白鷺だより

40年以上暮らした演劇界の思い出を回想します

吉村 正人

白鷺だより(149)中日劇場が消えていく

2016-10-12 08:28:04 | 思い出
     中日劇場が消えていく

劇場が入っている中日ビルが新しいビルに建て替えることとなり 劇場は2018年3月で閉館となるそうだ 
新しいビルには劇場は再建しないことが決まっており1966年にオープンして以来52年間 御園座、名鉄ホールと共に「名古屋三座」として頑張ってきたが 新御園座の杮落しである2018年4月に引き継ぐように閉めることとなったという

新しいビルにはコンサートやシンポジウムが出来る施設が出来るようですので そこでは今まで築いたノウハウを生かしてもらいたいものです
新しい中日ビルが作るのなら出来れば1Fに劇場を作ったほうがいいと思っていたが・・・・中日新聞社は「オープンから50年赤字続きで 黒字になったのはほんのⅰ~2年しかなかった 断腸の思いで閉館を決意した」と言っていますが新しい御園座と競って「芝居どころ」といわれる名古屋の演劇界を盛り上げて行く気概はなくなったのでしょうか
 
中日新聞社直営の中日劇場はおそらく御園座に比べて広告宣伝費は格安で済むはずだし関連企業の観劇会協力また賃貸料もいらないでしょう 充分に赤字解消が出来うると思いますがもはやそんな気も失せたのでしょうね

劇場関係者にお願いがあります この52年間の公演記録を是非閉館までに作ってもらいたい 
天下の中座も公演記録がなく 関係者は悲しい思いをしています 
公演記録は我々の生きた証みたいなものですから

中日劇場の制作の森さんはそのフェイスブックに次のような文章を書いています
「中日劇場の閉鎖が正式に発表されました! ビル立て直し後の新劇場への移行は期待がなかったわけではありません ヨ年前の貸ホールへの経営変更(直後、御園座の建て替え新劇場建設で方針の大幅変更)に続き2度目の会社面談です
中日劇場との関わりは前進座時代を含めて37年になります まさに人生そのものでした
何らかの形で演劇界の仕事に関わっていければと思っています
今後ともよろしくお願いいたします」

この世界に長くいると劇場の終焉に何度も出会わすことがあります
この僕でもざっと並べてみてもトップホットシアター 朝日座 浪花座 角座 中座 近鉄劇場 梅田コマ、新宿コマ 新歌舞伎座などが閉鎖、建て替えなどの理由で消えていくのを見てきました
劇場の消えるのは単に建物が消えるだけじゃなく その中の芝居者の汗や涙も一緒に消えていくんだということを何度も何度も感じました もっといえば劇場を中心とした人々の生活や町全体をも引き連れて消えて行く 寂しいことです

さて中日劇場閉館後つまり2018年4月からは「芝居どころ」「芸どころ」名古屋には商業演劇の上演する劇場が新しい御園座のみになる
その御園座が博多座のように東宝、松竹、その他の劇場が交互に制作を担当するのか 
(我々外部から見ていたら博多座は他の制作者たちに食い物にされているように見えるのだが) 
あるいは劇場プロデューサー独自で企画 作品選びからキャスティング スタッフ選びまでやれるのか 
また大手が制作会社と対等に話が出来る制作者が この休館中に作られているのか 
商業演劇が伸び悩む中 楽しみでありまた大いに不安でもある 
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