白鷺だより

40年以上暮らした演劇界の思い出を回想します

吉村 正人

白鷺だより(243)「上岡龍太郎劇団」と「変化座」のこと

2017-06-18 15:10:12 | 思い出
「上岡龍太郎劇団」・「変化座」のこと

「それは幼いころからの夢でした 退屈男に拍手を送り 忠太郎に涙し 吉良の仁吉に感激した あの子供の憧れをいつか舞台で演じて見たいと 長らく胸に抱き続けてきました
その夢が今ようやく実現しょうとしています
」(第一回公演プログラム)

上岡龍太郎にとって自らの劇団をもつということは最大の「道楽」であった

昭和58年6月 (京都先斗町歌舞練場)
第一回上岡龍太郎劇団「つゆあけ橋」二幕十四場「口上」
上岡龍太郎・役者への旅立ち第一回公演
藤本登紀子 牧冬吉 伊達三郎 KBS京都の関係者 東映剣会 主題歌 紙ふうせん
費用として1100万円使って入場料2500円 4ステージ完売でも300万円の赤字

昭和59年6月 (京都先斗町歌舞練場)
第二回上岡龍太郎劇団 「石松意外伝・夢かけ地蔵」池田幾三 作
菅原俊夫 殺陣 
大赤字を出す 個人事務所「上岡プロモーション」を創るきっかけとなる

昭和60年6月(名古屋芸術創造センター・京都先斗町歌舞練場)
第三回上岡龍太郎劇団 1、「こうろコロコロ」元生茂樹 脚色・演出
           2、「木槿の花」  山下耕作 作・演出
1は元松竹新喜劇の演出部だった元生が入り込んだ第一作 「お祭り提灯」の焼き直し
この舞台化で上岡は元生に連れられ寛美と正式に会うことになる
以後交流が続く そんな中で寛美が名付けた「変化座」旗揚げの話が・・・・
2は上岡あこがれの山下耕作にブッツケ依頼して実現した「関の弥太っぺ」の舞台化
山下耕作は舞台演出は初めてだと言ったらしいが 昭和53年梅田コマで「傷だらけの人生」を演出している

昭和60年12月(中座)「変化座」年忘れ旗揚げ公演
「なごりの淡雪」作・演出 元生茂樹
「口上」「気まぐれ倶楽部」
美里英二劇団 参加

昭和61年 ㋄30日31日6月1日 中座 6月21日22日 前進座劇場
変化座第2回公演
1、北村想 作 紅萬子・元生茂樹 演出「笑ってくだけろ」
2、元生茂樹 補綴・演出「おやじの花嫁・息子の嫁」(二階の奥さん)
3、元生茂樹 作 山下耕作 演出「7月の雪」
 桂枝雀 大屋政子 朝丸 松原千明 牧冬吉 

平成2年5月22日 藤山寛美死去

平成2年 6月28日~30日 中座
上岡龍太郎芸能生活30周年記念特別企画
企画・立案 藤山寛美
変化座第3回公演
「兄貴西むきゃ弟は東」館直志 作(「愚弟愚兄」より) 元生茂樹 演出
「上州土産百両首」川村花菱 作 元生茂樹 脚色・演出
鬘枝雀(兄)笑福亭鶴瓶(弟)横山ノック(金魚屋)べかこ(牙次郎)上岡(正太郎)
藤山寛美はギャラなしで勘次親分役で出演の予定であった

平成3年 6月14日~16日 上本町近鉄劇場
変化座第四回公演 
1、「大阪ちんぴらブルース」
東京ボードビルショウの「ちんぴらブルース」を大阪弁に変えて
トミーズ雅 健を主役に上岡が演出した
2、「こうろコロコロ」(お祭り提灯)   なぜか元生の名前が消える
横山ノック 藤本登紀子 桂枝雀 ざこば 雀々 吉沢京子 

変化座公演はこの第四回公演で終止符を打つ

その後上岡は次の2本の商業演劇に出演する 
それはかって「変化座」で目指した時代劇の芝居だった
東映映画ファンであった上岡として集大成のような2本であった

平成9年 6月2日~25日 南座
米朝一門勢揃い!「新・次郎長物語 海道一の男たち」沢島正継 作・演出
石松にざこば 上岡は敵役の都鳥の吉兵衛役
枝雀師匠がうつになって苦しんでいるのに雀々がインスタントカメラを持ち花道から登場
文句を言ったら上岡に言われたらしい 
上岡に怒ったら「お前だけはシャレが判ると思っていた」と言われ頭にきて吉村は翌日から欠勤 

平成11年 6月3日~27日 南座
「かわら版! 忠臣蔵」 米田亘 作 中畑八郎 演出
上岡は念願の大石内蔵助役であった 吉良はざこば 浅野は小米がやった

平成12年 4月1日~25日 松竹座
上岡龍太郎引退記念「かわら版!忠臣蔵」米田亘 作 中畑八郎 演出

この舞台で上岡龍太郎は芸歴40年を機に引退した
大石の辞世の句
「あら楽し 思いは晴るる身は捨つる 浮世の月に 掛かる雲なし」

上岡は劇団活動以外に平成元年より平成11年まで続いた関西小劇団対象の「上岡演劇祭」は優勝劇団への賞金は51万円だった それまでの演劇賞の最高賞金額が紀伊国屋演劇賞の50万円だったのでシャレで1万多くした もちろんこの賞金は上岡の自腹であった
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