていた。共産党の軍の装備は貧弱で加えてこの軍隊の主敵は日本軍ではなく蒋介石軍だった。毛沢東は日本軍との衝突を極力避け(勝てるはずがないから)一応は国共提携下にありながら、日本軍と戦闘する蒋介石軍の背後ばかり襲っていた。蒋介石軍もむしろ日本軍より共産党軍の方を警戒していた。この日中戦争なるものはややこしい戦争で、当事者の誰もが本格的戦闘を望んでいなかった。日本は満州の権益(投資資産)さえ保障されれば(当然満州国の承認を含む)異存はなく、蒋介石も日本より共産党の方を敵視していた。毛沢東は日本と蒋介石を戦わせて漁夫の利を得る戦法に終始していた。12年間の大部分三者は大した戦闘をしていない。この間日本は主として華北華中に投資し開発している。繰り返すがいわゆる日中戦争においてシナ共産党は全く戦っていないということだ。だから抗日戦勝利というのはおかしい、おこがましい、宣伝だ。この種の共産党が英雄的に戦ったという宣伝は70年間ずっと為されてきており日本人にもそう思う人が多い。1980年代に出版された朝日新聞出版の世界史シリ-ズの中には、500人の共産ゲリラが50000人の日本軍を壊滅させたという記載があった。戦闘の絵(写真ではない)つきで。こういう事は軍事常識ではありえない。こういう宣伝がシナ国内では盛んに為されているのだろう。もう一つ逸話を挙げれば日本軍と戦った共産党の幹部は毛沢東に厳しく叱責されたという。
日中戦争はどのように終結したのか。簡単な話だ。日本軍がアメリカ軍に激戦の末負けたからだ。蒋介石はアメリカと同盟していたから自動的に日本に勝ったことになる。シナ現地の日本軍には負けたという実感はないから、多くの将兵は降伏に抵抗した。天皇陛下の命令ということで日本軍はいやいやながら降伏した。日本軍は降伏したが現地を無政府状態にしておくことはできないので、蒋介石は当分現地の支配と管理は日本軍に任せ、共産党の軍隊が跋扈するのを防いでいた。これが日中戦争の実態だ。
やがて国共内戦が起こる。蒋介石軍にも問題は多いが、責任の半分はアメリカの怠慢にある。当時シナの工業力の90%は満州にあった。当然軍需工業そして軍需物資も満州に集積されている。毛沢東はそこを狙った。彼は他の全シナを失っても満州さえ取れれば蒋介石軍に勝てると予想し、地の利のいい延安から鋭意満州に進軍し満州を抑え軍事力と経済力を獲得した。それまでの共産軍の装備は極めて貧弱で小銃さえ持たず棍棒や刀で武装した兵隊が多かった。アメリカは毛沢東の戦略に気づかず共産軍が満州に入って初めて蒋介石軍の空輸を行ったが時はすでに遅く、蒋介石軍が満州に入った時には共産軍の武装は充実していた。なんでアメリカは自らシナそして満州に一部の部隊を送って蒋介石軍を支援しなかったのか。5個師団の軍隊を大連に上陸させれていれば事態は違うものになっていただろう。このことは朝鮮半島にも言える。日本軍は半島に置いてまだ武装解除されておらずひたすら早く米軍が来てくれるのを待っていた。米軍が早く緒戦半島に来ておれば半島は南北に両断されずに済んだのだ。そもそも前大戦において日本もドイツもアメリカと戦争する気は全くなかった。両国とも主敵は共産ソ連と思っていたのだから。大戦が終わりシナ東欧が一気に共産化したときアメリカは初めて事態の重大性に気づいたという次第だ。逸話を挙げる。日本を占領していたマッカ-サ-が朝鮮戦争で米軍が一時北朝鮮軍により釜山に追い詰められた時初めて日本防衛にとっての朝鮮半島の意義を認識したという。マッカ-サ-は1953年(?)のアメリカ上院で前大戦は日本にとってやむを得ない選択であったと証言している。アメリカの怠慢ぶりはル-ズベルト政権内部にいたコミンテルン要員の為せるところではないのか。
台湾においてはどうか?蒋介石が台湾島に追い込まれ共産軍の侵攻必至となった時アメリカは蒋介石援助に本腰を上げている。ただ蒋介石自身は日本軍の戦闘力を評価し、アメリカの不機嫌を承知の上で旧日本軍人を自分の軍隊の教官として採用している。共産軍が台湾侵攻の最大の山場としたのは金門馬祖島上陸作戦だが、この戦闘で台湾軍の指揮を執ったのは旧日本軍の根本博中将である。上陸作戦で共産シナは敗北し以後台湾侵攻は断念された。
今回の70周年記念行事に参加する国は少ない。欧米の主要国はロシアを除いて欠席、アセアン諸国も同様、アフリカなどの日中戦争と関係のない国ばかりだ。当たり前のことで70年前の戦争など遠い昔の話、現在の利害の方が重要だからだ。例えばオーストラリア。日本はオ-ストラリアと一応は戦った。しかし現在の日本はオ-スツラリアの肉小麦乳製品などの大きな輸入国だ。日本を不愉快にさせてまで式典に参加するものか。
韓国は別だ。韓国の朴大統領は出席するらしい。韓国は戦勝国のつもりなのか・終戦時韓国は日本の一部だった。インドやインドネシアそしてフィリピンのように独立運動が盛んだったわけでもない。戦わずしてアメリカのおかげで独立させてもらって戦勝国気分に浸るのはおこがましい。このことはロシアにも当てはまる。日本が米軍に降伏したのちも侵攻して北方領土を奪った。シナロシア韓国というろくに日本と戦闘していない、従って自国の正統性に自信を持てない国が参加している。
もう一つ国連事務総長が記念式典に行くそうだ。周知のごとく事務総長は韓国人だ。だから出席するのか。なら重大な規律違反だ。国連の中立性を侵害する。こんな例がまかり通れば国連の信頼性を深く傷つける。公使の弁別も解らないいかにも韓国人らしい態度だ。笑えてくる。


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