白鷺だより

40年以上暮らした演劇界の思い出を回想します

吉村 正人

白鷺だより(156)シネマ歌舞伎「ワンピース」

2016-11-07 08:05:20 | 映画
シネマ歌舞伎 スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」

2015年 新橋演舞場を皮切りに松竹座、博多座と上演されたが歌舞伎ファン以外のお客を集め どこも大入り満員となったので生の舞台は見ることが出来なかった
原作漫画「ONE PIECE」ものべ3億4千万部を突破する人気らしいが読んだこともない 
現在単行本(ジャンプコミックス)78巻を超える膨大な原作を舞台化するには困難を擁するが 
今回はそのうち51巻から60巻までの「頂上戦争編」10巻分を舞台化した

第一幕はシャポンディ諸島~女ヶ島 アマゾン・リリー
第二幕は大監獄インペルダウン
第三幕は海軍本部マリンフォード~アマゾン・リリー

という構成だが 上映映画版は更にカットされていて元々休憩を入れて4時間強を休憩なしの2時間ちょっとにまとめたものだ
 
主人公はルフィーという少年(猿之助)で 彼が海賊となって「ひとつなぎの秘宝(ワンピース)」を探す旅を描く海洋冒険ロマンだ 
次の航海のステップ・新世界の入り口となるシャポンティ諸島での海軍との戦いの中で「麦わらの一味」は離れ離れとなってしまう 
一人になったルフィは義兄弟のエース(福士誠治)の処刑宣告の知らせを聞き救出に向かう 侵入不能の監獄インペルダウンを突破するルフィだがエースは海軍本部に移送されてしまった後 そしてついに海軍本部を舞台にエースを奪おうとする白ひげ海賊団やルフィと海軍との間で壮絶な決戦が繰り広げられる!
つまり白ひげとエースの死がクライマックスになる寸法だ

「こうして時代は変わるんだ お前たちはまた見知らぬ海に 新しき宝を探せ
 誰も見たこともない宝を 己の力で見つけ出せ」


見どころ

1,漫画のイラストが入った定式幕
2 麦わらの一味のつらね 
巳之助 隼人 笑也 春猿(そういえば新派に移籍したなあ)井上チャル(大阪の役者だって)石橋直也(大衆演劇出身) 嘉島典俊(チビ玉) 猿若    (この一味は頭とラストしか出番がないので 役者はほかの役も兼ねる)
2 ルフィはゴム人間であり 身体を自由に収縮させることが出来る この視覚化は面白い
4 歌舞伎役者はなぜオカマ役ではこうも喜々と演じるのか 巳之助のボン・クレーは抜群に面白い ニューカマーランドの面々もいい
5 ルフィは第二幕の終わりで主題歌に合わせてモビーディック号が宙を飛ぶのと一緒にスケートボードを履いて宙乗りで飛んでいく
6 火と氷の戦い
7 本水での滝の中での立ち回り
8 さすがスーパー歌舞伎と思わせる豪華な衣装
9 大ラストの海賊船はいまいちだった

スーパー歌舞伎は先代の猿之助が古典化した歌舞伎に対抗して新しい演出での現代風歌舞伎として提唱したもので僕は最初の「ヤマトタケル」から「オグリ」「八犬伝」「カグヤ」「オオクニヌシ」「新・三国志」などをずーっと見ている 
当代猿之助もその意志を継いでスーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)なるものを立ち上げ「空ヲ刻ム者」を上演、これはその第二弾にあたる

上映の最後に来年のワンピース再演が決定した旨の告示が流れた
映画館で舞台の宣伝を見たのは初めてだ

(10月26日なんばパークスシネマにて鑑賞)
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